後悔日記(ア〜ア、こんな事書かなきゃよかった)
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4月6日(金)後悔日記、引越しました。
http://mqusumi.exblog.jp/
↑これからは、こちらをごらん下さい。
まだ慣れていないんだけど、徐々に読みやすくします。
少なくともこの日記書いたり画像をアップするより、断然作業が楽。
携帯からも書けるようになるので、よりアクティブになるような。
でももちろんこちらのHPも残していきます。
試聴とか、まとまった画像の遊びなんかは、こちらの方が見やすいから。
しかし自分がこんなことやるようになるとは、思いもよらなかった。
3月26日(月)武蔵砂川
毎回午前中に出かける武蔵の旅だが、今日は仕事で遅くなって午後3時。
どこか行けるところはないかと、地図を見ると、 西武拝島線の武蔵砂川が、
どうやら30分ぐらいで 行けそうだ。さっそく出かける。
今回の旅の友本は、『真説宮本武蔵』司馬遼太郎(講談社文庫)。
武蔵の旅には武蔵、ということで、昨日少し読んだら、 やっぱりものすごく面白い。
約60ページの短編に、宮本武蔵の生涯をさらりと描いているが、 読み出すと止まらない。
宮本武蔵の天才と不運、中年期の焦りと無念、 晩年の誇りと死すまで続いた夢への欲念を、
いつものようにドライに、でも生々しさをたたえて書いている。
生涯風呂に入らなかったという異相の大男が、 匂いとともに目の前を足早に歩いていくのを、
活字の上で追いかけているように読み入ってしまう。 おかげで車窓から風景全然見ず。
中央線を国分寺で降り、西武線で小川まで行き、拝島線に乗り換える。 小川のホームで、
目の前にあった「所沢肛門病院」の広告看板の文字が あまりに大きくてなにか、圧倒される。
大きな病院に、大量の肛門問題者がうごめいているのだろうか。
武蔵砂川の駅前は〜、道路に風が吹いていました〜♪ と売れないフォークシンガーが歌いそうに、何もない春なんです。
北口駅前にはロータリーもなく、暇そうなタクシーが道路沿いに 停っている。
その背景は茶色い土が広がる畑。 農協の直売か、くたびれたオジサンが、 駅の脇にたくさんの野菜を広げて、
寒々と立っていたのです〜♪ もうやめよう。
遠くにコンビニが2店見えるくらいだ。あと小さな進学塾。
高圧線の鉄塔が、色づき始めた夕陽に向かって連立している。
ふり返って都内方面を見ると、 隣町の新しい高層マンションの群れが、黄色く光って
こちらをながめている。 いずれここらの畑も、彼らに踏みつぶされるのではないか。
駅はわりと新しくて高架で、その下のトンネルを通って南口に出る。
そこにも保育園があるだけで、畑と果樹園。小さな雑木林。 こんな何もない(家も畑もあるけど)「武蔵」は初めてだ。
少し歩くと大きな通りにぶつかり、その向こうは玉川上水だった。
玉川上水は、三鷹駅の下を抜けて、西は武蔵境、東は井の頭公園と、子供の頃からすごく親しみ深い上水だ。
そこに沿って少し上流に歩いてみることにする。
玉川上水の両岸はずーっと古い緑道になっていて、 ここを歩くのは大好きだ。
ちょうど、スミレ、だと思っていたダイコンノハナが咲きほころび始めていて、目にうれしい。
この、ダイコンノハナと、大根の花と、ハナダイコンと、ムラサキハナナの関係が、実はまだよくわからない。
しばらく行くと、上水は残堀川と直角に交差していた。
川の十字路か。珍しい。 人工の川と天然の川(と言ってもすっかり護岸工事されているが)が合流せず行き違ってる。
玉川上水は、残堀川の下に、いったん潜り込み、 反対側からまた勢いよく流れ出ていた。
立体交差なのである。 いったいどういう仕組みになっているんだろう。
川の方は極端に水が少なく、渇いた砂利の河原に 菜の花が黄色く広がっていた。
そこで橋を渡って玉川上水の反対側に移り、 Uターンして、砂川駅方面に戻るように歩いた。
そしたら、ここを、もう10年ぐらい前になるか、 自転車で下ったことがあるのを思い出した。
TBSの「そこが知りたい・自転車の旅」だ。
一緒に走ったのは、元全日本バレー選手の益子直美さんと、 TBSの小林アナウンサー。
赤坂から多摩川に出て、ところどころ取材しながら、 奥多摩湖の小河内ダムまで行って、帰ってくる一泊二日の旅。
帰りは立川からこの玉川上水沿いを走って帰った。 テレビの「やらせ」が問題になり始めたころで、
我々は全部ちゃんと自分の足でペダルを漕いで走った。 山道はすっごく疲れたけど、上りきった達成感はあった。
帰りはすっかり暗くなって、全力を振り絞って、 猛スピード(いや、俺の中での)で帰った。
ところが。
オンエアを見たら、帰り道が全部カットになっていた。笑った。
コバヤシ、マコちゃんとは、同シリーズで房総半島にも行っているので すごく仲よくなった。
二人ともどうしているかな。 なんて思いながら、上水を歩く。
もう午後3時半を過ぎていたが、春っぽくて、土の道を歩くのが気持ちいい。
ボクが「武蔵野」と言う言葉を聞いて、思い描くのは いつも、この玉川上水沿いの緑道の風景だ。
江戸時代に玉川兄弟が作ったというこの上水の回りだけは、 どんなに開発が加わっても、あまり変わらない気がする。
原っぱはなくなり、雑木林は切り払われても、この上水の回りには 幅は狭くともずーっと緑が続いて、
靴底にやわらかい土の道が、 細くなり広くなり、でこぼこと、少し曲がり少し上り下りしている。
そして木々はずいぶんと太く、こんもりとしている。

10年ほど前、飲み屋のマスターが、有名人の誕生日の本を持っていて、 客との話題に使っていた。
みんな、半分バカにしながらも 「え、俺、リンカーン?」 とか
「いいじゃないですか、坂本龍馬と同じ誕生日ですよ」 とか
「すげえ、ボクの生まれた日、ポール・マッカートニーと横山光輝と 藤真利子と三沢光晴と大槻教授!」
とか、案外盛り上がる。
ところが、ボクの誕生日を見たら、ただひとり、
「国木田独歩」
…地味。 一瞬間をおいて、一同爆笑。 草葉の陰で国木田先生は、どんな顔をし ていることか。
その著書『武蔵野』は、読んだこともない。 この際、読むべきだろうか。マジメそうな名前だ、マジメな書名だ。
さらにしばらくして、インターネットで検索が始まり、
「7月15日生まれ 有名人」 を入力してみたら
「国木田独歩、瀬古利明」
と出た。ひとり増えたのが、瀬古かい。 「走るコバンザメ」といわれた瀬古かい。
川沿いを歩くのは気持ちがいい。 水面がなめらかで、美しい。
この辺りでは、玉川上水は堀りがあまり深くなく、川幅がわりとある。
脇道が水面に近い高さになっていて、川の水が親しい。
散歩する時、かたわらに水が流れていると、 どうしてこんなに心地いいんだろう。
地方に旅行に行っても、川沿いを少し歩くと、 気分が栃に馴染むように、ゆったりと広がる。
そのまま、たらたらと隣の「玉川上水」駅まで歩くことにする。
小さな 古い公営住宅や、畑や野球のグラウンドがあった。
ベランダで、置物のようなシェパードが、ボクを見ていた。 あまりに 立派で、写
真に撮りたかったが、
そんな自分が下品で下衆な気がして、 遠慮しました。
時々サクラがちらりほらりと咲いている。 モクレンが白く咲きそろっている。 春だ。
木々には新しい鳥小屋がくくられている。 4時半か。春の夕方だ。
上水に沿って小さな低い山があった。
「金比羅山」と書いてあって、江戸時代に作られた、 「立川唯一の山」と 立て札にあった。
早速登ってみた。
電車の枕木製の木の階段を、トントンと五十一段 上ったら、 もう頂上だった。
周りは住宅地、振り返ったところで、何が見える高さでも ないが、 頂上は何となく気分がいい。
この山に不似合いなほど大きな樹が 生えているのが、時の経つのを感じさせるのか。
小さな祠にお参りして、たちまち下山した。
「玉川上水」駅前は武蔵砂川から見えた新しいマンション群が そびえ立ち並んでいて、
その間、駅の頭上に、 多摩モノレールの駅があった。
ここからモノレールに乗り、 立川に出 て、来たときと違うコースで帰ってみた。
ながなが、書いてきたが、こんな文章に最後まで お付き合いされた方には、申しわけないほど
何もない日記、なのです〜ジャン♪
3月25日(日)トーク
お客さん来るかな〜、と思ってたら、すでに予約で満席。断られた人も多かったとか。感謝。
岐陽軒のシウマイ弁当付きトークだったが、ボク自身が腹が減ってたので
「最初に食べましょう!」
とうことで、みんな席で飲み物飲みながら いきなりモグモグやりだしておかしい。
わざと音楽止めたりして。 シーン、モグモグ、ブツブツ、ふふふ・・・。
で、お腹一杯になってまったりと始めたのだが、ボクも面白かった。
泉晴紀が23歳で美學校に入ってボクと出会うまでが前半、
泉昌之をどういうキッカケで始めて、どんなふうに工夫したか苦労したか、
なんとかマンガ家で食べれるようになるまでくらいが後半。
当日までなんにも考えてなかったので、どーなるかと思ったけど、
いろんなところで爆笑も起こって、気がつけばあっという間の3時間。
皆さんに面白かった〜と言ってもらえてよかった。
とにかく泉君の人生に登場する(出会う)人物達が面白い。
広告代理店で机並べてた鳥山明、吉祥寺の部屋の前の住人だったシバ、
お釣りを持っていったらその場でびりびりに破られたブッチャー、
ぐわらん堂で泉君が怒鳴った鈴木翁二、餃子を買ってきてあげた筒井康隆、
インドでホーリーネームをもらったラジニーシ、爆弾犯人加藤三郎、
楽屋で会った新人・所ジョージ、個展を観に来たYMO前夜の坂本龍一…
まだまだ後半の話は時間切れだった。それはまたの機会に。
レッドマンは面白いですよ本当に、生きて行くだけで。
早くまた泉昌之やりたくなりました。トークの最中にもアイデア出たし。誰か仕事下さい。
しかも、弟がこの日のために「ジジメタルジャケット手拭い」を 限定7枚刷ってきてくれて、
これがカッコイイ!ゲットした人、幸運。

会場のコクテイルでは、今も弟の手拭い展をやっていて、
面白い新作がいろいろあった上、前に売り切れ人気だった「ほちょのさんてぬ」も
少しだけ刷り増されてあったことをここに記しておきます。
ボクの切り絵とのコラボでは「らむぽてぬ」が人気だった。
らむぽ筆「うつし世はゆめよるの夢こそまこと」が手拭いにあってる。
あ、そうそう、手拭いを使った文庫本用ブックカバーもよかった。 思わずボクは買いましたよ。
3月24日(土)明日は泉昌之トークライヴ
皆さん、桜もまだだし、高円寺のコクテイルに来て下さい。
シウマイ弁当付きなんて、面白いじゃないか!
