12月30日(土)古本屋でライヴ
三鷹の古本屋上上堂で、加藤千晶さんと岡崎武志さんのトークと
加藤千晶さんと鳥羽修さんのミニライヴがあり、ボクもげストで加藤さんの
「カミナリ食堂」「迷子のステップ」をサポートして、ボクの「自由の筈」と
加藤さんとの共作「大根はエライ」を歌った。しかし本屋でのライヴで、本棚はそのままなので、
お客さんは縦に四つに分断され、見える人と見えない人がある、向こうからもこっちからも。
そういう特殊なライヴだったけど、楽しかった。
でも、 全然年の瀬という感じがしない。
12月29日(金)こんな仕事納めもあるのか
食育の絵本を一冊作ったのだが、 今日H料理専門学校Hさんのチェックが入ったのだが。
結果。全部描き直し。全部。
「こういうの、子供は好きなんですよね。それはわかります。
でも、私は気になる」
ということで、
「 このごはんの盛りが多すぎるのでこのくらいに、
食べる順番はこちらを先に、 豚汁を味噌汁にしてそのかわり筑前煮を加え、
だからブタはトリに、 ブリは形のわかるアジに、
手はもっと正しく箸を盛っているように、(太い線で描いたので手が丸になっているのがある)
食べ終った茶碗のごはん粒は(一粒)取ってください、
ここがよくわからない(さまざまな命が体に入ってきて主人公が元気に成長していくイメージのマンガ的基本表現)
ここももっと具体的に、 タイトル、変えませんか?」
早い話が全ページ直しが入り、直しじゃないですね、 描き直し、ぜんぶ。
昨日加藤千晶さんの素晴らしいライヴがあり、
自分もゲストで スゴイメンバーで「自由の筈」を歌えて、
打ち上げも楽しくて、 豊かな気持ちで年の瀬を迎えられたと思ったのに、
今は完全脱力。何もやる気にならない。掃除もなにもかも。
編集者の企画案が通っていて、それに乗っ取って描いたのに、
(編集者は3人ですごく謝罪しながらそれを伝えたが) ちょっと。いやかなりガッカリでしたね。
冷静に話を聴いて、変えられないところはキチンと伝えたが、 要するにイチからやり直しだ。
まあいいや、こんなこともある。
12月27日(水)デヴィッドT切った
夕べはスゴイ雨だった。雨の中コルトレーンを切った。今日は富士山がクッキリ見えた。
デヴィッドT.ウォーカーを切った。もう少しで今年の締め切りが終わる。
年賀状、まだ。大掃除、まだ。それより前にこの部屋の渾沌をなんとかしないと。
ン?「この部屋の渾沌を」って、タイトルみたいだな、名曲の。 作ろうかな。
明日の夜は吉祥寺マンダラ2で、加藤千晶さんのワンマンライヴ。
チューバやマリンバやパーカッションが入った、豪華ですごく楽しいライヴです。
ボクは見に行きますが、ひょっとしたらちょっと出るかもしれません。
年末を豊かに温かい気持ちで迎えたい人、ぜひ来て下さいね。きっと来年が良くなるよ。
12月26日(火)JB死す
ジェームス・ブラウンが死んだ。
いつかはこの日が来ると思ったりしていたこの頃だが、早かった。
よぼよぼになった姿を見せずに亡くなった、と言ってギリギリいいんじゃないか。
クリスマスの朝死ぬなんて、むしろカッコイイじゃないか。
さすがじゃん。やっぱりJBは違うぜ。笑っちゃうほどイカシテるぜ。
でも、やっぱりそんなこと思わせるJBがこの世界にいないというのは、
俺達にできない最高のバカやってくれるJBがシャウトしてない世界というのは、
どこまでもさびしい。合掌。
12月25日(月)今売ってるSPA!に
ボクのバカみたいな顔した写真(「ひとりの年末年始ムリヤリ満喫術」)と、
偶然、別のページに泉昌之の「芸能グルメストーカー」を
1P紹介した記事(「岩井道のマンガ極道」)が載ってて、なかなかその記事が面白い。
「もうビバオヤジ臭!ビバ中年!ビバ猥談! なノリの勝手な妄想トークがマストです!」
だって。
「惜しむらくは泉晴紀の描くタレントの異常なくらい似てないことでしょうか。
とくに男芸能人の似てなさでは06年発売の本の中でも間違いなくトップ。
でも、だからこそイイ!と断言できる一冊です。」
だって。
ありがたい。
12月24日(日)デヴィッド・T・ウォーカー
スタジオミュージシャンのギタリストで大好きな、 David T.Walkerが、
70年代ode recordから出したソロアルバム3枚が 待望のCD化。ボクの大学時代、
先輩のアパートで聴いて、好きになって、 買いそこなったまま長らく廃盤だった。
それを本日一気に大人買い。 全然変わらないワン・アンド・オンリーなギタープレイ最高!
ストリングスも入ったゴージャスなソウルサウンドはちょっと聴くと、フュージョンか
軟弱なソウルに聞えるが、そのうち超個性的で、ゴリゴリ硬派なギターソロが、
怒濤のように押し寄せてきて、うわーとなる。好きになると、中毒性のあるギター。
なんにもイフェクターを通してないエレキギターの音そのものが鋭くて、たまらない味わい。
この3枚を今日のBGMにしてがんばるぞ。
それにしてもビックリなのは、聴いたことが無かったアルバム「David T.Walker」に、
ニール・ヤングの曲が入っていたこと! 全然ジャンルが違うのに。
ニールの70年代の傑作、「After the Goldrush」に入ってる「Only Love Can Break
Your Heart」 だ。
しかもすっげーメロー、大甘スゥイートなアレンジながら このアルバムにハイライトになってるプレイ。素晴らしい。
大好きな二人が意外なところで交わってるのがスゲー嬉しかったス。
当時、その一枚のの「On
Love」のジャケットは中身と関係なく話題になった。
このLPジャケットのために買うのを、ちょっとためらってしまったほどだ。
どうしてこんなエロいデザインになったんだろう?いいけど。
しかしムカツクのは近年俺の嫌いなドリカムが 金にあかして(←これは言い過ぎ)David
T.を自分のツアーに参加させて、
「デビッド爺」とか呼んでること。うーやだ。 別に悪いことしてないのに、なんか無性に腹が立つ。なんでだろう?
昔米米クラブが、自分たちのライヴに、キッド・クレオール&ココナッツ呼んだときも、同じこと感じた。
お茶飲んで「ジャズ爺」。
12月23日(土)コルトレーンのDVD
つい買ってしまったのだが、中に「My Favorit Things」の物凄い物凄い物凄もんのすごい、
と4回書かなきゃいられない、凄まじい演奏の映像がまる一曲入っていて、久しぶりにぶっ飛んだ。
どこまで行くんだ、という演奏。映像は汚いけど十分。もうホント、この映像視たら、
たとえばジミヘンの熱狂的ファンでも「こ、こ、これはすごい誰ですか!?」と間違いなく言うであろう、
人間のアドリヴの極限の演奏が観れる。なんだろう、この無限のエネルギー、尽きることない想像力は。
野外の演奏で、途中からドラムのエルビンジョーンズ、ベースのジミー・ギャリソンの体というか
頭から炎のように激しく湯気が立ち上り(不思議とコルトレーンからはあまり立たず)、
それがホントにぼーぼーと出て、あまり激しくて、マンガみたいというか、コルトレーンの嵐のプレイを
演出しているようでおかしくてたまらなくなった。人間あまりにすごいものを観ると笑うしかなくなる。
明後日締め切りの「ジャズ爺」はこのことネタにしようかな。
「ジョン・コルトレーンの世界」
12月21日(木)絵本描く
食育がテーマのシリーズ絵本の一冊を頼まれており、締め切りすぎても、なかなかできなかったが、
今日昼から夜中まで パソコンの前に座りッきりで、ようやく完成する。
パソコンで着色するのはあまり好きじゃないけど、
これはその方がイイかな、と思ってそうした。昔だったら「色指定」なところだ。
これのおかげでいろんなことが押してしまったが、結構シンプルで、自分らしさもある程度出せたんじゃないかと
思う。発売は来年3月。おせ〜。
12月19日(火)老人の夕食
夜7時。 仕事の途中、近所のパン屋の 喫茶コーナーで
カレーパンとコーヒーを飲み食いして 気分転換してきた。
今腹いっぱいになったら確実に眠くなる。何より締め切りで時間がない。
駅のすぐそばにあるベーカリーのレジは、会社帰り買い物帰りの人で 混んでいて、
3列に、それぞれ5〜6人は並んでいた。
ボクの前にならんだのは70歳越えたくらいの老人だった。
背は155センチくらい。黒いロングコートを着て 刈り上げた髪の毛は真っ白だが、ハゲてはいない。
見ると、オニギリとあんパンと「チョコッとフレンチ」という ふざけた名前の、
チョコレートが挟まった三角のフレンチトーストを トレイにのせていた。
買って帰るのかと思ったら、アイスコーヒーを頼んだ。
店内で食べるのか。じゃあ、これが夕食か。
一人暮らしなのだろうか。家族はいないのか、病気なのか。
こんなところで アイスコーヒーとオニギリとあんパンとチョコッとフレンチが
彼の今夜の夕飯なのか。
アイスコーヒーに細かい氷がギッシリ入っているせいか、
ひとり用の小さなテーブルにつき、コートも脱がずに
食事を始めた老人が、 少し寒々しく見えてしまった。
ボクは老人とひとつ離れた隣のテーブルについた。
顔を見ると、顔の下半分が少しくしゃっと潰れた感じで、
たぶん入れ歯か、歯がずいぶん無いんじゃないだろうか。横顔なのでわからない。
お手ふきで丁寧に手を拭くと、オニギリをじーっと見つめている。
内容物を読んでいるのかと思ったら、包装の開け方だった。
コンビニみたいにパックされたオニギリなのだ。
失敗せずに彼はビニールを剥がして、オニギリを置いた。
そしてアイスコーヒーにガムシロップを2個投入。
ウチのオヤジもそうだが、意外に甘い物好き、老人って。
でも ミルクも2個。 単にがめついのか。
しかしオニギリとアイスコーヒーは合わないんじゃないか。 というかマズそう。
と思ったら、アイスコーヒーは手そのままに、ムシャリとオニギリを食べた。
オカカのオニギリを両手で持って、ムシャリムシャリと食べた。海苔パリパリタイプ。
老人の、あごというより、顔の下半分全体が激しく動く。
そして、水を飲んだ。水で流し込んだ。 寒くないかい。
老人の今夜の食卓には温かいものが何もない。
ボクはカレーパンを食べて熱いコーヒーをすすりながら、見ていた。
次に老人はアイスコーヒーを、ストローで、丁寧によく混ぜた。
そして、チョコッとフレンチを両手で持って、 口を大きく開け、
三角形のそのパンの角のところから あんぐりと食べた。
ところが老人の様子が少しヘンだ。 顔の下半分をくしゃっとして、目の脇にもたくさんのシワを作って、
彼はパンを噛んだまま何かもごもごと口を動かしている。 その時間が長い。
やっと引いた、パンが口から、ズルズルーッと出てきた。
全然噛み切れませんでした。
意外にこのパン、コシが強いらしい。
と言うより、やっぱり歯があまり無いのだろう。
パンは切れなかったんだが、口から出てくるとき、 間のチョコレートがテーブルにボロボロとこぼれた。
老人はそれに気付き、右手をパンから離すと、人さし指をテーブルにくっつけるようにして、
一粒一粒チョコレートのかけらを取っては口に運んでいる。
それが終ると、 ちょっとへんな形に伸びたパンの角を、もう一度口に入れた。
どうやら右の方に少し噛みあわせられる歯が残っているのか、
猿がサトウキビの皮を歯で剥くときのように(見たことないが)、
口の横にパンを突っ込んでなおも顔をくしゃくしゃにして、
モゴモゴやって、 グーッとパンを引っ張り出した。あごに力が入ってるのが横顔でさえわかる。
思わず(がんばれ)と思った。
でもその(がんばれ)はおかしくてたまらない悪魔の俺の声でもある。
パンはズルズルと変形しながら出てきた。 少しちぎれて口に残ったようだ。
顔の下半分が激しくくしゃくしゃと動いている。 動かせながら、右手はチョコを拾って、口に入れている。
丹念に丹念に、人さし指を、口とテーブルを往復させている。
そして もう一度パンを口に入れる。(がんばれがんばれ)
そして、また阿保に力を入れて引くと、ズルズルと出てくるチョコッとフレンチは
ちぎれながらのびて、あわれ原形はすでに無い。
老人はモガモガくしゃくしゃやりながらまたこぼれたチョコを拾い食う。
しかしもう左手に持った、湿ったチョコッとフレンチは、
昔貨物船が拾い上げた「ニューネッシー(ウバザメ)」の死体のごとく ズルズルダラーンとのびて、
下が テーブルについている。
それにも気付かずお爺さんはいつまでもいつまでも チョコレート屑を口に運んでいました。
かんばれ、がんばれ。
さ、仕事、再開!
