「土間付きボロアパート」について 作者からの詳しい解説 homeヘ 日記ヘ
このたびはボクのデザインの部屋をダウンロードしようとしてくれてありがとうございます。
とてもうれしいです。部屋のデザインを頼まれた時と同じぐらい嬉しい。
感想や御意見あったらぜひメール下さい。homeから直接送れます。

部屋をデザインする話をpostpetを作った八谷さんからいただき、いろいろ考えましたが、
(ジュラシック部屋/縄文ハウス/独房ルーム/ヘタウマ部屋/鉛筆デッサンモノクロ部屋など)
最終的にこれが一番自分らしい、と思ってこうしました(根がビンボー)。
モデルは、ボクがマンガを描き始めた22、3才の頃、相棒の泉晴紀が住んでいた、
吉祥寺の御殿山の加藤アパート(四畳半風呂なしトイレ電話共同)です。
ボクは当時実家に住んでいて、マンガの原作を作って泉くんの粗の部屋に来ていた。
ドアが引き戸で、開けると玄関が見えるところもそのまんま。
土間付き、というのは、土間って今すごい贅沢だと思ったから。もちろんこれはボクのツクリ。
土間って、夏はひんやりして、だけど土のぬくもりもあって、家の中なのに外の要素が入り込んでいる。
土間にはマーシャルのアンプと、七輪と、如雨露が置いてある。
アンプは欲しいから。裏がポストになっているのだ。
アンプにはギブソンのES-340というセミアコのエレキギターがたてかけてある。
このギターはボクの実際の愛器。部屋の中の柱のところのウクレレも。これはRoiSakuma製。
七輪は何か乾きものをあぶったり、お湯をわかしたり、鍋をやったり、手をあたためたり、
友だちと語らうのに、いいんじゃないかと思って。コンパクトな日本の暖炉って気、しませんか。
いまでは置くところがなくなってしまった気がします。土間さえあれば。火を見るのはいい。
如雨露は、土間の木戸をあけると、そこが小さな庭になっていることを暗示している。
木の、いわゆる便所下駄もあるでしょ。
実際、加藤アパートにも小さな庭的スペースがあった。時々近所の猫が入ってくる。
土間の端に赤ワインと日本酒(熊吟醸)も置いてある。常温保存にも土間はよい。
部屋の中は、まず万年コタツ。「夏はどうするんだ」という声も聞こえそうだけど、いいの。
あんまり厚いふとんかけてないから、一年中これ。転がってるティッシュは「生活感」。恥ずかし。
テレビがあって、ビデオデッキもあって、あとCDラジカセね。他のペットの部屋に、ない。
気になっていた。音は欲しい。あと、どうしてもベッドのところには本やマンガを読むための
明かりが欲しいじゃないですか。ね。
ベッドは、よく見て下さい、ビールケースを6箱裏返して並べマットを乗せたもの。
これ、実際友人が昔やってました。ペットが寝ると、掛け布団がずり上がるのでもう少し
よくわかるんですよ。その有り様がまた可愛い、とのこと(ボクはまだ見てない)。
ベッドの横の壁には、友人からもらった絵はがきが貼ってあり、なごむのだ。
あと、インターネットを象徴するために(嘘)地球儀。置くところがないので本棚の上。
カメラはボクは持ってないけどライカ。機種は不明。
掛け軸は、「道草」。ボクの書。メールを持ってきたペットが、無意味に
部屋でゴロゴロしていたり、メールを持っていったペットがなかなか帰ってこない
ことから、この言葉を選んだ。
高尾山のペナント。いわゆるダサもの。なんで買っちゃったんだろう中学生。
かもいの上に、喫茶店のマッチが並べてあるというのもダサしぶい。やっちゃうヤツいるンだ。
ブーメラン。一昨年初めて正式な飛ばし方を教わって、ちゃんと手許に帰ってくるようになった。
ポスターは、1枚は泉昌之の「かっこいいスキヤキ」の表紙。
もう一枚はボクの「動物の人達」という絵本(絶版)の表紙。この本好きなんだけどなー。
トイレは縄文土器。おふろはビニールプール。
ビニールプールって、夏の光の中で、すごく独特の匂いがするんだよねー。
お風呂とトイレスペースは板の間になってる。フローリング、じゃなくて、板の間。
パースが狂ってるんだけど、流しも手前に見えますね。あとアロエとゴムの鉢。緑欲しいし。
あと、板の間部は、アトリエスペースでもあり、イーゼルに描きかけの絵がのってる。
描いてある絵は、「ゾウフミ君」の肖像。細かいねー。ボクがQBBという名前で描いたマンガ
「栄三=金星人説」(青林堂)の中に登場するキャラクターです。
ちなみにそれは同じくQBB名で描いた「とうとうロボが来た!」(青林堂)にも
「ゾウフミ君ホーン」として登場します。この2冊は自分でも気に入ってる本。
それから、えーと、宝箱は茶箱です。これは昔ボクが自分のへやで、ちいさなテーブルの
ように使っていた。木でできていて、中に銀紙みたいなのが貼ってあった。
窓はサッシじゃなくて古い、木のやつね。風でちょっとがたぴしいう。
窓にさんが多いので外がちょっと見えにくいが、それも味。
外はブロック塀越しにアスファルトの通学路。電信柱とマンホールのふたがちょっと見える。
夜になると、電柱の下に明かりが。
天井から緑の笠の白熱灯のが下がってるのも、他の部屋にない空間感覚を出したかったから、
なんだ、実は。って自慢してるね、おれは。やな野郎。ごめん。なんつて。
引き戸ののれんは、postpetのキャラクターデザイナー・いつもお洒落できれいな真鍋奈見江さんからの
プレゼント。刺繍がほどこされ可愛くてダサくてステキ!
天井のほうがすこーし暗くなってる、とか、畳が古くてちょっとやけてる、とか、
襖の取っ手の周りが手あかでちょっと汚れてる、というあたりの細かいわざも、
ボクのセンスをよーくわかってらっしゃる真鍋さんの技。感激しました。
えーと、それからなんだっけ。そうそう、エキストラペットは「ハッパちゃん」。
もちろんボクのオリジナルキャラクターです。これも「栄三=金星人説」に
ずばり「ハッパちゃん」という短編マンガがあります。風邪で寝てる坊やとハッパちゃんの話。
マンガの中でも、窓の外で芸をする。
いやいや、長い文章、読んでくれてどうも。postpet lifeの世間話のネタになれば幸い。
ボクはこの部屋をパーツごとにサインペンと色鉛筆などで描きました。それらをこういうふうに組み合わせて
ドアがあいたりするようにしたのが真鍋さんです。プログラマーは幸喜俊さん。
そしてプロデューサーの八谷和彦さん、そしてso-netの担当小出ユリ子さんにはお世話になりました。
この場を借りてありがとう。
しかし、外国の人がこの部屋みたらどう思うだろう。
さて、ここまで読んだ上で、
「ニュー土間付きボロアパート」の解説を読んでいただくと、
そのマイナーチェンジの面白さが楽しんでいただけると思う。
よろしく!
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