■古本酒場コクテイル
■夕方5時会場 5時半スタート
■チャージ 崎陽軒のシウマイ弁当付き 2500円
■25名限定。 予約をお願いします。
03-3310-8130
cocktailbook@hotmail.co.jp まで
3月2日(金)死ね死ね団のテーマ
すごい。竹熊健太郎さんのBlogで知った。
森進一と問題起こしてる川内先生が「おふくろさん」と同時期に 作詞したらしい。
先生はスゴイ人だ。スゴイ歌詞だ。映像にも笑う。
http://www.youtube.com/watch?v=FyrwbqvGZpo
「正義の味方」という言葉も川内先生の作った言葉だった!しかもその理屈が素晴らしい。
森進一は、バカだな〜。 まず礼儀を尽くすのが人として、歌手として、当然じゃない。
3月21日(水)武蔵高萩、立ち往生。
武蔵嵐山の帰り、川越まで戻って、川越線で武蔵高萩に行く。
駅に着いたのは午後3時53分。
駅舎はとても新しく、改札を出たコンコースの天井が高くモダン。
大きなガラス窓から、黄色味を帯び始めた陽光がカーンと差し込んでる。
人を待っているのか、若い女性が二人光の中に並んでいた。
新しい駅というのは、しかし何かサビシイ。
空気が利用客と馴染んでないというか。
新興住宅地にできた駅みたいだからだろうか。
家も道路も何もかも新しいと、街に味わいや隙が無くて、つまらない。
駅を出たところにタクシーが並んでいて、ひと気はない。
「中華そば・ワンタン専門店 大勝軒」がある。 東京にある大勝軒の繋がりだろうか。
駅前には寒々しく葉の無い木が立ち並んでいたが、よく見ると桜で、 春になったら案外見事かもしれない。
「タバコショップ」という自販機だらけの小さなタバコ屋があり、
トンカツ屋があり、ビアホールがあり、「高萩囲碁クラブ」があった。
でもどこも休日のせいか閉っておりやっぱり淋しい。
駅前通りを100mほど下ると広い道路に出た。
「川越日光線」と書いてある。トラックが通り過ぎる。 この道沿いに歩いてみることにする。寒い。
日本家屋型の3階建のビルがあり、なんだろうと思ったら、 狭山茶の「備前屋」だった。
奥に工場のようなものも見える。 そうか、狭山が近いのか。お茶か。
川が流れているが、作られた用水路のようにも感じられる。
そこここに猫の額のような畑が、ぽつんぽつんとある。
しばらく歩くと道路に交差する形で、すごく広い道路が建設中だった。
「首都圏中央連絡道」らしい。
武蔵と付く駅の近くには、本当に、再開発とか、線路や道路が建設中の ところが多い。
武蔵小山、武蔵小杉、武蔵境、武蔵小金井…偶然だろうが、不思議だ。
右に曲がると日高市総合公園、とあったので行ってみることにする。
いろんなところに小さな畑がある。大根がその白い首まで土の上に出して並んでいる。
でもとてもそれで食べていけるような広さはない。土が茶色く、風にさらされいる。
芹の畑があった。「芹栽培中」と立て看板に書いてある。
書いてないと自生していると思われて、摘み取られてしまうからだろう。
芹そばが食べたくなる。
よく実家で作った。
子供の頃、春になって水がぬるむと、家族で深大寺の下の 田んぼの川にザリガニを獲りに行った。
今、水性植物園になっているところだ。
田んぼのあぜ道のようなところに、芹が生えていた。
子供たちが父親とザリガニ獲りに夢中になっている間、
母親は腰をかがめて自生する芹を摘んで持ち帰り、そばと一緒に茹でる。
ビックリするほど芹を入れるのだが(麺:芹=2:1くらい)、 芹の葉のからまったそばをざるに盛り、
家で作ったつゆ(すごくちゃんと作る)につけて食べると、 思ったより違和感が無く、
歯ごたえと香りがよく、たまらなくおいしい。
これはスーパーで売ってる芹では固すぎてダメで、
もっと背の低い、やわらかい葉の芹でなくては、うまくいかない。
芹そばも、もう10年ぐらい食べていない。
日高市総合公園は、新しい公園だった。
きれいに整備された野球場やテニスコートが利用客で賑わっていた。
キャッチボールする親子、ローラースケートをする小学生、 一輪車に乗る子供たちもいる。
腹の出たオヤジが竹馬に乗っている。なんか、ぶざま。
傍らに シートを広げて何か食べたりしている母娘。
大きな駐車場がある。皆、車で来るのだろう。そういうところが地方っぽい。
そういえばのそのそ歩いているのは、さっきから自分だけだ。
公園も早々に出て、道路をさらに進む。
公園の隣は日高C.C.。ゴルフ場だ。そういうところなのか。
先に「まきばの湯」と「サイボクハム」と看板がある。 何も面白いものが無いから、行ってみようかと思う。
歩き出す。100メートルくらい歩いて、
(あ、あれは自動車向けの看板だから、歩いたら大変な距離なのでは)
と思い、やめる。やめてもと来た道を歩いて戻る。
ずいぶん戻って公園も越えてしばらくしてから、
(やっぱりなんにも写真撮ってないし、もしかして、「まきば」つまり 牧場でもあるんだろうから、ウシでも撮るか)
と思いまたきびすを返す。
どんどん歩いて、さっき看板を見て歩いたところも過ぎたところで、
(いや、ウシなんか撮ってもつまんないか)
と思い、足を止める。
(もう来ないだろう、ここへは。行くだけ行ってみれば)
(いや〜、牧場と言ったって、小さいんじゃないの)
(でも)
(しかし)
(う〜ん)
自問自答して、とうとう何もない、誰も歩いてない、時々車が通る、 道の傍らで立ち往生してしまった。
そこで撮ったのがこの写真。
虚しすぎる。
(俺、いったい何やってんだろう)
と思い、ばからしくなって駅に戻ることにした。
さっき駅のそばに「この先500m手打ち蕎麦」とあった。
500mは遠いけど、行ってみようかと思う。
まさか芹そばはないだろうが、うまい蕎麦一枚と酒でも一本呑んで、 この日の疲れを癒して帰ろうかと。
なんにもない武蔵があったって、それもいいじゃないか。
そうだそうだ、一杯やって帰ろう。 そうしよう。
500m歩いた。
そば屋はあった。うまそうなたたずまい。
しかし定休日だった。
500m戻って、さらに100mほど歩いて駅に戻って、帰った。
3月20日(火)武蔵嵐山
武蔵の旅、続いてます。 今回は、埼玉の武蔵高萩。
遠いので、ここひとつに行こうと思い、池袋から東武東上線に乗った。
川越で川越線に乗り換えるのか、と電車の中で東上線の路線図を 見ていたら
川越えの先に「武蔵嵐山」の駅名を見つけてしまった。 なんだ。ノーマークだった。
よし、このままそっちに先に行こう、と計画変更。
まっすぐに横道へ突き進むことにする。
池袋から急行に乗ったが、けっこう乗りでがあった。
しかも電車は二つ前の「森林公園」駅止まり。
車内では金子光晴のエッセイ集「反骨」を読んでいた。
晩年の金子光晴はオランウータンの子供に似ている。
今度切り絵で切ろう。吉行淳之介とのエロ対談が面白すぎ。
やるだけやって来たけど、するばかりで、ちゃんと局部を見てなかった、
一般的には見たけど、細部にわたってじっくりとは見ていない、失敗した、
もう勃たないけど、あそこには千差万別ある(その表現がスゴイ)、
これからはもっとそこのカラクリを、目の悪くなる前に微細に見て、
絵に描きたい、 模写じゃなくて、実写したい、イイのが描けたら吉行さん、あげます、
なんて言ってる。 このとき金子光晴は80歳ぐらいだ。
途中から向かいの席に、ものすごく濃いカップルが座った。30代半ばか。
写真に撮るわけにもいかないから、こっそり絵に描いた。 なんの職業なのだろう。どこへ行くのだろう。
男はアゴヒゲを束ねて金属の輪で留めて、筆のように伸ばしている。
女はオールバックの髪を10センチぐらい上に盛り上げている。豹柄のスパッツ。
ちょっと見、コワイが、のど飴を男の口に入れてあげたりして、仲むつまじい。
彼らの隣には卒業式らしい振り袖袴の女子大生が二人いたので
カップルの 個性的なファッションがさらに強調された。
ふたりはボクと同じく、終点の森林公園に降りた。
そしたら意外にもそこに年配の女性が待っていて合流した。
女子の方の母親かもしれない。ごく地味なご婦人。 楽しそうに話ながら、
改札の方へ階段を上っていった。
森林公園にでも行くのか?謎だ。
森林公園で10分ほど電車を待った。
今日は三鷹からも富士山がくっきリ見えるほど晴れているが、 北風が冷たい。
日陰が寒いので、上りの電車待ちの客も下りの客も 、
日の当たる下りのホームに立っていて、何の音もしないその光景はどこかシュール。
ホームから家の屋根越しに山が見えたので、ここからでも 富士山見えるかな、
と思ってホームの端から端まで歩いたが 見えない。
そんなことから、遠くに来たことを実感。 あれはどのへんの山なんだろう。方向がよくわからない。
電車が来て、武蔵嵐山へ。
駅に降りて表示を見て、初めてここが「むさしあらしやま」ではなく 「むさしらんざん」だと気付く。
そうだ、そんな場所聞いたことがある。どこで?