12月17日(日)切り絵とかイラストとか文章とかマンガ原作とかやりながら
昨日は夜コンビニにコピー取りに行ったら(コンビニが近くにあるとコピー機がいらないのは助かる)
やっぱり忘年会帰りだか2次会か3次会行く人で夜中なのにすごい人。
コンビニの中も赤い顔した人が多く酒臭い。異常だ東京。
寒いのに酔っぱらってパンツ見せて座ってる女子、あーあー、高そうなスカートが。介抱する女子も
その横でばか笑いしてる男達もベロンベロン 一昨日もそうだった。
こういう晩はなるべく外に出ないで仕事してるのだが。
聴いているのが広沢虎造だったりするからシブイ。「国貞忠治 忠治赤城の血煙り」。
これすごい好き。面白い。乱暴者の大坊主・頑鉄のしゃべりと大暴れぶりの話がサイコー。
こういう話芸が、今やなかなか知られず、継承者も少なく彼らが多くの人の目に触れるチャンスが
なくなってるのが残念でならない。でもCDで聴けるのはしやわせ。
最近やっと自分のWindowsパソコンを手に入れたので、前前から見たかったGoogle Earthを
自分でいじって初めて見て、午後、無駄な1時間を過ごしてしまう。スゴスギル。
12月16日(土)昨日の切り絵
スインギンバッパーズ、大好き。吾妻さんのギター、曲、文章、どれも最高。
このほかに昨日は2点切った。それが長澤まさみとブリジット・バルドー。目茶目茶だ。
12月15日(金)来年
ライヴとか、トークとか、展覧会とかがどんどん決まっていくのだが、
なんだか来年と言うものがどうにもイメージできない。今のことをやっていることでせいいっぱいなのか、
何かから逃げているような、巨大な穴埋めをしているような、闇夜を急ぎ足してるような、
どんどん時間だけがたつのが耐え難い。でもどうすることも出来ず流されてもがいる。
そんなボクが、吾妻光良の落ち武者のようなハゲ長髪笑顔の切り絵を切ってるってどういうことでしょうか。
豚ひき肉をちょっと切って炒めて、もやしを加え塩コショウでジャーッと炒めて
SBの缶のカレー粉をまぶして、醤油をたらしてもうひと炒めしたのをお茶わんの飯にのせて食う、
即席カレーモヤシ丼、すぐ出来て、飲んだ後なんかにもおいしい。
12月14日(木)八谷和彦さんの展覧会(?)
初台オペラシティのNTTインターコミュニケーションセンター(ICC)にアーティストの八谷和彦さんの
「OpenSky2.0」を見に行ってきた。うまく説明できないんだけど、これは八谷さんの、一人乗り
ジェットエンジン付きグライダーみたいなもののプロジェクトで、その途中経過が展示されている。
すごく大きくて、でもカワイイ。エンジンを付けない状態で何度も飛行実験をしていて、
そのシュミレーションなんかもできる。
八谷さんは言うまでもなくPostPetの考案者だ。ボクも「土間付きボロアパート」を
作らせていただいた。その八谷さんが今はそういうものを作っている。
でも話すと発送の自由さや遊び心はまさにPostPetと同じ。みんな言うだろうけど、
少年ぽくて、キュートで、物静かだけど元気がにじみ出ている。
八谷さんはQBBのイラストの原画を買ってくれていて、それが今回の展覧会の片隅にコレクション
として飾られている。「栄三金星人説」の中の一場面だ。すごくウレシイ。
オペラシティは完全にクリスマスシフトのデコレーションで、なんだか気圧された。
早くここを離れたいと思ってしまった。
12月13日(水)吉祥寺DISK INNにて
吉祥寺DISK INNの高架下の店に、我等が『自由の筈』が ずらっと並べて売っていた。
のを遠くから見た。なんか書いてあったけど恥ずかしくて そばに寄れなかった・・・。
近くへ来た見なさんかって下さい、売れてないともっと恥ずかしいから。
なんて、そんなことじゃミュージシャン失格だな。
でも本屋でも自分の本が平積みになってると逃げちゃうもんな。
で、俺自身はニール・ヤングの新譜(と言っても1970年のライヴ盤)を 買った。
写真のニールが若い! 大好きな「Winterlong」が入っていて、すごくウレシイ。
ライヴが終ったあとの会場に、ジェームス・テイラーが流れてる、 しかもそれを入れてるセンスが素晴らしい。
12月12日(火)美學校久住教室
来年もやることになりました。7年目かな?
来年も5月生募集開始しました。
毎週水曜日の夜、ボクとマンガ的ないろんなことやります。
マンガの元になるような体験をしていただいたり、文を書いたりスライドを見たり、
絵を描いてみたり、ボクの仕事の途中経過とか見せたり、なんでもありの1年間です。
こないだは「象の国」に「遠足」に行ったし。
帰りには居酒屋でビール飲んだり、教室に残って、 いろんな話をして、だいたい笑っています。
少人数なので密に話せてボクも楽しみにしています。
興味のある方は美學校まで連絡してみて下さい。案内を送ってくれます。
マンガ的なことが好きな人、もう少し自分の違う面を引きだしたい人、
一年ボクといろんなことをして遊びましょう。待ってます。以上、美學校からの宣伝でした。
美學校事務局 03-3262-2529
美學校ホームページ http://www.bigakko.jp/
12月11日(月)味噌煮込みうどん
ちょっと深酒が続いて、胃が荒れている感じ、 しかも少し二日酔い気味。
寒い。寒さが弱っている内臓にくる感じ。 風邪の予感。
でも何か食べないと体力が落ちて、本当に風邪をひきそう。
そんな日の午後、そうだ、こんな日こそ味噌煮込みうどんだ、 と思いつき食べに行く。
店の席が壁際で、すきま風が入ってくるのかまた冷える。
蕎麦より長い時間待たされて、鉄鍋に煮込まれたうどんが出てくる。
店の人が木の蓋をとると、もわっと湯気がたち、 ぷーんと味噌の香りがたった。
名古屋名物の味噌煮込みうどんとは違う、でも濃い味の味噌煮込みうどん。
わきの方にタマゴがふわりとのっていて、 春菊が一つまみ、しんなりとしている。
刻みネギがバサッと。
七味を振るのももどかしく、さっそく小鉢にとって食べる。
赤みそで味が濃くておいしい。 ああ、味噌には滋養があるな、と感じる。
海外でお腹を壊した時、インスタントの味噌汁に救われた、という話を 何人もから聴いた。
今その気持ちが我が胃袋のことのようにわかる。 おいしい。
どろっとした汁が、胃にやさしくしみ入っていくようだ。
麺は腰が強いものではないが、けして軟弱ではない。
細めでつるつるしたのが今の自分には実に合っている。
あ、豚肉が入っている。お、これは、ごぼう。いいね。
どろどろの中に細く切ったごぼうの歯ごたえと味わいが混じり、ありがたい。
途中でタマゴの黄身をツブす。このタイミングが難しい。
黄身と濃い味噌味とうどんが絡んだところが、またたまらない。
気がつくと夢中で食べている自分がいる。
行儀悪い姿勢でずるんずるん食べてる己がいる。
最後の一掬いまで、きれいに平らげた。 すんごくうまかった。完全に温まった。
何か前に丸まり込んでしぼみがちだった気持ちまでが、 やんわり広がったようだ。
1260円と店で一番高い部類の、冬場限定のメニュー。
でも今日はそれを全然高いと思わなかったですね。
店は吉祥寺の手打ち蕎麦「ほさか」。
12月10日(日)ケーニッヒでホットドッグ&ドイツビール
井の頭公園の近くの手作りソーセージ屋さん 「ケーニッヒ」のホットドッグ、おいしい。
ドイツビールとすごく合う。納得する。
普通にビール飲むなら日本のビールが好きだけど、 こうやって飲むとドイツビール、
香りがよくて味わい深くて ホントにウマイ。
でも普通はビンから直接飲むようだが、ボクはいかなるときも コップを出してもらう。
缶ビールでも絶対コップにあけて飲む。
店の中にほんの小さいカウンターと、外にテーブルがひとつあるだけのこの店、 実は入ったのはごく最近。
基本的にはソーセージ屋さんで、オプションでちょっと食べさせてる感じ。
そこがいい。立ち飲み屋の原形にも近いような。
こういう店が近くにあるのを発見するとウレシイ。
今日は上にちょこっと乗るピクルスを砕いたようなやつ(名前失念)を50円払って増量
してみた。
12月8日(金)カフェ枡野
原宿で、歌人の枡野浩一さんが一週間だけやってるカフェに行く。本人もいらっしゃった。
枡野さんはずいぶん前に、ちょっとだけ挨拶して著書をいただいて以来だが、
吉祥寺に住んでいるので、ボクを見かけたことがあるそうだ。何となく恥ずかしい。
お洒落な他目的空間に、自宅から本やロデオボーイ(?)、ベッドであるテンピュール(?)
などを持ち込んで、不思議な空間にしていた。
加賀棒茶を飲んだが、香りがすごく良く、おいしかった。
著作を3冊もいただいてしまった。ここに来たのは、内田かずひろさんの原画展も兼ねている
ことも理由のひとつ。
内田さんの『ロダンのココロ』
には、数年前、当時いろんなことに行き詰まっていた時、
人に貸してもらい、あまりに良くて、本当に驚いた。
触られたこともない心のツボをやさしく押され、全身の血流が良くなるのを感じた。
今回も、『ゆうぐれアーモンド』というのをカフェで売っていたので購入。
そのお金だけ払って、肝心のカフェの加賀棒茶の代金を払い忘れ、
店を出て少ししてから気がついて走って戻って、払った。思い出してよかった。
帰りの車中で、悪いけど枡野さんの本より先に『ゆうぐれアーモンド』を読んだ。
これがまた、いい。やられた。
カワイイ動物マンガのふりして、いや実際そうなんだけど、
もっと深くて、本当の意味で強くて、やさしいんだから。またも心にしみ込んできて、
本当に生きた動物に癒される気持ちそのままを、マンガ本から感じ、
不覚にも泣きそうになってしまったほどだった。
12月6日(水)出ました!よろしくお願いします。
ついに、やっと出ました。足掛け3年かかりました。とびとびだけど。
バンド始めて二十数年にして、初めてのフルアルバムです(映像も3本入り)。
遅えーよ。遅すぎ。いやそんなことはない、と思いたい。
ボクのマンガや文章を好きな人なら、きっと楽しんでいただけると思います。
久住昌之&BLUE HIP「自由の筈」(Giant-Robot records)\2.200-
1.introduction
2.自由の筈
3.引越し大正解
4.四畳半ビョーク
5.トロッコ
6.手拭い
7.落ち武者
8.馬鹿でよかった
9.JOJO MARY
10.中央線ブギ
11.GAIJIN
12.神様私にピアノを下さい
13.ボロボロ
14.HomeTown
Special Bonus Track「死体戦隊ホトケンジャー」
久住昌之 : Vo.,A.&E.Guitar,Ucuele,harmonica
GOCCI :Vo.
Shake : Keyboards &Cho.
Bob : E.Bass
荊尾浩司 : Drums &Per.
栗木健 : Percussions
Guest Musicians フクムラサトシ S.Sax
高橋結子: Percussions 夏秋文尚: Percussions Roki:
Percussions
加藤千晶 : Cho. 佐藤真樹子 : Cho.
高橋潤(SIESTA) : Violin 山口あかね(SIESTA) : Accordion
内田英里 : E.Bass Akira : E.Bass
全国のタワーレコード、新星堂などで店頭販売してます。
もちろんネットでも買えます。
Amazon
TowerRecord
HMV
ひとりでも多くの人に聴いていただきたいし、感想聞きたいです。
今夜は発売記念弾き語り、のはずが、結局狭いleteに6人全員でぎゅっと 入って生音ライヴ。
加藤千晶さんまで2曲参加してくれてすごい狭さ。 面白かったです。来てくれた皆さん、本当にありがとう。
CDに入っているボーナス映像3本もプロジェクターで映写、ウケた。
全部終ってからメンバー全員のオークションがあり、これが爆笑の連続。
ボクは「ベレーさん」というお宝と、日活のTシャツを放出。
クリケンの発明した「どこでもクイーカ」の不人気ぶりも笑えた。
GOCCIのチャイナドレスが、あの値段で落ちるとは!
あまりに面白かったので、1月9日の発売記念ライヴでもやろうかな。
12月5日(火)明日発売!下北沢に来ませんか?
いよいよ明日久住昌之&BLUE HIPの『自由の筈』発売になります。
下北沢leteにて発売日弾き語りライヴやるのでぜひ遊びに来て下さい。
夜8時からです。遠慮してないできてね、サビシイのやだから。
なんか、そういう「どーせ狭いんでしょ、入れないんでしょ、今回はパス」な
人が多いらしいので、恐怖なのよ。人のいないサイン会ほどさみしいさらしものは
この世にありません。来てね。8時からです。場所などはインフォメーションを。
今日はお昼に時間があったので銀座に小西真奈さんの個展を見に行った。
まぶしい島の絵が多くて、島に行きたくなった。でも絵も描きたくなった。
気持ちいい抜けのある絵。筆が楽しそう。見に行ってよかった。
いい作品は必ずやる気をくれる。カレーライスを食べて、なんだかまた本をいろいろ買っちゃって、
散財して帰る(やる気が出るとどうも本やCDを買いすぎる)。
疲れて吉祥寺の喫茶店に入ったら、また偶然魚喃キリコに会う。
前にもこの店で会った。しかもその時と同じ編集者といた。
12月4日(月) 藤井康一と久々に会った
藤井君は元ウシャコダというバンドのボーカルで、今は主にソロで活動している。
彼にもらった彼のCD『チャンポンダマンボ』が面白い(CMにも使われてるので知ってる人もいるだろう)。
藤井君はウクレレもうまくて、牧伸二のCDをプロデュースしたりしていて、牧信三の名前も
もらっている。牧伸二ニューアルバム『ボケボケロック』 もスゲーサイケ。72歳のロックンローラー。
来年は藤井くんと二人で「ウクレレスライダース」を組んで地方に演奏&スライドショーをやりに
いろいろビータする予定。ノッポとハゲのウクレレコンビは楽しいぞ。
待っててね(誰に言ってンだ俺)。
12月3日(日)映画に逃げて音楽に癒されて
全ッ然、仕事がはかどらず、昨日は体操などしたりして 気分を換えながらやったが
(ラジオ体操第一は真面目にやると 結構運動になる)、今日は昼の2時頃観念して近所に映画を観に行く。
『トゥモロー・ワールド』。暗い重い絶望的な映画だが、 「映画」として素晴らしい。
映画でなければ出来ない方法で テーマを丁寧に、激しく描いている。
役者の演技力がすごい。深い。ウマイ。全然違う。大違い。
ハリーポッターを撮った監督がこういう映画を作る、 こういう企画が通ってばく大な予算も出る、
というのが日本では信じられない話だ。
見えない世界の未来を、真剣に、最悪のほうから思い描き、深く考えて、じっくり練り上げて、
妥協ない現場を続けていかねば、こういう映画は生まれないだろう。すごい精神力と体力だ。
でも途中で、今日観る映画じゃなかったな、とちらっと思った。
ところが見終わってみると、滅入って塞ぎ込むわけじゃなく、なにか創造的なことを
考えようとしてる自分の心が少し気持ちがいい。なぜだろう?