改札を出た目の前の部屋が、嵐山博物館みたいなのになっていて、 蝶やカブトムシの標本があり小学校の頃を思い出す。
戦国時代の出土品という古銭の塊も展示されていて、 この町はただの田舎町ではなさそうだな、と思う。
ハイキングコースや町の案内マップが売っていたが、 そんなに観光するわけでもないし、
100円したから買わない。
駅を出るといきなり変な居酒屋があり、嬉しくなる。 名酒と珍味・宴会食事、とある。
馬刺しとか百合根料理とか書いてある。 腹が減ってくる。ケータイを見たら、もう昼を過ぎている。
しかしその店はやっていなかった。のれんが出てるのに。主人、無精か。
隣にはこれまたカントリー、というより西部劇調の、しかし どこか気が違ったような外装の店があり、
ピザでも食わせてバーボンでも飲ませるのかと思ったら、 理容室だった。 どうしたんだろう。
駅前の道を行くと左右にラーメン屋、食堂、居酒屋が並んでいて、
「お、やっぱりここはただの田舎町ではないな」 と思わせる、静かな賑やかさがある。
人は歩いていないけど、この町は死んでいない。 何か外の人が訪れる何かが潜んでいる。
あるいはその昔栄えた名残が感じられる。それが何かさっぱりわからないけど。
少し歩くと大きな街道にぶつかり、なかなか車通りも多く、 道沿いにいろんな店がある。
肉屋とか鰻屋とか自転車やとか、インテリアの店、中古も扱うカメラ屋。
なんか木造モルタルの家なのだが、なにをを勘違いしたか 西洋のお城のように尖塔をつけ、こ
れまた脈絡無く2階の窓脇に ギリシャの石柱のような飾りをデタラメに取り付けたような、
不思議な建物があり、なんだと思ったら米屋だった。 どうしたんだろう?
写真に撮った。写真に撮りたくなる古い店や、明治時代のような瓦屋根の大きな耳鼻科医院。
たくさん写真を撮ってしまった。
それから東昌寺という、狭い庭にざっと数えただけで60以上の 石仏、銅像、木彫が飾られた、
静かにクレイジーな寺があった。ここでも変な仏像とか撮る。
まあ、そんなこんなふらふらして腹も減ったから 駅前に戻って飯を食うことにした。
迷ったけど、一軒の古い食堂に入った。かなりシブイ。
客は誰もいず、思った通り、クラッと来るような昭和な店内で、
奥は自宅になっているようで障子戸が閉っている。木の階段も見える。
「すみません」と言うと奥から白髪交じりのショートカットの 女性が出てきて、
「いらっしゃいませ」と言った。
で、本当に素朴なラーメンを食べたのだが、とにかく面白かったのは この店の椅子である。
スチールの4本の足全部に、テニスボールを 裂いたものが、履かせてある。
コンクリートの床とギーギー言うのが嫌だったのだろうか。
気持ちは痛いほどわかるが面白すぎる。
こんなところにも、オジハルがいたのだった。
※帰ってきて調べたら 、武蔵嵐山には笛吹き峠というのがあり、
「時は1352(観応3)年、後醍醐天皇に味方していた新田氏とこれに対峙していた足利尊氏の争いである
「武蔵野合戦」はついにクライマックスをむかえます。そして「笛吹峠の戦い」はおこりました
。
足利尊氏の8万という軍勢に対し、笛吹峠に陣を敷く新田義宗軍はわずか2万。
兵力の差は決定的なものであり、激戦の末敗れた新田氏は越後や信濃へと落ちのびて行ったと言います。」
(武蔵嵐山ホームページより)
と、あり、数々の武将が生まれ、関東戦国山城の傑作と言われる 杉山城の跡もあったり、
やっぱりただの田舎町ではなかった。
頭のいい人はこういうことを、あらかじめ調べて頭にたたき込んで旅に出るのだろうが、
俺の横道っ旅は、こうして後から知ってなるほど、と思いながら、
うすらぼんやりと後悔するのが常であります。
3月19日(月)泉昌之トークショー
以下、コクテイルのHPよりコピぺ。 (岐陽軒のシュウマイ弁当付き、というところがミソですね)
なお、会場の店内では、QBBの片割れ実弟の久住卓也のオリジナル手拭い展も開催されており、
すげー面白カッコイイい手拭いが多数展示(限定販売も)されています。これも必見!
3月25日 日曜日 「泉昌之トークショー」
於:高円寺 古本酒場コクテイル
「夜行」「かっこいいスキヤキ」「ダンドリ君」などで知られる漫画コンビ「泉昌之」のお二人、
作画の泉晴紀さんと、原作の久住昌之さんのトークショーを開催します。
■古本酒場コクテイル
■夕方5時会場 5時半スタート
■チャージ 崎陽軒のシュウマイ弁当付き 2500円
■25名限定。 予約をお願いします。
03-3310-8130 cocktailbook@hotmail.co.jp まで。
3月16日(金)今夜は下北沢でDJイベント!
イベント名:SLEEPY FLOOR
日時:3月16日(金曜日)22時〜翌5時
場所:下北沢ROOM CAFE tel.03-3412-0454
料金:1,500円(ワン・ドリンク付)
DJメンバー(順不同)
江口寿史 、泉晴紀、とり・みき、久住昌之 、山本直樹、 和田ラヂヲ (以上マンガ家)、
鈴木ダイスケ(KEY STATION)、 竹田直生(BAR RINNE)、吉田保(FREESTYLE)
3月15日(木)武蔵関と杉浦日向子さん
午前中にバスに乗り、練馬の武蔵関に行った。
武蔵の旅では武蔵境の次に近い武蔵。 何度か行ったことのある街だ。
それが油断を招いたらしい。 本を読んでいて、バスを乗り越した。
気がついたら全然知らないバス停だ。慌てて降りる。
武蔵関は駅だから、なんとなく気がつくような気がしていたが、
考えたら 武蔵関の駅前はバスが入れる大通りはなく、
一本道を 「武蔵関入口」というバス停で降りて入って行かねばなければならない。
だから通過しやすいのだ。
ずいぶん歩いて戻った。
武蔵関に近づいてきた道沿いに、一軒のわりと新しい蕎麦屋を発見。
清潔感のある今風な蕎麦屋だ。
瞬間、亡くなった杉浦日向子さんを思い出した。
そうだ、杉浦さんとは武蔵関で二人で飲んだことがある。
もう15年ぐらい前のことだ。杉浦さんはこの近くに住んでいた。
杉浦さんとボクは同い年で、同じ頃同じ「ガロ」でデビューした。
だからなんとなく話が合って、時々手紙をやりとりしたりした。なんか電話しにくかった。
杉浦さんが文春漫画賞を取った時、ボクは旅行でロスにいて、 何かでそれを知って国際電話をかけた。
まだご実家に住んでいて お母さんが電話に出て、日向子さんの不在を伝えたので、
この度はおめでとうございますとご伝言下さいと、言った。 そ
れがなんだか大げさな感じで、すごく恥ずかしかったのを覚えてる。
杉浦さんとは3〜4回飲んだけど、二人で飲んだのは、 この武蔵関の寿司屋で一度だけだ。
イイ店があるから行きましょう、と誘われて、やはりバスで来た。
その店は今もあるのか。なんという店だったか。
武蔵関の駅前は、 とても駅前と思えない狭さで、ボーッとしてると 駅の入り口を見落とすほどだ。
そしてその入り口のすぐ脇に古い銭湯がある。
これだけ銭湯が近くにある駅もないだろう。逆か。駅が近い銭湯か。 煙突が古い。
遠くない未来に無くなる運命の銭湯だろう。
駅前をちょっと歩き回ると、探していた店はすぐに見つかった。
シャッターはしまっていたが、ここに間違いない。 そう、ここだ。懐かしい。
一応寿司屋だったけど、たしか寿司はいっかんも食べ無かった。
つまり、そういう寿司屋だ。
酒も肴も、すべてすごく美味しい。
「大将にお任せしていれば、絶対美味しいものが食べれるんです」
と杉浦さんが言ったので、あとは全部まかせた。
珍しい魚の刺し身や、食べたことのない肴を食べた。
ボクは最初ビールを飲んだけど、杉浦さんは最初からお酒だった。
杉浦さんの酒は本当にきれいで、だらだらせず、 しっかり飲んでゆったり話して、
おおいに笑って、 引き際がさっとしている。
「酔っぱらって覚えていない、というのではもったいないじゃない」
と言っていた。
それはまったくそうだ。正しい。
飲んで帰って寝るとき、布団の中で思い出して、
「ああ今日は楽しかった、美味しかった」
と思って眠りにつくのが至福なんだという。 まったくその通り。まったく正しい。
でも酒飲みはなかなかそれができない。
その晩もそういう杉浦さんに、やられた。
なんの話したかそれこそ覚えてないけど(これは酔いより時間のせいと思いたい)、
大笑いして、ずっとその店一軒で飲み、 ボクもけっこう酔ったので、そろそろお愛想しましょうか、
と言おうとトイレの中で考えた間に、お勘定を払われてしまった。
やられた。
すっかりご馳走になってしまった。奢られてしまった。
そして、その後、奢り返すことできないまま、 杉浦さんは遠方へ行ってしまった。
一生の悔いだ。
今度、ひとりでこの店に来よう。 そして杉浦さんの分まで飲み食いして杉浦さんのことを想おう。
その時はあそこのボロい銭湯で身を清めて。なんて思った。
道を歩きながら 杉浦さんのことをいろいろ思い出した。
空は青く晴れていて、日差しが澄んでまぶしかった。
杉浦さんは、知的でユーモアの絶えない人だったけど、実は不器用なところがあった。
みんなに好かれながらも、いつもどこかに透明な淋しさを隠していた。
ひとまわり歩いて、さっき見つけた蕎麦屋に戻った。
近いとはいえ、バスを乗り越さなければ見つけることはなかったくらいは駅を通り過ぎた店だ。
杉浦さんが乗り越させたのかもしれない。「ここに、イイ店できましたよ」って。
店は中も新しく蕎麦打ち台や延べ棒が見える。
30代半ばに見える御主人と、奥さんだろうか、女性の店員が二人で働いていた。
ビールの小瓶と、「そば苗のわさび醤油和え」を頼んだ。 これがさっぱりピリリと実にうまい。
この店はいいかも、と嬉しくなる。 喉が渇いていたので、ビールは小瓶はすぐ飲んでしまった。
蕎麦屋でビールの小瓶を置いていてくれるのは実に気が利いている。
「景虎」の純米酒を一合頼んだ。
キリッとしていて香りが豊かで、旨い。
追ってせいろそばを注文。
まだ日の高いうちに、そば味噌を割り箸に付けて舐めながら、 おいしい酒をちびりちびりと飲み、
そばを待っているのは、実にシヤーワセな時間だ。のぉ、杉浦どん。
出てきた蕎麦は、締まっていて凛とした、口にすずしい蕎麦だった。
つゆも、よけいな味付けが無いというか、けれん味が無く、 しかしだしのしっかり効いた正直な味だった。オイシイ。
薬味はネギと大根おろしのみ、わさび無し。
しかしその大根おろしは、水っぽくなくしっかり辛い大根だった。最高。
最近はネギもわさびも入れないで食べるが、この大根おろしは つゆに合っていて、
入れるともう一歩味が踏み込んでくる感じがした。
のど越しの良い蕎麦、それにしっくりと絡むつゆだった。
うどんはやってないので、そば湯に塩気がまったく無く、これも美味。
また一軒いい店を知ったのが嬉しい。
隣に面白い客がいた。いやもう一組のカップルも面白かった。
店を出て、ほろ酔いを醒ますためもあり、駅前でコーヒーを飲んだ。 この店もなかなか良かった。
バスで帰って、吉祥寺でCD屋に寄り道したら、 ライ・クーダーの新譜が出ていた。
お、と思った。 杉浦さんはライ・クーダーが大好きで、話が合ったからだ。
思わず購入、仕事場に帰ってそれをかけて、 届いていた雑誌をパラリとめくったら
中野翠さんが、エッセイで杉浦さんのことを書いていた。
杉浦日向子さんが、あちらからボクに何かメッセージを送ってきているような、
そんな気がして、いったい何を言おうとしているのか、 今、考えている。
※これは今日でなくてこないだの話で、忙しくて半分書いて保存して置いたものを、
今日マンガの原作ができたので最後まで書いたもの。書いていて杉浦さんのいろんなエピソードを思い出して切なかった。
画像にボクが表紙の絵を描いた杉浦さんの著書2冊を載せようと思い、本棚を探したら、2冊ともいくら探しても見つからない。
いったいどうして。
3月14日(水) 新宿ネイキッドロフト
今日のイベントは面白かった。
最初は末井昭さんがテナーサックスで、ベースとガットギターの人を バックに
ジャズのスタンダードなどを、実にスリリングに、 実に場末のキャバレーのように、
実に飄々と、ブルージーに 珍妙に、すっとぼけて、こけつまろびつ演奏。味わい深かった。
次に杉作さんが、パチンコで7万円勝った金で買った、 青い生ギター(なんでもエヴァンゲリオンの
なにかの 色だとか)を抱えて、 大学ノートに(そう言ってたが、今どき「大学ノート」なんて言うか?)
書かれた、
替え歌や、自分の曲を歌った。 7〜8曲やったか、1番しかない歌も多い。
面白かったのは 全曲がAmで始まるということ。全曲が。
それで、歌いだす前に 「エヴァ・・・エ・・エヴァ・・違うな・・エヴァ、アヴァ、あそうだ、
ではいきます」
と音程を探りあててから歌うこと。 盛り上がってサビにさしかかったら、
「すいません、昨日練習しすぎてここから声が出ません」
とやめたりしたのも笑いに繋がるから、いいなぁ。 あとで本人は
「ものすごく緊張して震えていました」
と 言ったが、全っ然、そう見えかった。 あの不思議につぶらな瞳のせいだろうか。おかしかった。
その後、3人でトーク。末井さんのガンの話や、初めて楽器をやったころの話、
杉作さんの「夜自分の部屋にいるときは 電気はつけない。汚いものが見えるから。
でも外出するときは電気をつけていく。 帰ってきたとき自分の部屋が真っ暗だと、
サビシイから」という話に会場は爆笑だった。
終ってから杉作さんに、
「ぜひ、次の映画に出演、お願いします!」
と彼の「男の墓場プロ」スタッフの前で 約束させられてしまった。
脚本ももほぼできていて、ボクは「コワイ男」の役だそうだ。
前作にはみうらくんとか、蛭子さんが出ているが、現場の貧乏さと
せっぱ詰まった厳しさは相当なものと聞く。もちろんノーギャラだ。
根本君にも出てもらうと言っていた。ガロつながりの友情出演だろう。 どうなることやら。
僕らのBlueHipは、カタラオくんが鼠径ヘルニアで、 カホンが叩けないので、
段ボール箱をブラシで叩いたり、 栗木健がカホンを叩いたり二人パーカッションで、
このへん、気心の知れたメンバーは助かる。ベースは今回も武士さん。
アルバムの中から、フォークっぽい歌を中心にやった。途中ちょっと気が狂ったが、
せっかくなので、この晩のために弾き語りの新曲、 『アーケイド』という
「ボクが考える昔の展駅的な四畳半フォーク」 をを作って歌ってみたりした。
BlueHipは僕を知らない人も多かったんではないかという満員のお客さんに、
すごく大きな拍手をもらい、笑ってもらい、末井さんには
「『落ち武者』が一番好きだけど、『四畳半ビョーク』は なんだか感動的だね」
と言われ、よかったよかった。
3月12日(月)水曜日ホワイトデーは杉作J太郎と!