監督の志が高く、透明なエネルギーが届いているのかもしれない。
CDではスチャダラパーの新譜 『コンテンポ』がすごくいい。
今回はあまり笑わせる要素はなく、ちょっと文学味さえ感じた。
ますますいい味、コクが出てきて、ちょいシリアス、でも重くない。軽いけど骨がある。
「Soft Focus」「荒野ウォーカー」「ソング オブ ザ ヒル」なんて
繊細なサウンドと言葉に、懐かしい風景が見えて、なぜかホロリと涙が出そうになりましたね。
あとは、ジェイムス・テイラーの新譜「James Taylor At Christmas」 が
極上のクリスマスソングを聴かせてくれて暖まる。 外のクリスマスBGMには胸が悪くなるが。
自分たちのCDももちろん聴く。後半は何度か聴いていくとよくなる。「GAIJIN」で
ロムチアキさんのテルミンが、ラストでグワーンと出てくるところが何度聴いてもぐっとくる。
でも机に向かってボーッと考えているだけで、何でこんなに肩が凝るんだろう。
ほうじ茶を飲んで、気持ちをとり直し、絵本の表紙を一枚。
今回の参加ミュージシャンにサンプル盤を送る。郵便局より クロネコメール便のほうが安いことを知らず、驚く。
夕飯に野菜炒めライスを食べて、ギターを弾いて、じりっじりっと 仕事を進める。それしかない。
寒い。
12月2日(土) 寒い
ダルイ。気力が出ない。やる気が出ない。時間だけがどんどん過ぎる。
12月1日(金)予約始まりました!
久住昌之&BlueHip『自由の筈』12.6 on sale Amazonで予約始まりました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000JSI5OG/sr=11-1/qid=1164958353/ref=sr_11_1/250-7233578-3362641
2200円なので送料無料です。
お店ではTowerRecord、新星堂チェーンで買えます。 ヴィレッジ・バンガードにも置く予定です。
確実に、一番に、しかもサイン盤で、本人から購入したい場合は
12月6日(水)に下北沢leteまで。特典映像ほかの上映もします。
http://www.h7.dion.ne.jp/~lete/
弾き語りミニライヴとトークやります。メンバー全員来ます。
ガラクタオークションとかやるかもしれません。
要するに公開打ち上げ、になってしまった。 予約したほうが確実に入れる。
でも狭いぞ、身内ですげー狭い(笑) 狭楽しくみんなでシャンパンでも飲みましょう。
7時開場8時開演 Charge \2,000-
11月29日(水)美學校・遠足
千葉・市原「ぞうの国」に行った。
小湊鉄道は一両編成のディーゼル単線電車。 船のような音がする。のろい。
車掌の女性が昭和40年代の劇画から出てきたような二人。頭がくらくらする。サイコー。
無人駅から送迎バスで山奥に行くと、象の国は、あった。
そして生まれて始めて 、象に乗った。
高い。揺れる。危ない。でも面白い。
写真は立って乗っているようにも見えるけど、特製の椅子に座っている。
肌は固柔らかく、あたたかかった。 降りたら軽く象酔いしていた。
美學校の生徒のひとりが、象の鼻と腕を組んで(?)写真を撮っていて、
その腕を象に噛まれた。珍しい。ホントに痛そうだった。
11月27日(月)雨のBGM
雨の昼間、部屋でひとり仕事しなければならないのに、憂鬱なとき。
カーティス・フラーのトロンボーンを聴く。 名盤「BLUES ette」。 ジャケットも素晴らしい。
ベニー・ゴルソンのテナーとユニゾンのテーマが、いきなり前奏無く 始まる、
そのふわっとあたたかい音がなんと耳に心地よいことよ。
そして大好きなベーシスト・ジミー・ギャリソンの音がすごくイイ。このベースのノリが
文字通りこのアルバムの分厚い漆黒の床板になっている。
トミー・フラナガンのピアノが、出過ぎず的確に、美しい模様をちりばめている。
お茶を入れて、ゆっくり飲んで、なんとか気持ちを普通にして、
世にも馬鹿馬鹿しい、クダラナいマンガを作る。
雨が止んだ今は、マノ・デシオ・ダ・ヴィオーラのサンバ、
『懐かしいあの頃』を聴いている。(「すばらしきサンバの仲間たち」オーマガトキ・一曲目)
そのどこまでも乾いた明るさ、抜けるようなお青空に似た切なさに、胸がいっぱいになる。
ジャズと変わって、ここにはベースもドラムもいないんだけど、
たくさんのパーカッションと、大勢の歌声が、真昼の天気雨のように 降り注いで、
なぜか、ものすごく楽しい思い出の数々が、今目の前で消えていこうとしているようで、
ふいに心がこぼれそうになる。
11月24日(金)「真鶴」川上弘美
ハッとするような造本で、思わず手に取り買った。レコードで言えば「ジャケ買い」。
でもこれは案外外れないものだ。読み進むうちそう思った。
一気に読んだ。作家の確信と自信が感じられる、傑作のひとつだと思う。
すごく「女」な小説だと男のボクは感じた。
「感情」が次々に形を変えながら、大きくなったり小さくなったりして、読み手に絡みついてくる。
でもそれは粘着質のあるものでないので、読むのが嫌にならない。アクやエグミが無い。
飲みやすく、さらさらしているのに、舌の上を通過して喉に落ちていくとき、
それが惜しくなるような、すーっと尾を引くものがある。
そして消えたあとに芳香がかすかに立ち上る。
そういうワインを御馳走になったことがある。なんか高いピノ・・・やめておこう
。
不穏な空気や、不気味さや、閉塞感、母親と娘とその娘の隔たり、男と女と恋愛という現象、
生きている中にある生と死、そしてからだの奥底に蠢く肉欲と、その噴出を、
「真鶴」という語感と、その風景に見事に含めたような、すごくエロティックな小説。
だけど、おいしかった。
読むのがおいしくて、すいすいと飲み込んでしまった。
しかも読み終って、満腹感や、残っている匂いが、全然無い。
文章がよほどうまいのだろう。
おそるべし、川上弘美。さん(一度お会いしたので)。
11月23日(木)「トンマッコルへようこそ」
ずっと観たかった映画『トンマッコルへようこそ』、 ボクにしては早い行動で、朝から新宿に観に行った。
よかった。すごくよかった。
韓国らしい、ストレートで情に熱い、けど若くてユーモアを忘れない 笑えて泣ける戦争映画だったので、
バーンとやられましたね。 じんわり、でなく、バーンと。
こういう演技ができる役者は、日本人には今いないんじゃないかな。
こういう表情が、顔の内側からあふれ出てくるような日本人の若い俳優、いないんじゃないか。
自分たち日本人の男はみんな、ぶったるんでんじゃないか、兵隊的には。
けしていいことではないけれど、韓国には徴兵制度があるからかもしれない。
それでも、ああ、みんな心の奥で今望むことは同じなんだな、とも思ったし、
いつまでこんな切ない映画を、我々人間は作り続けなければならないのか、とも思った。
朝鮮半島の人たちは、同じ言葉を喋る民族が戦争をしなければならなかった、切実で痛切な痛みがある。
そこに米兵が入っているのもよかった。長老と、コドモのような少女がいるのもよかった。
ボクの隣のおじさん客もひとりで来ていたが、2度ほどこぶしでゴシゴシ目をこすって泣いていた。
あるいは韓国の人なのかもしれないと、明かりがついてから思った。
『父親たちの星条旗』とは全然違うけど、負けず劣らず素晴らしい、若く新しい映画だと思う。
CGの発達が、こういうファンタジーと残酷さをキッチリとリアルに 交えて表現できるようになったのは、
最近の映画監督の幸運なところだと思う。
あとこの映画では「村」という狭い舞台装置が演劇的でよかったな。
久石譲の音楽もキッチリイイ仕事してる。
これも多くの人に観て欲しい映画だ。
自分は、この世の地獄と直面しても、ユーモアを忘れないでいられるだろうか。
年取っても死ぬ時も、ほがらか笑顔でもって、生きる人に生きてゆく喜びを残せるだろうか。
死ぬ直前まで、くだらないことを言って「バッカァ」と言われたい。
なんて、トンマッジメなこと言ってたらすでにダメじゃん俺ダメじゃん俺。
11月20日(月)「じゅんの恩返し」(ソフトバンク刋)
みうらじゅんの新刊『じゅんの恩返し』の
表紙の切り絵を切ったことは前に書いたが
その本を一気に読んだ。個人的には前に聞いた話や読んだ話ばかりだが、まとめて読むと面
白い。
この本はみうらくんが『ほぼ日刊イトイ新聞』に 映像連載していたものをまとめたもので、
なにがすごいかって、 DVDが付いているんだけど、元の映像を編集無しで収録しているので
その時間、
なんと480分!8時間ワンカメでみうらくんが話続けているという(笑)
一昨日夜中にみうらくんから電話もらったが、 この切り絵はみうらくんへの恩返しのような気持ちで切った。
みうらくんがタバコを持つ手は実はみうらくんの神様のひとり、 ボブ・ディランのものだ。
締め切り日、編集者に額装したものをポンと渡したら「うわー」と言っていた。 原画はみうらくんにやった。
印刷所もがんばってくれて、金を含む特色2色使って原画を かなり忠実に再現してくれた。
いい本が出きると自分のもののようにウレシイ。
11月18日(土)JIROKICHI大入満員御礼
チェルノ&ブイリとのライヴ、ホントにたくさんのお客さんが来てくれてよかった。
新曲『宇宙人』は、今日の本番前のサウンドチェックリハで、ようやくアレンジが完成に至った。
『トンマの墓』、いよいよ無国籍な音楽になってきた。なんのために俺はあの歌を
一生懸命歌っているのかわからなくなる。
『I gotta money(愛がたまに)』はホントに明るい歌になったなー。手拍子もらってますます。
『All day soccer』もロックしてたし、 まだ最初のアルバムが出てもないのに、
もう次のアルバムがどういうものになるかが 完全に見えるようだった。
ゲストのフクムラくんのリコーダー、カタラオくんと栗ちゃんの「ダブルドラマー」など
見た目にも音的にもいろいろ遊べてよかったのではないだろーか。
月刊ランティエが「オヤジバンドブーム」の取材で来たが(笑)どう言うふうに書かれるだろう?
チェルノ&ブイリも、4年ぐらい前は、モロ歌謡曲というか一昔前のニューミュージックの
ような歌詞が多かったのに、今は面白くて意外性のある歌を、抜け目ないアレンジと、
確実なテクニックの演奏でバリバリやってて、聴いててすごく面白かった。
11月17日(金)アルバム関係の全て入稿!
もうギリギリのギリ、今日を外したら発売日が遅れる、という最終日に、CDの歌詞カード
ほか、すべてのデザインを入稿。CD盤面にはピーピーボンボンを描きました。
そして、今度のアルバムには結局3本ものCD Extra映像が入っています!
映像1「引越し大正解」ボクが編集しました。公園で撮影していたら
子供たちがどんどん集まっちゃったドキュメンたリーっぽいもの。
映像2「みうらじゅんのクスミコレクション」
映像1は見たメンバーが「タモリ倶楽部みたいな感じに 始まって、妙に爽やかに終る」と言ってましたが、
そう簡単には終らない。みうらくんにこのアルバムのためにメッセージをもらおうとしたら
・・・みうらじゅんワールド炸裂してしまった、クスミ爆死映像。
これはちょっと普通見れないよ。問題作。
映像3「神様私にピアノを下さい 」映像考現学者でもある友人、小倉徹が撮ったGOCCIひとりのPV。
ロケに遠出したかいのある心現れる美しい風景。でもただじゃあすまない。
で、今日は 最後まで入れるか迷っていた(?)映像2の編集を、ソフトバンクのサイトーくんが
笑いを噛みしめながら編集してくれたのでした。サイトークンはみうらじゅんの新刊、
『じゅんの恩返し』(ソフトバンク)の編集者で、ボクとは10年以上の付き合い。
サイトーくんがいなかったら、このPVは幻になるところだった(そのほうがよかったか)。
さあ、いよいよ12月6日の発売を待つばかりだ。
ネットでももちろん購入できるけど、CD店ではTowerRecordでは確実に買えるそうです。
※発売当日、下北沢の小さな小さな店で夜8時からこそっと発売記念弾き語りやります。
いち早く、確実に、しかも メンバー全員のサイン入りで入手したい、と思って下さる方は
『インフォメーション』を見てleteのほうまで御予約下さい。
深夜に久しぶりにみうらくんと電話で話せて嬉しかった。
11月16日(木)コクテイルで長嶋親子とトーク
仕事で出るのが遅くなって、店に着いたときは開演時間を15分も過ぎてしまっていた。
長嶋康郎さんは久住卓也とビールを飲んで待っていらっしゃった。申しわけない。
最初は緊張しました。みんなが満足してくれる話が、お二人から聞き出せるか。
なんにも打ち合わせしていないし、なんの用意もしていない。ただ、長嶋康郎さんの
『ニコニコ堂通信』がすごく面白かったということをキッカケに話しだしたのだけど、
後半になるほど長嶋康郎さんから面白い話がたくさん出てきて、ボク自身が楽しくなった。
康郎さんと有さんの父子のいたわりあうような関係性がすごくイイ。
有さんのお兄さんとおばあちゃんとの思い出しても浪だが出るという
あまりにも些細な理由の 大ケンカの話も面白かったなあ。
真面目そうなキレイな女性が多い満員のお客さん。当然長嶋有さんのファンが多かったが、
終ってから 有さんファンに QBBの大ファンという人がこんなに多いとは思わなかった。
新潟からわざわざこのトークを聞きに 高円寺に来たという人もいた。
しかし康郎さん、かっこいいなあ。ああいうのをホントにかっこいい大人って言うんじゃないか?