新宿ネイキッドロフトでトーク&フォークのライヴです。
面白くて、濃そう(笑)詳しくは「インフォメーション」を。
トークのあと、僕らはBlueHipで参加、トリを務めます。
3月11日(日)武蔵溝の口、武蔵新城、事故、武蔵中原、武蔵小杉
マンガができなくて、思い切って出かけた。
武蔵の旅、再開。 南武線、武蔵溝ノ口。
駅前のごちゃごちゃしたところが火事で焼けていた。
事情は知らなくても、どうしても不審に思ってしまうところがある。
駅前再開発の土地では必ずといっていいほど火事がある。 新宿のいわゆるションベン横丁でも。
三鷹でもあった。 いずれも古い古い店やアパート。
開発側としてはぐずぐずしないで さっさと立ち退いて欲しい場所だ。
でも武蔵溝ノ口はなかなか面白かった。 古本屋が何軒もあって、ついつい寄ってしまった。
そして鞄の中身を重くしてしまう。
「自然界における左と右」マーティン・ガードナー著(紀伊国屋書店)。
重い。 でも 、
「鏡に映ったものはなぜ左右が反転するのに、上下は反転しないか」
というのにちゃんと答えられない自分がずっと歯がゆかったので 買ってしまいました
。
面白そうな本。でも重い。でも1000円は安い。
まあ、いろいろあって、そこから隣の武蔵新城まで歩く。
武蔵新城は思ったよりすごく町が賑やかだった。
商店街が東西南北に広がり、日曜日ということもあって賑わっている。
来たことも、この町の名前も今回初めて知ったので、少し驚く。
ホットドッグマン、という面白い造形のキャラクターを発見。

まあ、いろいろあって、その隣の武蔵中原まで歩く。
道ぞいには新しい高層マンションや、学校、工場などがあるも さして散歩的に面白いものはない。
幸い、小雨が上がって空が晴れ、雨で花粉が落ちたか、空気が澄んで 歩くのには実に気持ちがいい
。南武線に沿ってただただてくてくと、 街道沿いの舗道を何も期待せず歩く。
と、後ろから、車道を車が
「バタバタバタバタ」
という明らかに変な音を立てながらボクの横を追い越していった。
ちょっとガードレールにすれすれな感じがした。 車は
「バタバタバタバタバタバタバタ・・・・」
と走り去っていって、100mほど先で 「ドーン!」 と音を立ててガードレールの間に立った街路樹に激突、
スピンして道路の真ん中に停った。
ビックリした。
車の中の惨亊を思って、歩み寄って行くのが少し怖くなった。
歩いているだけで車は近づいてくる。
ちょうど反対車線の道路脇にガソリンスタンドがあり、人が出てきた。
よかった。その瞬間は「ボクが110番しなきゃならないか?」とまで 思ったからだ。
白い車のエンジンから白い煙が出ていた。
舗道では自転車のおばさんが立ち止まり、向こうの方でも3人の主婦が かたまって様子をうかがってる。
車を止めてそこに走っていった運転手もいる。
いよいよ車が近づいた。
数人の男達が車を取り囲んでいる。
「出してやれよ」
「大丈夫ですか」
「足は大丈夫?歩ける?」
「バカ、たばこを消せ、タバコ!」
見ると車の下からガソリンらしき液体が流れ出している。
白い煙がもうもうと風に暴れている。
助手席に人影はなかった。でもエアバッグが膨らんで、しぼんでいる。
運転席には若い男が、まだハンドルを握って硬直していた。
「出してやって!」
どうやら運転席側のドアは開かないようだ。
男が二人がかりで、運転手を抱くようにして、助手席の方に 引っ張り出すと、
ようやく彼は自分で動いて車を降りた。
30歳前後の真面目そうな男だ。
よろよろと歩いたが、骨折しているようでもない。
口の脇からわずかに血が出ていたが、そのほかに外傷は見られない。
表情はなく、蒼白で、まだぼう然としている感じ。
なぜか両手がしもやけのように真っ赤だった。
「歩けるか」 と言われても何も答えず、ガソリンスタンドの方によろよろ、フラフラ、
導かれていった。
車はバンパーが吹っ飛び、右側がかなりひしゃげていた。
車が激突した街路樹の樹皮が、厚く剥ぎ取られ、舗道に吹っ飛んで、 散らばっている。
事故というのはやはり遭遇すると動揺するものだ。
ボクも少しボーッとした気持ちでその場を去った。
まもなく向かい側から消防車と救急車が連なってサイレンけたたましく やって来た。現場に向かうのだろう。

武蔵中原はそんなわけで事故に出会った街だった。
さらに武蔵小杉まで歩き、さすがに疲れて、日曜日は昼からやっている 銭湯に飛び込みで入った。
体の隅々までよく洗って、ゆったりお湯に浸かると、 疲れやストレスまで、ゆるゆると解けるようだ。
湯上がりの夕景は実に気持ち良く、ここも前に来たとき 目星をつけていた古い、
どこか土蔵のような作りの鰻屋に入ってみる。
肝焼きでキリンビール。最高煮うまい。あたりまえだ。
落ち着いてみると、ここの床は土間だった。
そして壁に「この店は元相撲部屋でした」という貼り紙を発見。
土蔵じゃなくて相撲部屋だったのか。 この土の床も、元土俵があったのだろう。
うな重は、焼き方がしっかりして香ばしく、タレもご飯もおいしかった。
鰻は一年に一度くらいしか食べないが、空腹だったので実にうまかった。
お新香が白菜で、美味しくて量がタップリなのが嬉しい。
しかし、さすがに満腹になった。 帰りの電車で、買った本を読み始めたが、一瞬で眠くなってやめた。
3月10日(土) 試聴UPしました。
「四畳半ビョーク」「手拭い」の試聴および詳しい解説をアップしました。
トップページの「試聴」をクリックして下さい。そしてよかったらAmazonかどこかで
買ってね〜。トップページのアルバムをクリックすると購入画面に飛べます。
先日電車の中で採集した中学生4人の会話。
思わず 手帳出してメモした。 二人立っていて、二人は座っている。
立っている一人はKと呼ばれる太った中学生。
「なんでKってこんな太ったわけ?」
「知らねえ…」
「一晩でクレープ50枚ぐらい食ったんじゃねえの?」
「油飲んだんじゃねえの?」
「油なんか飲んだら死ぬし」
「…油は飲んでも死なないだろ。醤油は大量に飲むと死ぬらしいけど…」
「なんで醤油飲むんだよ。わけわかんないし。謎だし」
「□□がションベン飲むらしいよ」
「誰。信じられねー」
「無理だし」
「××(先生らしい)のションベン、ぜってーヤだ」
「うわー、ぜってー飲めねえ」
「ぜって無理」
「な」
「でもKのも飲めねえ」
「おえー」
「Kの黄色そう」
「黄色いの無理」
「オレ透明だよ」
「オレも」
「あ、でもオレ朝はけっこう黄色い」
「(タレントの)△△のだったらちょっと飲めるかも」
「無理」
「いや、口に含むだけなら」
「おんなじだよ!」
「ちげーよ」
「△△のだったらって話?」
「飲み込むのとは違うし」
「同じだし」
「なんだよって感じ」
「あー」
「眠いし」
速記のように書いたが、録音機が欲しかった。バカすぎ。
3月9日(金) 美學校の授業
今週は考現学をやった。
考現学と言うのは、考古学の方法で、現代を観察すると言えば いいでしょうかね。
今和次郎・吉田健吉の考現学の資料などを 見る前に 、
まずは、今日、今現在の自分のことを観察してみようということにしました。
人間は、はじめ動物と同じに裸だった。
それが毛皮など 衣服を身に着けるようになり、それから棒など道具を持つようになった。
それから装飾品を首に巻いたりするようになり、 靴を履くようになり、下着を付けるようになり、
帽子を被るようになり、 ズボンやストッキングや腹巻きやルーズソックスやカツラを、着用した。
出かけるときには、たいてい鞄を持って、持ち物をそこにまとめるようになった。
鞄の中にはお財布があり、財布の中には、お金と各種カードが入ってる。
さらに帯電話があり、手帳があり、ハンカチがあり、ティッシュがあり、 いくつかの鍵があるだろう。
筆箱を持っている人もいるだろう。 化粧道具もあるかもしれないし、花粉症の薬もあるかもしれない。
マスクを携帯してる人もいるだろう。目薬も。のど飴やガムを持っている人も少なくない。
電車の中で読む本もあるし、出そうと思っている封筒や、レシートや、
どこかでもらったパンフレットもあるかもしれない。
デジカメや、iPodや、電子辞書を持ち歩いている人も中にはいるはずだ。
他にも、コートのポケットや上着の内ポケットに何か入っていないか?
これらは、原始時代から増え続けてきたものだ。
そして、中には50年後には誰も持っていなくなるかもしれないモノも確実にある。
(例えば明治時代には女性はほぼ全員クシかカンザシを頭にさすか、持っていた)
いったい、僕達は今、何アイテムのモノを身に付けて外出しているのか?
それを各自、すべて紙に書きだしてもらった。
けっこう時間がかかる。
カードも目的が違うから全部だ。そして全部に番号をふってみる。
一番少なかった人は56アイテムだった。
多かった人は137アイテム身に付けていた。
そんなに違うことにも驚いたが、少ない人に聞くと理由があり、
その人は出がけに、今日いるものをちゃんと今日のための鞄に 分けて入れているのだそうだ。
だから余計なものが無い。 できそうでなかなかできないことだ。
さらに、書き出したアイテムに、今日本当にいるものだけ 丸をつけてもらったり、
いろいろな作業をしてみる。いろんな事実がが、たいてい苦笑いをともなって発見される。
それから大正期の考現学資料を見る。『モデルノロジオ』。
高収入の新婚夫婦の家の中の微に入り細にいりや、貧民窟(!)の人々の暮らしぶり調査など。
ちょうど「路上観察学」の盛り上がりのように、観察者達が熱を帯び、
真面目な顔をしながら、じつはゲラゲラ笑ってるようすが文章に感じられる。
美學校では、毎週全然違うことをやってますが、今週は こんなことをして笑ったり驚いたりしました。
今年はあと2回授業して、お花見をしてオシマイです(といっても一度入るといつでも遊びに来てよい)。
美學校クスミ工房「マンガ視聴覚室」、5月生募集中。
※今回美學校から「宣伝せよ」と言われ、一種の宣伝でした。変な日記だ。
3月8日(木) 切手の原画
小学校の時、切手を集めていたので、今でも時々 きれいな切手を見ると、タマラナイ気持ちになる。
今日は憧れの切手のデザイナーに会うことができた。
今ハガキに貼る、50円の普通郵便切手の原画を見せてもらった。 メジロの絵。
A4くらいの大きさに、文字以外バックも全部手描き。
リキテックスで、筆で超細密に描かれている。まさに目を見張る美しさだ。
手に取って、原画をじっくり見れた。
さらに「カワセミ」など数点の原画も。
感激。感動。陶然とした。
現行の切手の鳥の絵は全部デザイン室のたった一人の人が描いている。そのことにも驚く。
その独特の印刷のことは昔から知りたかったので、 詳しく話が聞けて(もっともっと聞きたかった)感無量
。
その後、遅いお昼を、ひとり蕎麦屋で鳥南蛮(鴨南蛮は高いから今日は)と小ビール。
感激の熱を冷ましながら、いただいた今年の切手カタログをながめる。
その後せっかくだから、日本橋三越にフンベルトヴァッサー展を 見に行ったが、
切手の後で見たそれは、少し理屈っぽい感じがして、 それほど面白くなかった。
芸術は面白い必要はない、あるいは、芸術は面白くてはいけない、 という考えの人がいるようだが、
ボクは面白くない芸術には感動しない(この「面白い」とは、「笑える」というのとはもちろん違う)。
絵の横に書いてある解説を読んで初めて「なるほど」と、絵の立派さがわかる絵は好みではない。
そういうのより、職人さんが技術と美学と意地で作った意匠の方が、 ずっと心に響いてくる。
そして、押し付けがましい思想がないぶん 気持ちがいい。
気持ちが良いことは、とりあえず健康に良いと思う。
もちろんそれは人それぞれの好みなんだけどね。俺は面白好み。
いいものを生で見たり聞いたりすると、一刻も早くウチに変えって 自分も何かしたいような、
しなくてはならない、という衝動に駆られる。 そういうわけで、急いで帰ってきた。
夕暮れの西の空の底に、富士山のシルエットが沈んでいる。
鉛色にくっきりと沈んでいる。
3月7日(水)「星をつかみそこねる男」
水木しげるさんの近藤勇伝マンガだ。ずいぶん前に読んだきりだったが、
久しぶりに読んだら面白くてたまらない。たぶん前に読んだときは、まだ司馬遼太郎の
「燃えよ剣」とかその他の新撰組モノを一冊も読んでいなかったからだろう。
水木先生のマンガ家としての力量・度量・天分を思い知らされる一冊。
今月15日から高円寺古本酒場コクテイルで、弟が今年も「手拭い展」をやるというので
今日は、ちょっと江戸川乱歩の切り絵を使った手拭いのデザインをしてみる。かっこいいかも。
会期中に泉晴紀と「泉昌之トークショー」をやる予定。
今年は泉昌之の(エロとかでない)マンガを描きたい。
どこかの出版社の方、我等泉昌之に仕事下さい(本当に)。
3月6日(火)リンゴの梅干し和え
味の想像がつかない食べ物だった。和歌山料理。
梅干しの甘みや、普段感じないほのかな苦味が感じられた。
ショワ〜っとした噛み心地で、日本種を飲んでいるときの口直しにはすごく良かった。
3月5日(月)来週はライヴとDJ
14日に杉作J太郎と末井昭さんと、新宿ネイキッドロフトでトーク&ライヴ、
そして16日(金)の深夜は下北沢でマンガ家中心のDJイヴェントに参加する。
全然シロートだが、好きな曲をデカイ音で流すのは楽しみ。
最初、アフリカもので責めようかなと思って、いろいろ棚から引っ張り出していたのだが、
だんだんロック寄りに傾いてきて、今の気持ちではニール・ヤングとかかける気になってる。
でもトーキング・ヘッズもいいし、ジェフ・ベックもかけたくなってくる。
こういうのは毎日変わるものだな〜とつくづく思う。 明日になったらザ・バンドかも。
でもマディ・ウォーターズもかけたくなるなあ。他の誰もかけそうに無いし。
思いっきりひかれても マディなら悔いはない。あ、それいいかも!
江口寿史さんとかとり・みきさんとかが、日本のをかけそうなので、
違うのにしようと思うのだが、当日になったらキヨシローとかかけたくなるかも。
泉晴紀はJBとかかけるのかな? 人が何かけるかも楽しみ。
朝までのイベントだけど、ボクはあまり遅くない時間にしてもらった。
3月4日(日)ライヴ&トイレ
新宿ニューベリーでライヴ。 来て下さった皆さんありがとう。ほんとに楽しかった。
ここでのライヴに誘ってくれた一色さんにも 感謝 。こぢんまりした、いい店だった。
開演前や休憩時間に、映像がスクリーンで見せられたのも すごくウケてよかった。
去年から時々やってる「映像&ライヴ」は、いわゆるトーク&ライヴよりずっと面白いので
なんとかどこにでも持って行けるハードをゴールデンウイークぐらいまでに組みたい。
リハーサルと本番の間が1時間半もあったので、新宿紀伊国屋書店に 行く。
本を読んでいたら、急にトイレに 行きたくなってきた。
本屋に行くと便意を催す、という人が多いことはよく聞くが ボクはそうでもないが、今日は来た。
紀伊国屋書店のトイレはいつも混んでいる(そういう人が多いからか)。
だから別のビルに行こう、と思ったが思いつかず、一か八か、 紀伊国屋ビルの地下1階に行ってみた。
トイレに入り、奥の個室をノックすると、奇跡的に(?)空いていた。
すぐ中に入り、意外にきれいでホッとしながら 鍵を締めて衣服をおろしてしゃがんだ(和式だった)。
その 途端、 外のドアが開く音がして、せわしない固い足音がまっすぐ近づいてきて、
「ゴンゴン!」
と大きな鈍い音がボクのドアを叩き震わせた。
ボクはドキッとして圧迫感を感じながら、コンコン、とノックをし返した。
すると外で足踏みするような、靴底をタイルの床にこするような足音と、
綿のコートの 絹擦れの音と、大人の「フーッ」という息の音がした。
彼がトイレから出ていく気配はない。
個室はひとつしかない。 外の者も、かなり切迫しているのだろう。
ボクが出るまで待つ気らしい。
突然早く終らなきゃ、というプレッシャーが膨らんだ。
そのせいか、あれほどしたかったのに、 出るものが出なくなった。
おかしい。力んでみるがガスひとつ出ない。
このままパンツとズボン上げて出ようか、と思った。
でも、ただ出ると、待ちわびた外の人に 、
「この野郎、してもないのに待たせやがって」
と思われるような気がして、意味なく水を流して終ったふりをしようと思った。
それで立ち上がって水を流したら、突如便意が襲ってきた。
うそ!
しかしこのまま出たら、今度冷や汗を流すことになるのはボクだ。
外の男がどれだけかかるかわからない。
悪いけどもう一度しゃがんだ。
外の人は流す音がしたので「お、空くな」と思ったに違いない。
それなのにドアが開いて出てこないとはどういうことだ。
ぬか喜びさせやがって!と脂汗を流しながら怒っているのではないか。
ボクはもう必死で、した。出た。拭いた。全速力ダップン。
終って、 さっと立ち上がろうと思ったが、何か肛門が気持ち悪いような。
拭き残しがあるような。 それでもう一度、ごめん、拭かせていただく。
そしたら、あろうことか、また便意が襲ってきた。
もう外の人のことは考えず、力んだら、意外な量残ってやんの。
なんじゃそりゃ?
それでもできるだけ早く出して拭いて 下着とGパン履きながら立って(足しびれていた)、
流して、ドアを開けた。ほんとにすみませんねぇ、ボクも・・・
誰もいない。
ウソ。外の男はいつ出ていったのか全然わからない。 最初に流したとき出ていったのか?
それとも、とても静かに出たのか?
ミステリー。
ボクはいない人相手にひとり奮闘していたのか。 馬鹿みたい。
もう一度個室に戻って、しきり直しますか。何考えているんだ。
丁寧に手を洗って、ハンカチで拭いて出た。
すっかり心が落ち着き、ゆったりと紀伊国屋の地下1階を歩いたら
10年ぐらい食べていないカレー屋の「モンスナック」があった。
急にお腹が空いて、入って食べてしまう。
でもカウンター席について蛭子さんとかのたくさんのサイン色紙を ながめていたら、
「んこしたすぐ後でカレー食べるなんてサーイテー」
という気持ちがわき起こり、恥ずかしくなり、気持ち悪くなり、
首を振ってその考えを頭から消した。
まもなくカレーライスが現れた。
ライヴのMCでこの話をするのは控えました。長くなるので。
3月2日(金)次の日曜日は「BlueHip」ライヴです!
ワンマンなのでぜひぜひ皆さん来て下さい。
ちょっと宣伝が遅くなってしまって、お客さんの入りが超心配。
14日も面白いけど何たって明後日はワンマンです。
『自由の筈』の中の曲中心のアコースティックなライヴですが、でもデカイ音でもやります。
ものすごく久しぶりなモダンヒップの歌もやるよ。ほんと、皆さん来てね!
久住昌之&BLUE HIP Newbury presents 2007 ALCOHOLIDAY SHOW TIME vol.16
開場18;00 開演19;00 前売、当日とも\2,500(1drink付)
ニューベリーにて前売受付中 03-5330-8098
http://www.newbury.jp/
出演 久住昌之(Vo&G)、GOCCI(Vo&Uklele)、SHAKE(KB&Cho)、
武士守廣(B)、栗木健(Ds&Per)
場所は新宿西口青梅街道に入るところにある大きな歩道橋を降りたすぐの場所です。
↑ 詳しい地図はニューベリーのHPでどうぞ。
3月1日(木) チッチ&クック
今夜はチッチ&クックがこの形態になっての初めての大きめなライヴハウス公演で
他のバンド見に来たお客さん達、ひくかな、とちょっと思ったけど、
思ったよりずっとウケてよかったよかった。かなり爆音なブルースでしたわ。
チッチも見た目も違和感なくなってきたというか、やっぱり衣装は大切ですね。
最後のセッションでは飛び入りの青山陽一さんとともに、もう一度ステージに上がり
みんなが英語で歌ってるカバー曲「Things Get Better」を一番だけ即席の日本語で歌い、
目茶目茶になりながらもみんなに笑ってもらえた。
タマコウォルズはかっこよかったぁ〜!