有さんの大学生の妹さんがまたすごいかわいい子で、話ができ過ぎてるようでビックリ。
打ち上げは近所の台湾料理屋で。長嶋一家と話せて楽しかった。
11月14日(火) 手伝いが欲しかった!
昨日今日と久しぶりに自分で絵もくマンガの仕事で、昨日の深夜から
明け方までは アシスタントが 肩から手が生えてくるほど 欲しかった。
だけど時間も時間だし、パソコンでやる仕事で、今ここにそれに使えるパソコンが1台しかなくて、
しかもインターネットも繋がらなくなってる。
消しゴムとコピーとかスキャンとか色塗りといった自分じゃなくてもできるような仕事も
全部ひとりでやったので、時間がかかりすぎ。
でもとりあえずネットは繋がるようになった。
でもそのせいもあって、結局今日も人を待たせすぎ。で、仕事たまりすぎ。
なのに木曜日は高円寺のコクテイルで作家の長嶋有さんと、彼のお父さんの長嶋康郎さんと
トーク。父子と話すのって面白い。
長嶋父は古道具屋さんの「ニコニコ堂」というのをやっていて、知る人ぞ知る奇人、
というか「無能の人」のモデルとも言われる人です。
こないだ初めて話しましたが、静かでノンビリしているようで、とても面白い人です。
当日は混みそうですね。角田光代さんと同じ店でやったときみたいに。
そして土曜日は我らがBlueHipの久々全員集合アルバム発売前祝いライヴ。
ゲストにフクムラサトシ。昨日のリハでは(リハなんてやってる場合だったかよ)、
テナーとアルトのサックスのほかに、リコーダーまで持ってきてくれて、
これがまた素晴らしいんだ。また彩りが出ましたね。いいっすよ!
サックスソロばかりでなく、今回はベースの武士さんもビシビシソロやります。
全員最初から飛ばしていく感じになりそうです。楽しみだ。
11月13日(月)電気が落ちた!
新しく、安い電気湯沸かしポットを仕事場で買った。あっという間にお湯が沸くので
ひとりで仕事するにはイイ。お湯が沸くと自動的に電源が切れるし。
すごく気に入ってたのだが!今日仕事中に、寒くてストーブつけてたんだが、
ポン!と音がして部屋中の電気が消えた!
パソコン立ち上げてた!インターネット繋いでた!
まさかです。湯沸かしポットとストーブらしい。オイオイ、そんなんで落ちるか?
落ちた電源を戻して、恐る恐るパソコンを立ち上げたら・・・
作っていたデータは、まあ当然消えた。しかもネットに繋げない!
どう修復するのかわかんない・・・。しかも深夜。
泣きそう。
そうか、使わないから止めちゃったガスのほうがよかったかな。
11月10日(金) 悪夢
今朝はすごい悪夢を見た。
新撰組に、左足の土踏まずを日本刀で10cmほど切られ、 そこが3cmくらいパックリと開いて、
絆創膏や包帯を巻きたいのだが、巻けない。
痛みはちくちくするぐらいなのだが、 とにかく見た目が気持ち悪い。
これでは歩けない、どうしよう、と思っているところで目が覚めた。 ホッとした。
しかしなぜ新撰組。彼らは本気で刀を抜いた。ためらい無くザクリとやられた。
でも悪夢は心の毒素を抜いているんだと思う。
11月6日(月) リハーサル
来週18日高円寺JIROKICHIのライヴのリハ。
ベースの武士さんとは久しぶり。「昨日買った」というプレジションベースを 持ってきた。
ロックっぽくビシビシ決まるベースは気持ち良い。自然とバンドにも気合いが入る。
やり慣れた曲も違った感じになる。12月6日のアルバム発売直前ってことで、バンド内も熱い。
しかし俺の書いた譜面(音符がほとんど無いのに)が間違いだらけで、もーやになる。
今日は「All Day Soccer」が青春ロックみたいでよかった。
新曲「宇宙人」、マジメだがヘン。 この曲は何年も前にQ&Wで一度だけやったものを、
歌詞を40%くらい変えて、 曲を全部変えたもの。
「トンマの墓」がオモムキ深くなり、絞まってきた(笑)この歌もQ&W時代に、生ギター2本と
打ち込みでやったことがたしか1度だけある。 なんだろうねこの歌。
「I got money〜 you got new one」という曲のこのサビは大学時代の友人の作った詞から
拝借した。ぜーんぜん違う曲になってるのだけど。 (邦題「愛がたまに」)
なにしろ、作った歌の数は百数十曲はあり、ライヴで一度やったきりのものも多い。
昔の曲に、こうやって新たに命を吹き込むのも、また楽しい。
11月5日(日)「父親たちの星条旗」
を観に行った。凄かった。戦闘シーンはまさに戦慄的で、音が特に恐ろしかったですね。
監督としてのクリント・イーストウッドも大好きなのだが、構成とか本当にうまい。
あの歳になって、こういう映画を作ろうというエネルギーがすごい。しかも2本同時に。
もう一本の「硫黄島からの手紙」を観てからじっくり考えたい。
人間とは好むと好まざるにかかわらず「戦争をする動物」なのだと思った。
そういう動物としての強く深い習性を、理性という脳の中のわずかな働きで、己の中に押さえ込むことができるか。
それが、情けないけど、人類が残っていくか滅びるかの分かれ目だろう。
今までも、アメリカには素晴らしい映画、戦争の愚かさをいたいほど描いた傑作映画はあまたある。本も舞台もある。
でもアメリカは戦争をやめようともしない。どういうことかわからない。
明日はリハなので、譜面をそろえたり、新曲造りとアレンジをする。戦争がどうしても影を落とす。
11月4日(土) うるし部と鍵屋
アックスに連載されている堀道弘くんの「うるし部」が 来年待望の単行本化されるというので対談。
鴬谷の堀君宅で。元花屋の古ボロい住まいはなかなかゴキゲン。堀君は、ボクの美学校の教室の最初の
受講生だ。当時から作例が抜群に面白かった。センセイとしては、正直にすごく嬉しい。
堀くんは一見ニコニコした、控えめで朴訥な青年、に見える。
実際そうなのだが、全然正反対の面が常にその裏側にあって、自分でもそれを意識して、
しかし隠すでもなく、ドライで慇懃無礼なところもわざと出すところが、面白く、油断ならない。
マンガでも、自分のヘタさ、いい加減さを、武器にする方法を知っている。
実はマンガが掲載される前に、5〜6回持ち込みをしているのだが、まず編集部に電話して
「いついつマンガを持ち込みます」
と言うのだが、その時点でなんとマンガはできていない。
つまり それで締め切りを自分に架して、 マンガを描くのだ。そこまでは、まあ、ウソもついてるが、いい。
ところがそもそもできてないので「持ち込む」と言った日に間に合わなくて、何度も持ち込み日を延ばしてもらう。
まだ新人にもなってないのに、自分で言っておいて、編集者に対してこの失礼。
でもちゃんとマンガは描くわけで、しかも落とされても、何度も挑戦する。
それで結局入撰して連載を勝ち取るのだから、面白い。
そういうぬけぬけとしたユーモアが、「うるし部」には爆発していて、面白い。ぜひみんなに読んで欲しい。
対談のあと、居酒屋の老舗、東京の居酒屋の生きた歴史みたいな「鍵屋」に行く。
ここで日本酒を飲んで「煮豆腐」「煮こごり」「たたみいわし」などつまんでいろいろ話した。
11月3日(金) 自分のマンガを文章にしている
前から頼まれていた仕事なのだが、QBBのマンガを文章化している。
つくづくマンガは自由でいいなあ、と思うが、文章も書いてみると、自分がそのマン
まえに「夜行」が他人の手によってノベライズされたときは、すごい違和感があって、
まあそんなもんだろうな、と思ったものだ。
あんまり本を読むのが得意でないボクだが、ここのところずっと何かしら読んでいる。
町田康の『告白』が一番面白かった。村上春樹の『アフターダーク』も、まあ面白かった。
知りあいになったので、角田光代さんの本も勧められるままに何冊か、同じく長嶋有さんの本も何冊か。
宮部みゆき(知らないので呼び捨て)は、今更読んでるけどどれを読んでも本当に面
白いんですね。
それから太宰治とか、深沢七郎とか。
そうそう、これも友人の鴻巣由季子さんの『明治大正翻訳ワンダーランド』は、
すっごく面白くて、小説を読むように一気読みした。言葉のことを深く考えさせられましたね。
10月30日(月)こんな感じ
東京に戻るとまたいつもの日常にもどる。
でも 石ノ森萬画館から、ホームページにこんな写真を載せてもいいですか、とメールが来て、
見たらこんな写真があると、思い出す。ほんとに小学生からおばあちゃんまで、全世代の人が
来てくれてボクも楽しかったです。時間がなくなってきてできないで、ちょっとあせってる人が見て取れたので、
少しでもなごんでもらおうと、持っていったウクレレを弾いて、BGMにました。
10月29日(日)石ノ森萬画館
朝、宿で、熱いコーヒーと、トースト(自分で焼く)とタマゴとウインナーという
簡単な朝食を取って 、外に散歩に出た。この時間大好き。
宿の近くの小高い神社に上ってみた。
夕べは夜で良く見えなかった北上川が街の真ん中をゆったりと流れている。 向こうは太平洋だ。
石ノ森萬画館の丸い銀色の不思議な建物が右手に見える。
写真ではわかりにくいが、そこは河の中の中洲になっていて、細長く、地図で見るとNYのマンハッタン島に似ている。
だからそこを「マンガッタン」と呼んだりしている。ははは。
石巻はマンガで街おこしをしようとしている街なのでした。
石巻の人はどこかのんびりした感じがあって、街も静かだけど さびれた寂しさはちっともなくて、
堤防もない北上川では釣りをしてる大人や子供が多く、 猫がニャーと歩いていて、なんだか居心地がいい。
朝の神社は、のどかで、気持ち良くて、自然も豊かで、 河が海に向かってゆっくり光っているのをながめていたら、
なんだか無性に切なくなってちょっと困った。

午前中は切り絵の準備。せっかくだから、サイボーグ009を2点、
切り絵に してみた(コピーしてみんなが切れるように)。
昼は萬画館のスタッフと魚市場の食堂でキンメの煮魚定食。目茶ウマ。 マグロのお刺し身までつけてくれて。
そんで、白いごはんがまた、めっちゃめちゃウマイときたもんだ! もう大変。
ここには「ホヤのみそ漬け」という珍味があったのだが、先日雑誌に載ったら
東京から店の人が来て、全部買っていってしまったそうで、食べれなかった。なんだかなー。
切り絵のワークショップには小学生からおじいさんお婆さんまでいて、
すごく個性的なのを 切って楽しんでくれて、ボクも楽しい2時間だった。
石ノ森章太郎さんは、館の完成を見ずになくなったそうだ。
造船技術を使った金属製の丸い建物は遠くから見ても面白い。
夜は新幹線が混んでいて、1時間半待ちになったので、 仙台で初牛タン定食。
これがまた初めて食べる濃厚な味。 これが麦飯にごっつうピッタリで、とろろが控えめに付いていて
ああ、もうずるずるモグモグ、ダメになりそう俺。
なんだ、ウマイもんばっか食ってたんじゃないか。
帰りの新幹線の中で、東京に帰りたくなくなった。 別の人になって、別の場所でひっそりと、
土地の人たちとだけ付きあって、生きていくのもいいんじゃないかと思った。
これって、つげ義春とかの描いてる「蒸発」願望の影響かな。
でも「蒸発」ってすごいね。人間蒸発って。
10月28日(土)塩竈〜石巻へ
宮城県塩竈でマンガ講座。2回目。塩竈へはこの3年で4回も行ってる。
マンガ講座2回、みうらじゅんとの対談、寿司屋ライヴ。
でも今回は、終って一息ついたら、同じ宮城の石巻に車で移動、明日は石ノ森萬画館で
切り絵のワークショップだ。
そういうわけで、夜は石巻で夕食。
元旅館だったというシブイ料理屋さんで。
おいしいさんま刺し、 カワハギの種類の少しい大きな、なんて言ったかな、刺し身に
肝をつけて食べるの、
もうたまらんうまさだった。 カニも出たし、牡蛎フライもうまかった。
あとカキ鍋も、すんごくおいしかった。
そして日本酒がまたすんごく香りのいい、さっぱりしてるのに 少しとろりとしたおいしい純米酒で、
絶品の 肴に合う合う。 石巻は、日本でも有数の大きな漁港で、水揚げされる魚の種類が豊富なのが特徴。
塩竈はマグロが有名だけど、こちらは何が有名、というのはなく、いろんな魚がおいしい。
まさに三陸の味を満喫した。
いい気持ちになって宿に着いたらまだ11時過ぎ。風呂に入って、お茶を飲んだら、
やっぱり地方、夜が深いというか、街がシーンと寝静まっているのが、宿の部屋まで
しみ入ってくるようだった。
なんか、今回、行きなれた場所への短い旅なのに、行きの新幹線からどこか感傷的な気分なのはなぜだろう。
10月26日(木)47℃の銭湯
に取材で入ってきた。 根津の六龍鉱泉。
普通の風呂が45℃ぐらい。 小さい熱い湯が47℃。
45℃は、湯が鉱泉で軟らかいせいか、慣れると気持ち良かった。
かなりそれで慣れたので、47℃に入ったが、熱い。 本当に熱い。
でも首まで入れた。 20秒ぐらいは入っていたか。
思わず握りしめていた手を開こうとすると、 手の ひらが熱くて痛い。
耐えられなくなって出るとき、湯船の外に出た瞬間が、 全身目茶目茶熱く感じた。痛いほど。3秒ぐらい。
股から下、足が真っ赤になった。
でも、出たあとさっぱりして、ほかほかする、 湯上がりの気持ち良い風呂だった。
こんなのが近くにあったらいいな。
その後、前から気になっていた「鷹匠」という、夕方6時までしか やってない蕎麦屋(手打ち・店主は女性)で、
湯上がりのビールを一杯飲んで、蕎麦を食べた。
これがまた、すんごくうまかった。 これで帰って仕事がなきゃ最高なのだったが。
週末に仕事で宮城に行く予定。 その準備とかで、なんかスケジュールが忙しい。
けど個人的にやりたいことや、個人的にやらねばならないことが積もっている。
10月22日(日) 所沢MOJOでライヴ
所沢でのライヴはすごく楽しかった。
実は前日の夜、自分のふがいなさから、友人を激怒させてしまい、 朝からかなり落ち込んでいた。
怒らせたのは最初自分ではなかったけど、 結局は、自分が全部抜けてて、ダメだったからで、
最近自分で自分をダメだなと思っていたところ、弱いところを 思いきり指摘、喝破、嗤われた思いだった。
このところずーっと何かが足りないような、地面に足がついていないようなところを、思いきり転ばされた。
だからライヴの最初の方はいつものように、すぐ音楽に入り込めず、 誤りも多く、緊張もしていた。
でもGOCCIとSHAKEに助けられ立ち直り、途中から音楽に入り込めた。
そして最後は、テルミンのロムチアキさん、素晴らしいピアノの須藤かよさんにボクの音楽にはいってもらい、
彼女達の音楽に入れてもらい、 さらには、お客さんの飛び入りのサックスの方の 素晴らしい演奏もあり、
予想外に盛り上がり、そして力をもらった。
ただただ今の自分を全否定してしまったら前に進めるわけがない。 時間は過ぎていく。
音楽という、時間軸がないと成立しない表現方法は、 今、生きている、という事実に直接触れてくる。
音楽の仲間、そしてお客さんに大感謝。音楽でそれは返したい。
それはそれとして、ロムちゃんのテルミンがどんどん進化してるのは すごい。
あの不可思議な、扱い超困難な楽器を弾きこなし、遊び回るのだ。
ボクの今度のアルバムに参加した1曲は最大の聞き所のひとつだ。
かよさんとロムちゃんのデュオの時、最高におかしいハプニングが起こった。
テルミンの遊びの音に、店の隅でおとなしくしていた犬は反応し、
「クゥ〜〜〜ン」 「ウォン」 と2回も反応してしまった。ほとんど同じ音程で!
完全に犬とのセッションみたい。お客さんも大笑いだった。 (ステージからは犬の声は聞こえなかったらしい)
ライヴのあとで、ロムちゃんに聞いた話では、 別のテルミン奏者が野外で演奏したところ、
地面から ミミズがどんどん這い出したそうだ。 演奏しだしたら落ち葉ががさごそ動き出したこともあり、
これはもちろん落ち葉ではなくその下の生物が動き出したのだろう。
ロムちゃん自身も 「セミは鳴き出しますね、ジャージャー」 と当たり前のように言っていた。
鳥も鳴くそうだ。 面白いなぁ。 あのロムちゃんがテルミンを演奏すると森の小動物が鳴きだすなんて、
やっぱり彼女には妖精の血が混じっているのだと思えてしまう。
とにかく、音楽にいろいろ心を救われた晩だった。
10月20日(金) アルバム正式ジャケット
今度のアルバム、ジャケットはやっぱりボクのイラストがいい、 ということになり、直前の変更。
それじゃあ、と、マジック持って、 えいっと描いて、字も書いて、パッとデザインしておしまい、
こういうふうにしました(ボートのメンバー写真も裏か中に使う)。
レーベルの人は絶対このほうがいい!って言ってくれたけど、 自分じゃもはや判断できない。
こんなテキトーな絵でいいのか。
まあ、良い悪いともかく俺が描いた絵には違いないからよしとするか。
時間かけたものが必ずよいというんではないし(ボートのメンバーCG合成は水の写
り込みとか実はすごく苦労した)。
今回はテレないでなんでも真ッ正直にやろうと思っているし。
10月19日(木) しつこいですが今度の日曜日は所沢でテルミンと
一緒のライヴ。詳しくは「インフォメーション」を。夜7時からです。
先日、須藤かよさんと、GOCCI&SHAKEとリハをした。須藤さんのピアノは美しい。
そしてアコーデオンはとても力強いです。すごく楽しい夜になると思います。
ちょっと遠いけど、料金は投げ銭制で、それこそ100円でもいいので、お金のない方もどうぞ。
須藤さんの曲も2曲一緒にやらせてもらいますが、すごくオモシロイ。
5拍子だったり、ボサノバみたいでゆったりしていたり。僕ら自身すごく楽しい!
こないだテレビでやってたらしい、中国の聴覚障害の人たちの パフォーマンス、
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20061010et04.htm
で読んで、見たかったなあ、仕事場にテレビが無いとき こういうのは残念だなあ、と思っていたら、
別の映像を youtubeで見れた。 スゴイ、スゴイ、スゴイ、鳥肌が立った。やっぱり人間てスゴイ。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=1sh6RzzMrcw&mode=related&search=
10月18日(水)知らない人に知らされる
昨日の夜、近似の店に一人で行ったら、 30歳半ばに見える知らない、目鼻立ちの整った男性客がいて、
ボクの顔を見て、 少し驚いたように、
「こんばんは」
と言う。カウンターだけの席で、隣の人だ。
誰だったかなと思い、気まずくなって、
「はあ」 とか情けないことを言ってごまかしていると、
「あ、憶えてないですか」
と言う。誰だったか一生懸命思い出そうとする。が思い出せない。
「すいません」 と言う。知らない人は赤い目でボクを見て、なにかガッカリした表情をしている。
たまたま彼と反対側の席に知り合いのマンガ家と編集者がいたので、
別の知り合いがいたので、 「あ、どうも」 と逃げるようにそちらの方を向いて話したが、
思い出せない人がその間も ずっとこっちを見ているのがわかる。
いたたまれずそちらを向くと、
「一度ここでお会いしているんですけどねぇ」 と言う。
誰だろう。全然出てこない。彼はボクの顔をじっと見るので、どこを見ていいのか困る。
作家とかマンガ家とかだったら失礼だし、どぎまぎする。すると彼は、
「8ヶ月前に」
ええ・・・。そしたら店主が 彼に向かって笑い、
「わかんないよ、そんなの、アナタも4人ぐらいで来とったでしょう。ボクだってよう憶えとらんよ」
と助けてくれた。
「憶えてない。悲しいなあ」
と彼が言ったので、カナシイなんて言わないでください、と思った。
「なんだ、憶えていないのかア」 と彼はうつむいて首を振る。ずいぶん酔っているようだった。
ボクはまったくのシラフだったからますますいたたまれなくなった。
編集者は小さな声でマンガ家になにかブツブツ言っている。彼のことらしい気もする。
でもボクは気が気ではない。どこを見ていいのかどういう顔をしていいのか
どうにもこうにも落ち着かなくなってしまった。
でも、実は彼はもうお勘定を済ませていたようで、間もなく帰ってくれた。
ボクはホッと安心して小瓶のビールを一口飲んだ。
「憶えているわけ、ねーじゃん」編集者が小さく吐き捨てるように言った。
「酔っててさっきからうるさかったんですよ、アイツ」
そうなんだ。
彼は誰で、8ヶ月前にここで一度会って 、ボクは一体何を話したんだろう。
まあいいや。 自分がひどくいい加減な男に思えてくるのを、必死で食い止めてマンガ家と話した。
と言うことがあって、今日、起きて、お昼に久しぶりにラーメン屋の「江ぐち」に行った。
この店のことは前に本に書いているので、その読者らしい人がいると、何となく恥ずかしい。
そういう人に会わないといいなあ、といつもそそくさと食べて帰る。
今日も、ワイシャツにネクタイ姿のやはり30代と見えるの男性一人客が、
なんとなく ちらりとボクの方を見たような気がした。
もう一度、ちらちらッと見たような気がした。ごくわずかな視線の交わりなんだけど。
でも、こういう目線はわかるもので、別になにがしかの有名人とかでなくとも、 きれいな女性などは、
日常に男性に「意識して見られている」という視線を感じたり、
そういえば最近感じないなぁなどとちょっと嘆いたりしてるんだろう。
しかし今日のボクの場合、自分が雑誌などに顔を出しているから見られた、という気持ちではなかった。
夕べのことがあったから、その視線を感じた男性に、
(もしかして、前に会ったことがある人なんではないだろうか)
と思ってしまったのだった。とっさに思ったのは、ライヴや展覧会に来てくれた人で、終ったあと
サインか何かした人。向こうはハッキリ憶えていて、名前まで書いてもらったのに、
ボクは今日知らんぷりしている。目が合ったのに、目をそらした。忘れたのだろうか。
思わず下を向いてしまった。やっぱり居心地の悪い気持ちだった。
カナシイ、と思われたくないなあと、逃げるように思った。
でもラーメンが来て、それは30年来いつものようにおいしかったから、
いつの間にかそのことも忘れてしまって、夢中で食べて、ふと顔をあげたらその客はいなかった。
少しホッとした。 自分を少しズルイと思った。
さて、そうやってラーメンを食べ終えて店を出ると、そこに先ほどの男性がそこに立っているではないか。
一瞬戸惑うと、彼は頭を下げ、 半歩後ろに下がるようにして、
「大変失礼ですが、クスミ先生でいらっしゃるでしょうか」
眼鏡をかけてやや太った彼は、汗をかいた赤い顔を指でぬぐいながら言う。
「ハイ、そうですが」
「あの、ボクは、失礼ですが、高校生の頃から先生のファンでして」
「あ、ありがとうございます」
「入っていらしたときから、あ、先生だ、と思い」
「失礼ですが、どちらの方ですか」
それも変な言い草だ、俺。
彼は慌てしたように、慌てて名前を言い、がさごそ名刺を出して差し出しながら、
「ここに来れば、いつかお会いできるんじゃないだろうか、と思って、上京するたびに来ておりました」
彼はずっと北海道に住んでいて、今日はたまたま仕事で上京していたそうだ。
名刺にはパチンコパーラーの営業部長とあった。
迷惑でなければお写真撮らせていただけないでしょうか、というので イイですよというと、
彼はケータイを出して操作しながら、
「私、高校生の時、先生の、泉昌之のマンガを読みまして、衝撃を受けて 、ああ、これだ、と思って」
ケータイには、我々ふたりが並んでいる顔が、こちらに見えるようになっているが、
画面が落ち着かずグラグラとして、ボクの顔を半分映したり、彼の耳を映したりしている。
「…以来、辛いときも・・・失礼、先生の・・・文章や、マンガを・・・」
ケータイ電話を持つ手が細かく震えていて、 ようやく落ち着いた画面の中の彼の顔を見たら、
眼鏡の下から涙がボロボロこぼれている。
今では地下にもぐった、小さなラーメン屋ののれんの前で。
それで、握手をして階段を一緒に上り、別れてボクは自転車に乗って仕事場に向かった。
でもなんとなく、そのまま仕事したくなくて、途中にある喫茶店に寄った。
ここには昔からプレーリードッグがいて、そのちょこまかする動きを見ていると心が和む。
そして丁寧に入れられたコーヒーをゆっくり飲んだ。
いろんなことで自信を無くしかけたり、不安になったり、立ちすくんで迷うと、
不思議に夕べのような人や、今日のような人に会う。
ボクはいつも、知らない人たちに、いろんなことを知らされて、かろうじて生きている。
10月16日(月)メセニメルド
パット・メセニーとブラッド・メルドーの共演アルバム、 10日ほど前に買ったのだが、
最近すごくよく聴いている。
最初聴いた時は、わりと「思った通り」というか、地味な印象もあるが、
非常に高度な演奏が、実に自然に行われていて 緻密で、聴くほどに味わいがあり、新しい響きがある。
メルドーの独自な空間の出し方、ハーモニーとメセニーのそれは 近いものがあるように思った。
近いものがあるから、予想通りと思ったのだろうが、聴いていくと、ならではの
遊び心というか、踏み込みというか、壊すだけが前進じゃない新鮮さが見えてくる。
あとメセニーは曲がいいな〜。 昨日今日とずっと机に向かっていたので、何度もじっくりと聴けた。
曲によってはもう一度その曲だけ聴いたり。
i-podとかの時代になると、ライヴ以外、音楽に真剣に耳をそばだてるような聴き方はあまりされていない。
特にジャズは、本来プレイヤーが、一期一会で瞬間瞬間に全神経を研ぎ澄まして プレイしているのだが、
今は雰囲気で聞き流されていて、時々気の毒にさえ思うことがある。
10月14日(土)またみうらくんに、ヤラレタ
またみうらじゅんにやられた。
もうかれこれ5〜6年前、みうらじゅんや根本敬と飲んでてボクが酔っぱらって寝ちゃったとき、
顔にマジックで落書きされて写真撮られたものが、 夕べの深夜TBSの番組でデカデカと放映されてしまった。
番組中に 知り合いから電話があったが、その時は仕事場にいて テレビ見れず、
あとから画面撮りしたものをメールでもらった。 くそ〜。
人の顔を「アートスペース」じゃないだろ! でもこれだけやられて起きない人も、どうかしてますね。
10月11日(水)ホームページ復活
いせやとともに(?)落ちてしまったかのような、このHPでした。
理由はサーバーとかドメインの期限切れとか、いろいろあるんだけど、なんか面倒な気持ちにもなってきて、
もう、やめようかな、とも一瞬思ったんだけど、やっぱり続けようかなと思う。
というより、ちょっとこれを機に形を変えようかなとも考えている。
その間に、泉昌之の新刊『芸能グルメストーカー』(コアマガジン)が出た。
意外に濃い泉昌之度、とか「裏孤独のグルメ」とか言われております。ぜひ読んでみて下さい
ボリュームもあります。
僕らのアルバムはいよいよ12月6日に発売することになりました。ジャケット(裏になるかも)はこんな感じ。
「自由の筈」久住昌之&BLUE HIP (Giant Robot Record)¥2300
これから試聴とかできるようにしたりとか、発売に向けて徐々に盛り上げる予定。
あと、近いところのライヴは10月22日(日)に埼玉県所沢の小さな店でやります。
須藤かよ&ロムチアキ V.S. 久住昌之
所沢 音楽喫茶「MOJO」
チャージ 投げ銭制 (!)