中原由貴さんのドラムに高橋結子さんのパーカッションというリズム隊は最強。
シビレましたね、全員のロック魂に。かなり刺激ウケた。
あと、ボクもクックに影響されましたね、ちょっと。
次の日曜はガンバルゾ。来てねミンナ。
2月28日(水)明日は赤坂グラフィティで「チッチ&クック」ライヴ!
ですよ!皆さんお友達誘ってきてね! 詳しくはインフォメーションを!
2月28日(水)武蔵白石
今日で最初の武蔵の旅シリーズは一休み。
川崎にある武蔵白石に行ってお昼ご飯を食べてきたきた。 もうそれこそ何の予備知識もないですからね。
でもそこに駅があるかぎり利用客はいるわけで、 なんらかの町があるのだろう。
鶴見から鶴見線に乗り換えたら、いきなり太った女子高生が 靴脱いで靴下も脱いで裸足で座席に横座りして、
ケータイで電話しながらポテトチップ食べてパックのアイスティ飲んでる。
「ありえなくね?」 とか言ってるけど、おめーのほうがあり得ねえよ。
眉毛無し。蛍光ピンクの模様の首が伸びたTシャツにスタジャン、 下はグレーのスウェット。寝るときもこれ履いてそう。
そのうち客がさらに減ってきたら、同じ車両の別のところに 座ってた二人組女子高生も
靴を脱いで椅子の上に立ちだし、 案の定、頭をぶつけて、
「痛ぇし!むかつくー!」
と網棚に向かって言ってるのを、もうひとりが座席から降りて
ボクのすぐそばのつり革にぶら下がって
「そんなもんに怒ってるやつ、珍しいー」 とか言ってる。傍若無人。さる。
そいつらもスタジアムジャンパー。頭ぶつけたやつは下唇にピアス2個。
「やる気無いし。ウオッホとかいって。ゴリラ並だし」「禁煙したし」 意味不明。
なんだろうね。こういう光景に会えるから、旅は面白い。
なんと彼らも全員武蔵白石で降りた。何かあるのか?
駅は無人駅。駅前にドカンと流通センターの倉庫。
例の女子高生たちは 「コンビニもねえのかよ」 とか言いつつキョロキョロしてる。
そしたらそのそばに そんな若いコが10人ぐらいいて、なんかオタクっぽい男も数人いた。
何があるのだろう? でも別に聞かないで、歩き出した。
やはり川崎。工場や巨大な倉庫などが多い。
が、そういうものに挟まれるようにして、古い住宅街があった。
潜り込むように路地を曲がってみる。
昔、工場の社宅か、都営住宅だったのじゃないかと見られる、
長屋のような同じスタイルの家がぽつりぽつりとあるが、
たぶん昔はここの路地が全部同じその家だったと思われる。
大部分が改築してバラバラのデザインの家になっている。
とにかくひっそりと静まり返った家並みで、 風の音がヒューヒューと頭の上で鳴り、
遠くから貨物列車の走る音が 時々響いてくる。
洗濯物が干され、ピカピカに磨かれたバイクが止めてあるのに 人の気配がほとんど無く、
シュールな映画の1シーンのようだ。
そんな中に古い銭湯を発見。
現役のようだ。 煙突が普通の銭湯より、低くて、だけど太い。コンクリートがザラザラ。
なんだか妙な存在感がある煙突だ。
裏に回ると廃材がたくさん立て掛けてあって、銭湯の2階は、 銭湯経営者の自宅のようだった。
まだ営業時間ではないが今度入ろう。
さて、小さなパン屋や、望みに応じて一杯飲めそうな酒屋は 1,2軒あったが、飲食店が無い。
お腹が空いたし。 そしたら、見つけました。
「食堂 まちだ家」
古い!のれんが出ているが、その上の家の壁にも直接「まちだ家」と 書かれてて、
4,50年はたつだろう、立派な木造モルタル食堂。
さっそく入る。うわー、昭和ですよこれは。 デコラ貼りのテーブル、
スチールと赤いビニールの椅子。テレビでNHK。
お昼の12時半ごろだったが、テーブルが6つぐらいある店内に客無し。
おばちゃん二人が「いらっしゃ〜い」と言った。
ゆっくり観察するためにビールと、冷奴(100円)をもらう。
そしたら、なんと小皿に甘エビとイカの刺し身を盛って出してくれた。 ありがたい。おいしい。
なんかわけわかんない猫のファンシーな額縁の、 まっ茶色になったのだのがゴテゴテかかる壁に、
「下宿致します」 と書いた紙が貼ってあった。この紙ももうまっ茶色。
下宿いたします、というのは日本語として変じゃないのか?
と思いつついにしえの時代に思いが及ぶ。 下宿したのは、学生でなく若き工員だろう。
ゆっくり迷って、「目玉焼き定食」を頼んだ。
「卵はらかく柔らかく?固く?」と厨房から聞かれ、柔らかく頼んだ。
出てきたのは絵に描いたような目玉焼き。
黄身のところを2個ともちょっぴりつついてそこ中心に醤油をかけ、
あったので少しコショウをかけた。
脇についていたキャベツ千切りにはソースを少しかけ、
その脇に2枚添えられたレタスには塩とコショウをかけた。
豆腐とワカメと味噌汁が作り置きじゃなかったようで、
サッパリしていて 最後に入れたらしい三つ葉の香りも良く、美味しかった。
サービスでシラスおろしを付けてくれた。
言うこと無し、完ぺきなさんぽご飯だ。
ご飯もすごくおいしくて、朝ご飯のような目玉焼きご飯は 最後の一口まで、惜しくなるように美味しかった。
帰りに金を払うとき、おばちゃんに聞くと、
自分の来る前からだから 40年以上はやっていると言い、「この辺も変わったんでしょうね?」
と聞くと、
今は工場はどんどん大きく新しくなって、そうなると 食堂も全部中に社員食堂があるので、
お客さんが減ってどこも大変らしい。
でも美味しかった。今度は銭湯にでも入って「サンマーメン」でも 食べたい。
写真もたくさん撮ってるけど、それはいつかの機会に。
って、何この武蔵日記?何してんの、俺?
2月27日(火)武蔵五日市 武蔵増子 武蔵引田
武蔵の旅は続く。 今日はいい天気の武蔵五日市。
梅が咲いていて、春のようだ。 日差しがやわらかく、空気にほんのり水蒸気が感じられる。
秋川がキラキラとおだやかに流れ、人は誰もいない。
頭の上で知らない鳥が鳴いている。
河原でしばらくボーッとしていた。
それから、歩いて美味しそうな手打ちうどん屋を発見、 入る。
まだお昼前だが2人の客がいた。
ビールとお新香を頼むと若い店員が
「ウチはお新香多いんですよ、半分にしておきますか?」
というので、そうしてもらったが、長四角のお皿に山盛りの 白菜の漬物で、ビックリ
。
一人前は間違いなく白菜一把分だろう。 でも一口でウチで漬けたとわかる素朴な味。
ビールよりお茶の方が合うだろう。今度は自家製たくわんも食べたい。
うどんは「田舎汁うどん」を頼んだ。 温かい汁付けうどん。
数種類の野菜と鴨が煮込まれた汁にやや細目の腰の強いうどんを トップリつけて食べる。
野菜の甘みと鴨のだしが出た汁には、ほんのり山椒の香りがして、
ドゥルドゥルッとねじれの多い麺をたぐり食うと、すこぶるうまい。
切った海苔とネギがこれまたドッサリついている。 850円は安い。
家族経営な感じで、店主は生真面目に麺を打っていた。
ビールのアテに昆布と椎茸の煮浸しが出てきたが、 味が濃く塩っぱいのも、
田舎っぽくてここではすごく美味しいと感じた。 旅の味だ。
それから電車で隣の武蔵増子で降り、畑の中を隣の武蔵引田まで歩く。
本当にのどかな農道。 農家のおばちゃんに
「この畑はなんですか?」と聞くと 「そこは麦だね」 と言われた。
麦畑なんて忘れていた。
大根、ネギ、タマネギなどの畑を見た。それぞれ小さく狭い畑だ。
そこかしこに建つ「小屋」が味わい深く、写真に撮った。
小屋をながめる散歩も楽しい。
しかしこんな何もないような駅のそばに、すごく美味しそうなイタリア料理店 がポツンとあった。
お茶だけ飲んだが、絶対イイ店。 昼時で小さな店内は賑わっていた。
若いシェフたち3人がてきぱきと仕事していて、パスタが実においしそう。
薪で焼くピザはぜひ一度食べてみたい。
2月25日(月)武蔵小金井
早く目が覚めてしまい、眠れないので、今日は朝から 武蔵小金井を歩く。
ここも再開発の波が南口商店街にドーンと押し寄せ、 古い駅前を洗い流し中だ。
でも駅を離れるとまだまだ静かな古い住宅街だ。
そんな中にポツンと古い、民家のような、小さな旅館がある。 いったいどんな人が泊るんだろう?
北口の飲み屋街を歩いていたら小学校の時の親友に会う。
そこで小さな居酒屋をやっているのだ。 「入りなよ」 と、店に入れてくれて、
インスタントコーヒー(スゴイ薄〜い味の、 そこがまたなんとも彼らしくて嬉しくなる)を入れてくれた。
「こんな早くから仕込みしてるの?」(朝10時頃だった) というと、朝9時には店に来て仕込みをして、
午後は実家に行き老いた父親の世話をして、夕方から店に出るのだという。
そして夜中1時頃まで働き、バイクで三鷹に帰る毎日。
昔から真面目なやさしいやつだったが、変わってない。
下はそこの近くの古い居酒屋の広告塔。 ユーモラスで突き抜けたコピー、筆跡だ。
いいなぁ。
夜、人と会うことになったので、この店に行った。素晴らしい店だった!