僕らは、ボクとGOCCIとSHAKEの3人ですが、須藤かよさんと、テルミンのロムチアキさんとの
共演もあります。今度のアルバムにも、ロムチアキさんに1曲テルミンで参加してもらっているのですが
もちろんその曲もやります。きっとすごく珍しくて楽しいライヴになるでしょう、ぜひぜひ遊びに来て下さい。
9月25日(月)吉祥寺いせや取り壊し
「東京人」の取材で吉祥寺の名物焼鳥屋「いせや」の 取材。先週終ってたんだけど、
カメラマンが最終日も 撮りたいというので、仕事場は近いし行ってきた。 夕方4時でものすごい人。
並んでいる人が30人ぐらいいる。 井の頭文化園の方に向かってずらーっと。
でもいせやというのは、1階の半分が立ち飲み。 立ち飲みに「並んで飲む」なんてルール無いから、
明らかに並び損。
駅の方からどんどんカウンターに入ってきちゃう馴染み客がいる。
あきらかなパワーバランスの差が出て並んでいる人は気の毒なよう。
でも立ち飲みなんて並んで飲むもんじゃないよ、そもそも。
2階なんて全然テーブル席空いてるのに、知らない客は4人ぐらいで 延々並んでる。
店員もいつもとなんら変らない営業態度なので、 わざわざ初心者に説明しない(それどころじゃなく忙しいんだろうが)。
ボクは1階の正面右側の戸から入ったあたりのスペースが好きだった。(写真・先週金曜日の午後1時)
と言っても、この20年で10回ぐらいしか行ったことないけど。
でもそのうち2回高田渡と隣り合わせになった。 原稿は「高田渡といせや」。これから書く。
高田渡さんと直接話したことはないけど、高校生の頃から見かけてる。
今回、カメラマンにいろいろとってもらえたのは、ちょっと思い出になりましたね。
いせやの焼き鳥は安いけど、ハッキリ言ってあんまし美味しくない。 でもあれはあれで「お祭り」だからいいんだよね〜。
焼酎ストレート3杯飲んで焼き鳥3本食べて千円でおつりが来るんだもの。
常連には「いせやの会」というのがあり、会長は今4代目で、67歳の方だそうだ。
3年前ぐらいに、午後から台風が直撃するという日の お昼過ぎ、横殴りの雨の中、ずぶ濡れになって(着替え持って)
仕事場に向かう途中、いせやの前を通ったら、シャッターを半分閉めた店内で、常連客が4人ぐらい飲んでいた。
台風でも行くいせや。 常連で来なくなった人は、たいてい死んでるんだそうだ。
いせやがこうして飲み屋になったのは昭和33年からだそうで(それまでは単なる肉屋)、
ということはボクと同い年だ。東京タワーと同い年だ。マイケル・ジャクソンとマドンナと同い年だ。
9月22日(金)プロモヴィデオ
12月にでる予定のアルバムには、今流行りのパソコンで 観れる映像が2曲分入る予定。
一本は友人が作ってくれるもので、GOCCIが歌う静かな曲なので彼女のみの出演。
なんか遠くまでロケに行ったり、本格的なのになりそう。
だがもう一本は、ボク自身がアマチュア丸出しで小さなデジカメで作ることにした。
映像を作るなんて、15年ぶりぐらいじゃないかな。 よくやってた時期があるのだ。
VHSで汚いやりくりテープを作って、徹夜して作っていたのが懐かしい。
今回はそのためにパソコンをもう一台借りた。windowsのノートパソコン。
これに全部素材映像入れて、曲もまんま取り込んで、 映像貼り付けていってできちゃうんだから、
昔に比べたら信じられない簡単さだ。 寝転がってでもできる。
今日はその素材撮影で、久しぶりにメンバーが全員集合して、収録。 ジャケット用の写
真も撮った。
公園でやってたのだが、ラジカセで曲をかけたら遠巻きに観ていた 子供たちが自然に踊りだしたので、
これはいいぞと、 それも入れ込もうとしたらどんどん子供たちが集まって大変なことになってしまった。
つくづく俺って現場主義、現場処理の男だと思う( 清志郎煮そんな歌あったな)。
なんとか夕方までに撮りきった。へとへと。 カメラは吉祥寺の知人に紹介してもらった若い友人たちに頼んだ。
彼らはお父さんの影響で「ガロ」を 読んで、小学生時代に泉昌之のファンになったという世代だから驚く。
これから仕事の合間を使って編集作業。作業は簡単だが、やっぱり時間もかかりそうだし
大変そう。
時間がないけど、なんとか現場の雰囲気がでた楽しいものにしたい。
9月20日(水)「何がおかしい」中島らも(白夜書房)
「何がおかしい」 面白かった。
付録に末井昭さんのラジオ番組に出演した時の 放送されなかった2回分約80分がCDで付いていてこれもよかった。
末井さんの淡々とした、ホントに普通なインタビューが、 かえって中島らもさんの凄みと面
白さ、
やさしさとぶっ飛んでるところを 浮き彫りにしていると思う。
中で2曲、「尖ったエンピツ」と「いいんだぜ」を弾き語りしていて、
絶対放送できないと知ってて歌ったらもさんも、歌ってもらった末井さんにも拍手。すげー。感動的。
本にも、雑誌で掲載されなかった文章が収録されていて、それも凄くイイ。
編集者もテレビ屋も放送作家も、本当に腰抜け揃いだ。
本当にいいと自分で思うものを、自分の頭で考えて、 自分の足で探して、知らない人とちゃんと直接話して、
弱者のこと、マイナーな人、世間の裏方の人のことを考えて、 ものを作ってる人なんて、いやしない。
みんなネットでちょこちょこ検索しただけで企画書をでっち上げて、
外さないよう、怒られないよう、ビクビク、なあなあで、 雑誌一冊、番組1本作っている。
ブログで愚痴などたれ流して、ハイおしまいだ。情けない。
そんな中で、中島さんは本当にカッコよかった。 そして、この本を作った編集者末井さんも、本当にかっこいい。
表紙にはあえて、ヤバイ感じの中島さんのポラロイド写真を、 大きな帯を使ってデザイン美しく載せている。
ウマイ。 ただヤバけりゃイイ、というファッションいんちきパンクでなく、
買った人のことを考えて、工夫して遊んで、キッチリ仕上げいる。プロだ。
らもさんには、何度かボクの著作を文章中で取り上げてもらったのに、 結局直接お会いできなかった。
もう会うことができないのが悲しい。
ボクがこれからも、もっともっと馬鹿馬鹿しいことを、体を張って必死で考えて、
勇気をもって形にしていくのが、せめてもの恩返しだと思った。
9月16日(土)グエルム-漢江の怪物-
仕事がはかどらないので、思い切って映画を見てきた。 面白かったア!
いわゆる「怪獣映画」じゃないところがボクには面白いんだろうな。
韓国映画のニューウェイヴに、事件の題材として怪物を使ってみました、というような。
怪物の造形やCGが「ロード・オブ・ザ・リング」とかやったニュージーランドのスタッフだけあって
すごく良くて、そっちはまかせてる感じの、その合体が良かった。
韓国の「純情・激情・でもちょっとズサン」と「緻密で冷静でリアル」の 組み合わせの妙というか。
「大魔神」も「時代劇と特撮」の組み合わせが当時、新鮮で面白かったんだと、大人になってわかった。
CGの場合、素の画面の色調に合わせるから、韓国映画に馴染んでる。こういうところが着ぐるみと全然違う。
まあ、そんなことは置いておいて、最初から最後まで楽しんだ。
最初に怪物が出てくるところ、
「あ、動いたスムニダ」(ちょっと違う)
「どこスムニダ」
「あの、足が10本のイカ、持ってきましたセヨ」
「あ、デカいスムニダ!」
みたいなところで、橋げたからニュルーン・・・ザブン、というシーン。
ちょっと気の抜けた群衆演技は、怪物の造形もまだわかってないエキストラの、空舞台に向かったものなのかも。
そこにCGが組みあわされてるのが妙にリアル河原っぽい。
そっからの展開のガーッといくところも痛快。 怪物の大きさがいいなぁ、でかすぎず。
『殺人の追憶』の監督、役者陣もすごくいい。センスある新しい韓国感じる。
『リンダ・リンダ・リンダ!』も大好きな映画なので、あれにも出ていた韓国人留学生役
、
今回アーチェリー選手の娘、ペ・ドゥナがすごくかわいくて魅力的だった。 というか役者は全員よかったな。
いろんなところに普通の映画とずれた感覚があって、新鮮だった。
おかげで気分が変わった。ありがたい。映画館で見たのも絶対正解だ。
非常時に家族でカップラーメンを食べるシーンがよくて、 韓国のカップラーメンが食べたくなった。
ラストの「ごはんに、集中、集中」というのも好みだな。
9月13日(水) 午前中は
「中央線で行く東京横断ホッピーマラソン」大竹聡・著(酒とつまみ社)という本を一気読み。
面白かった。初めて入る居酒屋の緊張感と、酔ってきてその場に慣れていくだらしない臨場感が
すごく良くでている。酒好き中年のお気楽ロードムービー本、という感じ。
ばかだな〜と思いながら、このなんのためにもならない酔っ払い本を、午前中シラフで
止まらなくなって読んでいる俺はなんなんだ。
蕎麦を食べて、仕事。夜は美學校。
9月12日(火) たくさん本を買い込む
なにかやる気になると、本やCDを必要以上に買い込む癖がある。
自分が創作欲出てきて、時間があまりないのに、買ってしまう。
しかも買って満足して、読まなかったり聴かなかったりする。
なんだろう。でも少し元気が出てきたんじゃないかと自己分析。
状況を変えるには、自分が動かなければどうにもならないのだ。 なんて。
そして、おにぎりについて、思いの丈を書く。おにぎりはやっぱり日本的な最小単位
の食事だ。美味しい。
自分で書いていてお腹が空いてきて、近所で梅干しのおにぎりを一個買ってきて、
お茶を入れ、窓から雨を見ながらゆっくりいただく。しみじみと美味しかった。
秋になったら、山か川に行って、食べたい。 俺は握り飯が大好きだ。
9月11日(月) 横浜に取材
来年描くマンガのために早くも取材で編集者と横浜郊外へ。
降りたことにない駅はどこでも楽しい。
「もしここに住んだら」と思いながら歩くと 街は違って見える。
昭和の香りがビンビンに残った商店街に心温まる。
八百屋が元気がいい。トウモロコシを茹でていて、いい匂い。
道まではみ出した青果店では、梨でもリンゴでもミカンでもパイナップルでも
売ってるものは何でも試食ができる。
自家製のぬか漬けのキュウリやナスや大根のおいしいこと、 安いこと。
都会ではどうしてこういう風景がなくなってしまったんだろう。
こういう一日の疲れは気持ちいい。帰りの井の頭線では案の定座った途端に寝た。
9月10日(日) また暑い
モノスゴイ暑さ。残暑キツスギ。またダメダメに 時間を過ごすのが堪え難く、
午前11時半、プールに行く。ひたすら泳ぐ。水の中は無条件に気持ちがいい。
マンガを作ったり、文章を書いたり。ノロノロ進む。ノロノロでもがんばってくだらないことを考える。
Q.B.B.( 灸すえられて・ベソかいた・ベンチャーズのドラムの人)ベンチャーズはBじゃない。
Q.B.B.(急性・便意・暴発魔神)
Q.B.B.(急所打ちされた・ボボ・ブラジルの黒光りした顔)
Q.B.B.(きゅうりもみ・バナナをむいて・ばんごはん…さみしすぎね?)
9月9日(土) 放心
なにかいろんなことが嫌になって、自己嫌悪にもなって、仕事が手に付かない。
ライヴではそういういう押さえ込んだ感情を、無意識に別の形で解放しようとしていたかもしれない。
今日は、自分は自分にかかわる全員に迷惑をかけて生きているような、そういう気持ちが
全身に毒が回るように広がっている。仕事場に転がって、ゴミのように時間が過ぎる。
9月8日(金)コクテイル2DAYS 弾き語りライヴ
弾き語りといっても、僕らのバンドからボーカルのGocciとキーボードのShekeと3人。
新曲「馬場」がもしかしたら一番ウケたかもしれない。ボクの馬場さんに対する思いのたけを
歌った長い歌で、最後に「ジャイアント〜バァ〜バァ〜!」と言ったら、
店の中にプロレス会場のような完成と拍手が自然にわき起こった。涙目になっていた人もいた(笑い涙)。
この二日で燃え尽きようと思っていたところがあって、お客さんがみんな帰って
、
通常営業になった午前1時半頃からShekeと3曲全力でやり(ウチ1曲初めてやるブルース)、
ようやくエネルギーを使い果たす。えらい2日だった。
来てくれたお客さんありがとう。コクテイル、弟にも感謝。
9月7日(木)角田光代さんとQBBでトーク
高円寺の古本酒場コクテイルで、「新・中学生日記6」に帯文をいただいた御縁でトーク・ライヴ。
角田さんは、自然体な、チャーミングな人だった(チャーミングって、俺がいうとキモイか)。
でも面白かった。自宅でQBBのマンガの「ディフィ〜カルト〜」というのが流行ってたとか、
そういう話から始まって、角田さんの中学時代のお姉さんとの話とか、ここに書けない話が
バンバン聴けて楽しかった。「姉はヒドイ」という話を、ボクが兄として弟にどうヒドイか、
生で見せながらトークするという、弟にはヒドイ、トークになってしまった。
現場には芥川賞作家の長嶋有さん、作家の夏石鈴子さん、古本界で顔役の岡崎武志さんなど、
名の知れた方がちらほら見え、みんな終始笑って下さって、よかった。
9月6日(水) マスタリング
アルバムのマスタリング。現場に立ち会うのは、初めて。
レコーディングでいろんな音を入れていくと、ミキシング段階でどうしても埋もれていく音がある。
それが、左右2チャンネルしかない音源から再び出てくる不思議。
いろんなスタジオや自宅でとった音が、だんだん揃って行く不思議。
マスタリングエンジニアは、ミキシングエンジニアとは、全く違う頭で音を聴いているようだ。
編集者と校閲者の読み方が似て全く否なるものに似ているか。いやまた違うな。
9月3日(日) こんなトウモロコシが食べたい!!!
今お店で売ってるトウモロコシって、全部真黄色で 粒がウソのようにきれいに揃っている。
柔らかくて、あまくて、食べやすい。
でも、ボクが子供の頃は、 山梨のおばあちゃんちなんかに行くと、
もっと粒がそろっていない、でこぼこの、
もっと粒が整列してない、がたがたの、
もっと色がちぐはぐなところがある、黄色白茶色の、
そんで、
もっと甘くなくて、
もっと固くて、
でも焼いたのを噛みしめて食べると 、
何とも香ばしくて、 濃い味がだんだん口の中で生まれてくるような、
そんなおんぼろうまいトウモロコシがあった。
今年の夏はずっとそういうトウモロコシを食べたいと思い出していた。
「モロコシブルース」という曲を作ったほどだ。
東京じゃ、そういうトウモロコシ、 どこにも売ってないような気がする。
14年ぐらい前にバリ島でタクシーの運転手にもらったのが いちばん近かったな。
小ぶりで。おいしかった。
そういうトウモロコシが食べたい!!
日本では今どこに行くとそういうのが食べられるのかな? 誰か教えて!
9月2日(土) 泉昌之の新刊出ます &ディラン新譜
出版社の都合で9月末に『芸能人グルメストーカー』なるマンガ単行本が出ます。
雑誌「BUBUKA」に連載されていたので、あまり読んでた人いないんじゃないかな。
アイドルの大好物を食べに行き、彼女達の本質を考察するという異色なマンガシリーズ。
しかし、昨日話が来てもう月末に出るという超無茶進行。
でも、昨日今日と必死で校正していて、意外に面白い本だなあ、と思った。いや、面
白いすよ。
泉君の絵がまたアイドルものとは思えない劇画で、似顔絵の似てないっぷりもかなりイイ。
みんなも知ってるアイドルや女優だし、店もメニューも実際あるし。
ボブ・ディランの新譜『MODERN TIMES』がすっごくイイ。名盤だと思う。
こういうのをポンと出すところがすっげーんだ。本物なんだ。まだまだ続いているんだ。
ジャケットもイイ。でも中のカラー写真のディランの顔にはビックリした。キモイじじい。
でもめくるとモノクロのポートレイトがあって、それは超シブイ。
こういうとこも全然読めない。何考えてるのかわかんない。たぶん何も考えてないんだろう。
詞は素晴らしい(英語よくわかんないけど)。ラヴソングがどれも美しく、悲しく、透明だ。
アレンジもアコースティックで、ちょっとジャズっぽくて、好み。
でもそんなことはどうでもいいほど、デイランの歌がイイ。
もう一度歌おうとしている、老いたディランの欲望や、知性や、色気を感じる。
今、6曲目の「Workingman's Blues#2」がかかってるんだけど、泣ける。
今の、65歳のボブ・ ディランにしか歌えない歌だ。そこに、どうしようもなく泣ける。
たった今ボクが生きている、その向こうにひとりで立って、歌っている、ディランが見える。
そして、何かをどうしようもなく、ボクの心に送り込んでくる。
9月1日(金) 明日NHKラジオに出ます 短歌です
9月2日夜9時から放送の「土曜の夜はケータイ短歌」にゲスト出演します。
パーソナリティは魚喃キリコ。春に出て以来久しぶり。全国区なのでお暇な人は聞いて下さいな。
テーマが食べ物ということで、1首即席で作った。
冷や中を 頼んで冷房 効いてきて 熱いラーメン 横目でウマソー
おそまつ。
8月31日(木)ライヴハウスでチャシュー皿
昨日のライヴでは、江ぐちのお客さんが何人か来てくださり、
江ぐちのチャーシューの皿の差し入れがあった。感激。
終ってからみんなで食べて江ぐちを思った。
これはバンドで曲を作らないとならないな、という話になる。 2曲。
「レッツゴー・トゥ・江ぐち!」と 「江ぐち〜愛のテーマ」。
愛のテーマはバラードでインストルメンタルでもいいな。
映像は何度見ても恥ずかしくなるものでありました。
来てくれた皆さんありがとう。
8月28日(月) 江ぐちの映像
今週の水曜日、8月30日に西荻窪のw.jazでライヴがあるのですが、
ゲストの映像考現学者氏が、出られなくなりました。
残念なので、ボクのお宝映像を大画面でお見せしてしまいます!
もちろん、かの「笑点」の最高に恥ずかしいオープニング映像も見せますが、
目玉はBSで放映された、ドキュメント「久住昌之と江ぐちのタクヤの初面談」
(with渡辺タスク+滝本淳助)、久住、恥ずかしくて目茶苦茶になってるところへ
「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマがかかるという、もう赤面意外なんでもない映像。
その他にも、久住の髪の毛がある時代のタモリ倶楽部映像。アーもうやだ!
というわけで、他じゃちょっと見れない映像と、フルメンバーのBlueHipという
もう笑い納めの夏納めライヴにします。もう、来ないで欲しいけど来て欲しいという
久住としては引き裂かれそうなライヴイベントになります。よろしく。
8月23日(水) 夕立
午後自転車で走っている時、もろ夕立にあった。
雨の匂いがアスファルトの埃の匂いを巻き上げて、 むっと自転車を包む。それは悪くない。
空が明るいから通り雨だろうと思って走っていたら、 大粒の雨はどんどん強くなった。
住宅地だったので、道路の脇の大きなびわの木の下に自転車を止めて 雨宿り。
買い物帰りのおばさんや運動部の帰りの中学生が 「うわ〜!」とか言いながら自転車を飛ばしている。
雨は止む様子なくさらに激しくなる。
ボクがびわの木の下に自転車を止めているのを見てか、
50メートルほど先で制服の女子が 自転車を木の下を止めた。あれは何の木かな。
木はともに庭の木が 大きく道路にはみ出しているものだ。
でも女生徒は雨が止みそうにないとみたか 、首をすくめて雨の中へ自転車をこぎだした。
小学生が、そっちに向かってビショビショになりながら
「やばやばやばやばやばやばやばやばやば・・・・・」
とドップラー効果を発声させながら立ち漕ぎで走り抜けて行った。
雨がさらに激しくなり、びわの木の下もスゴイ雨漏りになってきた。
雨宿りにならない。隣りの筋の大通りにコンビニがあったのを思い出し、
仕方なく雨の中へ自転車を出してそこまで飛ばす。
コンビニに行く前に酒屋があり、その軒下が広かったので 自転車ごと雨宿りする。
Tシャツも半ズボンもかなり濡れた。

サラリーマンが二人雨宿りに入ってきた。営業かな。
店に入ってミネラルウォーターを買い、雨を見ながら飲んだ。
サラリーマン達もそれを真似て、ほうじ茶のペットボトルとか買った。
飲みながら、さかんに大声で携帯電話をしている。
雨の音が、酒屋の日よけ幌にぼたぼたと、 通りの向こうの街路樹にさーという音をたてて、
それらが強くなったり、弱くなったり、高くなったり低くなったりする。
軒からこぼれ落ちる雨垂れの量が増えたり減ったりする。
雨という気象が、うねりながら街を通過している。
15分くらいそこにいたかな。
近くの信号が雨の中で何度も何度も青になって、小降りになって、空が明るくなった。
気がついたらサラリーマン達はいなかった。小動物のようだ。
仕事場に行って着替えて、さっぱりしたらトイレに行きたくなり 、
したら、 ちょっとゲリちゃん気味でした。やなの。
8月21日(月)またNHKラジオに出ます。
前にもゲスト出演した「土曜の夜はケータイ短歌」。
9月1日、と今書こうとして、あ、それは収録日だった。生放送ではないのだった。
いつ放送するんだっけ。わかったらインフォメーションに書きます。NHKというのは
さすが全国ネットなので誰も見てないだろうと言う番組でも、いきなり沖縄の
タクシーで「こないだ出ていませんでした?」なんて言われたりするのだ。
ナビゲーターをしてる友人魚喃キリコに逢うのが楽しみ。マンガの通りの痛い恋愛実践家、
とは言わないでおこう。ビール飲むと面白い美人。
8月20日(日) シャシャミンの本にあとがき
マンガやイラストを描いてて、スチャダラパー周辺によくその名を見る「シャシャミン」さんの、
都内デリバリーの弁当屋配達体験の本にあとがきを頼むまれた。
この本、すごく面白い!
いろんな人のいろんな「普通の生活」がのぞき見える。
知らない人の家に行くのは、ちょっと怖くて、でも興味津々だ。
ボクもその昔、ダスキンのお試しキャンペーンで、住宅地に無差別訪問して、消臭剤の
説明をし、了解がとれたらその家に上がってトイレにそれを設置する、というバイトをやった。
回収は会社のプロがやるので、こちらは気が楽だが、
「あんたで4へん目だ!仕事の邪魔だから2度と来るな!」とすごまれたりした。
前にこの日記に書いたけど、前の仕事場で深夜にピンポーンとなったのでギョッとして
インターフォンに出ると、「○○ピザでーす!」という。デリバリーのピザ屋だった。
インターフォンで「うちでは頼んでないですよ」と言ったら
「マジすか!」
と言って返っていったのがバカみたいでおかしかった。
シャシャミンさんの本は、
『おしゃべりデリ坊、東京ド真ん中配達中』
新宿書房から9月末に出る予定です。買おう!
8月19日(土)手拭い展 中央線トーク
東京駅から始めて、中野までしか到達しなかった。
(もちろんそうなると思っていて、だからこそ気軽にいくらでも話せた。作戦勝ち)
一駅一駅、思い出をその場のアドリブで話すのだが、結構イイ企画だった。
東京。駅弁の話。いきなり弟は駅弁をあきらめていてダメ、と喝破。
崎陽軒のシウマイ弁当の素晴らしさを暑苦しいまでに語る。
(3個も食べて原稿を書いたばかりなのでいくらでも話せる。駅弁の業師。通好みの王者)
東京温泉の話とか一日乞食体験の話などしようかと思っていたが、弟の方に振れたので、せず。
神田。まつやで見た神田美女の粋さを三鷹の田舎者の視点から話す。立ち食いそばの
魅力と、インチキ値段の蕎麦屋で通ぶってるバカの話。
お茶の水。弟の白内障手術の恐怖体験談に震え上がり、
ウクレレ専門店の魅力と、コワイ爺にだんだん慣れていくのが面白いという、
弟の職人好きッぽい和み話。トリスバー「まいまいつぶろ」の話は持ち越し。
四ツ谷。初めての缶詰め体験と、そこに至る糸井重里さんとの経緯、
友人タカシさんのニューオータニのゴミ箱に脱糞事件。
新宿。イカス値段の公明酒場、ババアが一杯飲み屋の五十鈴のくさや臭い思い出。
椎名誠・佐藤正弘・梅垣がいた新宿。あがた森魚さんとの出会い。
そして今のカッコつけインチキニュー立ち飲み屋罵倒。 そこに若い子連れてって赤い顔で飲んでる
オヤジの立ち姿のみっともなさ。生き恥の後ろ姿だねあれは。
中野。沢田研二も青島幸男もかつて住んでいた、ブロードウエイの上のマンション屋上の長大空中庭園潜入談。
というところで、時間になったのでオシマイ。
話はあっちこっちに脱線、いろんなところで有名人の話が出てくると
みんなの反応が違って面白い。 いくらでも話せる感じ。
どこかWebで連載でもして単行本にできないかな、なんて姑息なことまで思った帰り道。
途中と最後に3曲ぐらい歌を歌った。リクエストもあった(「落ち武者」)。
10年ぶりぐらいで「トンマの墓」という、 狂った「小さい秋見つけた」みたいな歌が異様にウケた。
お客さんは一杯入って、でも後ろの方の人は見えなくて
「ラジオを聴いているようでした」
と言っていてそれはそれで面白かったそうだ。
仕事があり、ちょっと話して先に帰った。 しゃべり疲れたのは久しぶりだった。
同じ店での角田光代さんとの中学生対談(9/7)はどうなるんだろう?
8月19日(金)明日から高円寺で弟の手拭い展
古本酒場コクテイルで。オープニングの明日は店で弟達とトークします。
テーマは中央線。48年も住んでるとほとんど中央線全駅に思い出がありますからね。
7時頃から。チャージ500円。遊びに来てね。
8月20日(木)崎陽軒のシウマイ弁当
大好き。新幹線に乗るときは8割方これ。売り切れだと悲しい。
そのことを仕事で書いている。ついつい壮大に長々書きそうなのを短く書くのに苦労。
吉祥寺でも売っているので、買ってきて食べる。
でもこないだ新幹線で、新横浜から乗る人に買ってきてもらったら、箱が少し違っていた!
横浜で売ってるやつはフタも経木で、紙紐で十字に縛ってあり、そこに割りばしなどが挟んである。
吉祥寺や都内のデパートで売っているのは、フタが厚紙で、それが内側に折り込むようにして
割り箸を収納するように工夫されている。中身は一緒。
シウマイ弁当に、噛みごたえのあるマグロの照焼きが入っている不思議。でもこれが美味しい。
何とも不思議なのは干しアンズの存在だ。
8月17日(水)冷房つけたままソファで
ちょっと長めに寝てしまった。ら、案の定喉が痛くなった。注意しなくては。
8月15日(火)また新たなマンガ家と
組んでマンガを描くことになりそう。どうなることやら。でも楽しみでもある。
8月14日(月)プールへ
あんまり暑いので、午前中一時間だけプールへ。 お盆で空いていた。
帰ってきてすぐ仕事。京都の疲れが、今日になって出る。眠い。
8月11日(金) 京都初日
11日のガケ書房のライヴは、本屋さんのインストアライヴであるにもかかわらず、
なんと70人ものお客さんが見にきてくれて、大盛況だった。 3人だったけど大ウケで盛り上がった。
手拭いもバンバン売れてましたね。
GOCCIの故郷ということもあって、御両親や妹まで来たりして。ゴチッパパ、若い。妹、似てる。ゴチママも似てる。
岡崎さんたちの古本対談にも大笑いした。古本漫談、新しい。
初めて見た「ふちがみとふなと」にも非常に刺激を受けましたね。ベースと歌だけであの大きな世界観と繊細さと独特さ。
その前日には、ジョー・ザビヌルのバンドを間近で見て大感動大興奮大狂喜していたので、
頭が混乱しますが、 この混乱を抱えてクダラナイ事考えてるのがまさに自分なんだと思う。
打ち上げの中華料理屋、料理がどれもおいしくて安くってデブになりそう。
泊まったホテルは最近名前を変えた古い観光ホテル。中は旅館のような畳敷きで、帰ったら布団が敷いてあって狂喜、
歯も磨かず1分で寝る。
8月12日(土) 京都二日目
朝は大浴場で風呂に入って、朝飯(お粥)食べてもう1回寝る。この幸福!!!!
猛暑の京都のお昼、九条のシブいお好み焼き屋「林屋」に 連れていってもらって行った。
ところが客はいないのに、もう予約で1杯で今注文してできるのが 一時間半後だという。
え?なぜ?そんな。
仕方なく近場の寺でも行こう、と東福寺へ。
しかし道に迷って歩いて疲れて暑くてタクシー拾う。天国。
でもあっという間に着いた。
しかし地図をみたら敷地が大きすぎて、四分の一も見れそうにない。
仕方なくちょっとだけ見てきた。 しかも暑くて水ばかり飲んでいた。
観光はいいから、そこら辺の軒下の石の上で寝たかった。
秋は山盛りの高揚がすこぶるよさそうな寺だったが シーズンは混んでて行く気がしない。
でも今は暑くて誰も来ないようだ。来るのはバカと無知だけのようだ。
仕方なく方丈の庭というのを拝観料を仕方なく払って、 何となく見て。
でもすぐ終っちゃって、 クーラーの効いたタクシーに逃げ込んだら幸福になった。
涼しいタクシーでクーラー無い小さな小さなお好み焼き屋に戻った我々は 、
ミカン水飲みながらお好み焼き。 うどんと焼きそばのアベック焼き。
汗ダラダラで、でも、うまかったぁ。 辛いソース(トンカツソースに唐辛子の粉が溶き混ぜてある)がウマイ!
ボリュームがあって安い! ミカン水がいつの間にかお湯のようになっていたが。
それから中途半端に時間があまってて仕方なく京都タワーに上った。
あそこの展望台、コワイ。でもまあまあ時間が持った。
下に「京都タワー温泉」があったが、マッサージが電気椅子だったのでやめた。
蕎麦屋は時間外で開いてなかった。
とにかくなにもかも中途半端な、「しかたなく行こう京都。」だった。
ようやく夕方になり、寺町通り二条のアジアンダイニング「Mew'z cafe」に。
しかし土日なので途中休憩が店に無く、お客さんの前でセッティングと軽いリハ。
そして本番。 こちらはGOCCIの同級生や身内も多く、さらにmixiの方も何人か来てくれて
昨日とはうって変わってアットホームな雰囲気で楽しかった 。
とくに2部は途中から俺が 「もう終って深夜バスで帰るだけだ」 というモードになってしまい、
目茶苦茶といってもいいハイテンションの モードに入り、やり過ぎたかなあと思ったら店員さん達も含むみんなに
「2部の方が全然よかった」 と言われ、えー、いやー、そーか、まあよい経験になりましたね。
今ごろこんな歳になって着々とキャリア積んで場慣れしてる。
初京都ライヴは知らない人と話せて友達になれて楽しかったし(←なに今の若者みたいな情けないこと言ってんだよイイトシぶっこいたオ ヤジが)、緩さと緊張が混じって面
白かった。みんな「アルバム絶対買います!」とか言ってくれたし。
寄る1 1時40分過ぎの深夜バスに乗って東京戻り。
乗るとすぐ明かりが暗くなり、疲れもあって すぐ眠れてぐっすり眠れてた。
目が覚めたとき 、すごく寝た気がして
「こりゃあ楽だ!深夜バス、いいじゃないか!何時だ?」
と思ったらまだ午前2時半。眼を疑い、次にうんざりした。
気分的にはもう着いている気分だった。まだまだまだ、乗らねばならん。
考えてみたら新幹線なら着いている時間だ。 新幹線はエライ。スゲーと思った。
仕方なくがんばって寝たが、朝6時半に新宿に着くまであと3回目覚めた。
そこからギターとウクレレとかばんとお土産持って電車に乗ってえっちらおっちら帰る辛さと言ったら、なかった。
とにかくメンバーときてくれた皆さん、お疲れさま、ありがとう。と言う気持ちだ。
8月9日(水) 角田光代さんとトークライヴします
来る8月19日から、弟の久住卓也が去年に引き続き、高円寺の古本酒場コクテイルで
オリジナル手拭い展をやります。 その期間中にいろんなイベントがあるのですが、
その中で9月7日(木) 直木賞作家の角田光代さんと、久住ブラザースとの三人で、
「新・ 中学生日 記の新刊発行を記念トーク」をします。角田さんは今回の本の帯に
文章をいただいているのです。
中学時代の想い出話が中心になる予定。
7時開場 7時半開始 チャージ2500円 25名限定 要予約。03-3310-8130 (コクテイル)
すぐ満員になりそうですね。
翌9月8日(金)は同店でボクとGOCCIとシャケによるアコースティックライヴ。
ボクは初日8月19日にも弟とトークするので、いいのか3回も。まあいいや、頼むまれたから。
さあ、明後日から2日間京都でライヴです。友達が京都大阪にいる人、
ぜひぜひ教えてあげてください。なかなかこういう機会無いので!
8月6日(日) 吉祥寺大結婚式宴会
吉祥寺の知人KちゃんとMちゃんの結婚式2次会に出席した。なにしろ来た人間四百数十人!
スゴイ。ほとんど芸能人並だ。映像も演奏もすごい凝ったオリジナルなものだし、
吉祥寺の飲食店14店舗が模擬店を出し、ビンゴ大会では高級自転車などなど、さらに
一人がハワイ旅行が当たるという人生に何度もないであろう規模だった。
そんな中で、ボクは二人の生い立ちというかなんというか、いわゆる付き物の
「二人のスライドショー」を任されていたのだ。
最高に盛り上がったビンゴ大会のあとで、やる前ちょっと緊張しましたね、久しぶりにドキドキした。
果たして盛り上がるか。みんな相当酔ってきてるし、歓談は、大騒ぎ、だし。
ところが始まってみたら、ドカンドカン大ウケで、調子に乗りましたね。
ホッとした。それまで酔えないと思ってセーブしてたので、終ったら緊張が解けて
どっと 疲れちゃったくらい。でも食べ物もおいしかったし、ウマイ酒も飲めた。
吉祥寺にあったバーで出会った人たちにも久しぶりにたくさんあった。
司法試験の勉強しながら働いていて、そのうちにその店の従業員が独立した店のスタッフになった
奴が、今は実家に行って農業に従事していた。相変わらずいい笑顔していたな。
今は生協で配達してる彼も今日はスーツだ。
あの子がすっかりきれいになって、あの彼と一緒に来ていて、10月に結婚、ほー!
あの彼女もかっこいい彼とシヤワセそーにドレスなんぞ着ているし。
え、海外に店を出す?おー、今どこで飲んでるの?あらら、別れちゃったの。
とにかくすごかった。お葬式じゃなくて、こういうめでたい形で昔の友達に会えるのは
大人になってしまうとなかなか無いものだ。
ありがたかったです。
8月5日(土)という昨日の続きで
今日は軽く二日酔い。でも何とか仕事をこなして(かなりきつかった)、
夕方から青山で古くからの友人である編集者のSさんと打ち合わせのあと、数年ぶりに飲む。
Sさんの話が面白くて、なおかつ酒のススメ上手注ぎ上手で、焼酎ロックをハイペースで
くいくい飲んでしまい、気がつけばヘロヘロだった。
次に気がついたら仕事場の床に転がって寝ていた。午前3時。
血中アルコールがものすごく高いのを感じる。仕事場をでてコンビニで お茶とジュースのペットボトルを買い、
1本一気のみして 自転車に乗り、途中で自転車を停めてもう一本の半分飲む。
帰ってすぐ残り半分も飲む。結果的にこれが多少翌日の最悪事態を防いだと思う。
とはいえ翌日の今日、起きたが完全に酒が残っており、ダルイ。気分が悪い。
胸がむかついて食欲ゼロ。幸いに頭は痛くないが体調悪い。 完全に二日酔い。
一軒しか行ってないし、スゴイ量飲んだわけではないが、前日のが響いているのだろう。
布団でいつまでもごろごろしてから、ぬるい風呂に長く入る。 水を飲む。
暑い。暑さが不快でタマラナイ。
仕事場に来て机に向かっても全然ダメ。 すぐソファに横になる。自己嫌悪。
午後2時になってやっと温かいうどんを1杯。 ちょっと酔いが戻ってくる感じ。
仕事場のソファに また横になってうとうと休んだらようやく普通になってきた。
8月4日(金) 昨日のネイキッドロフト
すごく面白いイベントだった。ライス兄弟もすごくおかしかった。
前に一緒にやったことのある、スイス団がライス兄弟のバックをやった曲も
なかなかよかった。
トークはボクが喋りすぎたかなぁ、と言うぐらい話してしまったが、お客さんが
爆笑してくれたのでまあいいか。
打ち上げで飲んで、帰ってから今度のアルバムのディレクターと飲んで、ちょっと打ち合わせ、
そこにいたマキニカリスのメンバーと飲んで、帰ろうとしたら、みんなが
マキニカリスのマキさん宅で飲もうという。帰り道なのでつい寄ってしまう。
飲み過ぎた。ダウンしそうになって帰る。
8月3日(木) 本日ライス兄弟とトーク&ライヴ
新宿ネイキッドロフトで トークアンドライヴ。
夏の夜、お時間のある人、来てね!
ライス兄弟は30過ぎで学生服で坊主頭で 思春期を面白おかしく歌うユニット。
http://rice-bro.com/pc/
「おっぱいが気になってしまった」 と言う曲が志村ケンの番組のエンディングテーマに
なってるらしく すごくおかしい。
「恥ずかしい中学時代トーク」をやって、お互いに演奏・歌。
ボクらも思春期系の歌を中心にやります。カワイイのもバカなのも。
7時開場7時半開演。2500円。
詳しくは http://www.loft-prj.co.jp/naked/
8月1日(火) 油断していたら仕事が溜まっていた
なのに眠い。と言うかダルイ。早くも夏バテかい。キムチだな。カレーだな。
生姜だな。生姜大好き。
7月29日(土) 口内炎
のできているところ(下唇の内側)を、ものを食べていて「ゴリッ」っと噛んだ!
その口内炎を上下から挟み込むように噛んだ。
激痛。でも人と会っていたので我慢して黙っていた。血の味がした。
7月28日(金) 8月京都ミニツアー!
決まりました。チラシも作ってもらった!
ライヴでは なかなか行けないので、京都・大阪方面の方、 この機会にぜひお会いしましょう。
お誘い合わせてぜひ来て下さいね。 笑わせますよ。シアワセにさせますよ。
8月11日(金) ガケ書房 インストアライヴ
久住卓也/石丸澄子 新作手拭い二人展
『くすすみ てぬぐいしりぬぐい』8/11(金)〜16(水)
オープニングイベント ライヴ&トーク
出演●ふちがみとふなと
●岡崎武志VS山本善行 古本対談
●久住昌之,GOCCI&Shake
QBBの作画担当・久住卓也の手拭い展のオープニングに、兄貴が駆けつけ店内ライヴ
時:8月11日 会場18:00 開演19:00
場:ガケ書房 京都市左京区北白川下別当町33
(白川今出川上ル350m東側京都の街の北東、銀閣寺方面)
料金:2000円
予約・問合せ:ガケ書房(075-724-0071)
QBBオリジナル手拭いも新作がまたすっごくいいぞ。限定品なので売り切れ必至。ゲットせよ!
8月12日(土) Mew's Cafe ディナーライヴ
こちらはおいしい料理のお店で単独ごちそうライヴ!
『Q,GOCCI&Shake in Mew's cafe』
出演●久住昌之,GOCCI&Shake
時:8月12日(土) live start 19:00~/21:00~ (2 stage )
場:アジアンダイニング&カフェ Mew's cafe 京都市中京区寺町通二条上ル要法寺前町717-1
(地下鉄東西線「京都市役所前」から徒歩5分
料金:No Charge カンパ制
予約・問合せ:Mew's Cafe(075-212-2911)
カンパ制で2ステージというのがシブイ!もちろん別の曲をやります。どんな曲持っていこう?楽しみだ〜。
京阪神の皆さん、みんなで来てね。面白い限定グッズも作っていこう。