ほんとに「まっとうな居酒屋」。
もつ煮込みがうまい。ちょっと変わってるのはじゃがいもが入っていること。
もつ焼き、〆鯖、するめ、レバ刺し、みなうまい。煮こごり、そして、なにより、安い!
店内で働いているのは全員おばちゃんで、てきぱきと忙しく動いてる。その活気が、酒を旨くする。
圧倒的にオヤジ客が多いが、カップルもいる(こういう店が好きそうな)。
そういう店でした。いやイイ店を知った。
あまり本などで知られてないこういうイイ店に出会えると嬉しい。
帰りに朝会った友達の店にも寄る。
「近いうち行く、という近いうちが、ほんとに近いねえ」
と言われる。
2月24日(日)武蔵小杉
今日は武蔵小杉を歩く。
ここはボクの両親がボクが生まれる直前まで住んでいた町だ。
そう思って歩くとなんだか親しみを覚える。
この街も今大きく変わろうとしている。
南口の再開発で、国内最高の59階建てのマンションをはじめとして、
今9つの高層マンションが同時に建設中で、業界では「武蔵小杉戦争」と言われているらしい。
一気に住民が1万3千人ぐらい増えるという。
いいのだろうか。
古くてシブイ鰻屋を発見するも休みで残念。日曜日は一日中開いているほか
「朝湯」をやっている銭湯も発見。
「アランドロン」という何の店だかわからない謎の看板も見っけ。
東横線で行ったのだが、後で調べたら、ここでJR南武線に乗り換えると
「武蔵中原」「武蔵新城」「武蔵溝の口」と武蔵が4連になっている。
今度歩かねば。
2月24日(土)武蔵境
今、武蔵の調査をしている。 こないだは武蔵小山に行き、
今日は武蔵境に行った。
ボクは三鷹に生まれ育って、隣が武蔵境なんだが、
「武蔵」が付く街って、どうもちょっと地味な感じがしていた。
でも今どこの武蔵にも光が当たりつつあるのを感じる。
と同時に、地味な良さ、が開発に一掃されていく感じもする。
調べてみたら「武蔵」の付く駅は22あり、
「宮本武蔵」駅が岡山県にある意外、
埼玉から川崎にいたる昔の武蔵国にあり、 武蔵境はちゃんとその真ん中あたりだ。
新しいイイ店もチラホラ出来ながら、やはり昔会たお店が無くなったりしている。
古く大くて立派な銭湯を見つけた。
今度ここで一風呂浴びて、昔ながらの居酒屋で一杯やりたい。
2月23日(金) チッチ&クック リハ
チッチ(加藤千晶)とクック(俺)とトット(鳥羽修)とナッナ(中原由貴)のベースレスの
ブルースユニット、チッチ&クックのリハだった。
このバンド、珍妙なブルースユニットのふりをして、なかなかブルースの真っ芯を突いてるかも。
ブルース好きの俺がそう感じるのだから、ウソじゃない。
ベースレスなことが、その特徴を際立てているようだ。
ベースが入ると安定するが、案外「ブルースのベース」という定型に陥りやすい。
ブルースは形でやるものではない。フィーリングだ。それがわかっていても、
定型に陥りやすいのもブルースだ。加藤千晶さんという、非常にオリジナリティを持った人が
「そうだ、ブルースをやろう(そうだ、京都へ行こう、みたいに)」と始めたこのユニット、
なかなか面白い方向に来ているぞ。そのチッチのピアノが不可思議で面白い。
トットのスライドギターが実にワイルドでスリリングだ。
オリジナル「ナマズのブルース」の、黒いナマズがのたうつようなスライドを聴け!
そしてナッナのドラム!素晴らしい!女だが、男気溢れるソウルフルなビート!
「I just want to make love to you」の日本語のカバーのドラムのファンキーなこと、この上なし。
俺も負けられん、とばかりに低い声でシャウトして、ギターかき鳴らします。
スーツ(喪服)で!
3月1日 赤坂 グラフィティ ぜひ来てね!
加藤千晶食堂 にて予約受け付け中(当日2500円 予約2000円)。
2月22日(木) パートアルバイト募集階段
また最近よくひとりで街歩きをしている。こんな階段を見つけた。
読みにくい。文字数がピッタリだったのは、偶然か、合わせたのか。
でも下から上にというのは読みにくい。「ー」とか、ヘンだし。
でも実際上から降りてくるときは見えないしな。
2月20日(火)レイトショー
で前から観たかった「鉄コン筋クリート」をようやく観た。
どうやってあのマンガというか絵を動かすんだろうと思ったら、実にうまいこと
別の絵柄というかCGを組みあわせて、映像化に成功していた。
ちゃんと新たなひとつの世界観を貫いていたのはすごいと思う。
それに明らかに原作や元の絵に対する思い入れとリスペクトが、感じられた。
マンガをアニメにしようとすると、とにかく人数と金をかけて徹底的に描き込む方向に行くか、
もう予算の関係で、てんで粗削りか全く別の手法になるかどっちかだけど、
これはどっちでもない、別の方向性、考え方で作られているように思った。
監督のセンスだろうな。
すごく面白かった。
でもなぜかあまり感動はしなかった。
別に感動が目的ではないが。
じゃ、そんなこと書かなきゃいいじゃん。
そうだな。
大宰治の「如是我聞」の中で
「ある外国文学者が『(大宰の短編を)まことに面白く読んだが、翌朝になったら何も残らぬ
』と
言ったという。この人の求めているのは二日酔いである。その時面白く読めたという、幸福感を
翌朝まで持ちこたえねばたまらないという、貪婪、淫乱、剛の者、この人も大馬鹿先生の一人である
」
みないな一文があったのをよく思い出す。
「鉄コン筋クリート」本当に、すごく面白かったです。
2月19日(月) 来月16日下北沢でDJイベント
があって、ボクもシロートDJをすることになっているのだが、それにあたって、何をかけようかな、
と考えて持っているCDを、あらためてながめて、いろいろ聴くのは楽しい。
自分のCDなのに「ああ、こんなのあったな」とか「ああ、これを忘れてた」なんてのが
ボロボロ出てきて、あっという間に机の脇に聴こうと思うCDが積み重なった。
ベーシストのTony Levinのソロアルバムに一曲大好きな曲があるとか。
Baaba Maalに一曲夢のような曲があったけどどれだっけ、とか。
あれ?持ってると思っていたMilesのCDで、持ってないのがあった、とか。
急にJacoが聴きたくなったり、坂本龍一を久しぶりに聴いてみてすぐやめたり。
R.L.バーンサイトの暴力的なブルースアルバム聴いてみたり。
気が散って仕事に集中できない。というか、これも逃避か。この日記も逃避か。
2月18日(日)「くすくす小学生日記」
という2ページマンガをQBBで「進学レーダー」(みくに出版)というところで連載している。
これにしても、「朝日中学生ウイークリー」(朝日新聞社)で連載している「へぼへぼ中学時代」に
しても、一般の人にはほとんど読まれることが無いメディアだ(「へぼ中」は「新・中学生日記」シリーズ
として単行本化されているが)。 「ジャズ爺」は「JazzLife」誌 の連載。これもまあ専門誌だ。
近年はこういう仕事が多い。
でも世の中にはそういう「専門誌」がそれだけあるということだろう 。
いわゆる「鉄ッチャン」の鉄道マニアの雑誌だけでも今5誌あり、独自の専門情報を載せている。
釣雑誌なんて言ったら何誌あるかわからない。
なにしろ月刊「へら鮒」 なんてへら鮒釣り専門誌があるのだ(出してるのはズバリ「へら鮒社」)。
これから高齢化社会で「趣味の時代」になると、もっと専門誌は増えるのかもしれない。
でもそれは発行部数がごく少ないから、きっと原稿料も安いんだろうな。
2月17日(土) 「韓国版」
韓国から「孤独のグルメ」の翻訳出版のオファーが来た。
もちろんオッケー。5月ぐらいに出る予定。 ハングル語はやっぱり嬉しい。
今までイタリア語、フランス語に訳されていて、ポルトガル語と英語も予定されている。
でもやっぱり隣の韓国で、あのマンガが読まれるのは格別に嬉しい。
2月16日(金) 新作塩ラーメン
数日前、吉祥寺の某ラーメン屋に行った。
この店は最近 ニューリアルしてのれんが無くなって、 自動ドアになった。
(自動ドアのガラスにのれんの絵が描いてあるのが、カワイイというよりダサい)
ここは昔はよく行ったが、今は年に2〜3回しか行かない。 でもたまにすごく食べたくなって行く。
席について、普通にラーメンを注文してから、 メニューに
「新メニュー・塩ラーメン」
というのがあるのに気付いた。
そしたら、ボクのすぐ後入ってきて隣の隣の席に座った人が、
「塩ラーメン!」
と自信たっぷりに言ったので、ボクはちょっと後悔し始めた。
そして、奥の方のテーブル席に行った4人組も二人は塩を注文。
一体どんなものだろう?と思った。 普通のラーメンよりそれは100円高い。
で、ボクは自分のところに来たラーメンを食べながら
隣の隣の人のところに来たその塩ラーメンなるものを盗み見た。
そこには、キャベツが真ん中辺のっていて、その脇にしらがネギがのっていて 、
その上にあのえび茶色の糸みたいに細い食材なんだっけ、 あれがちょっとふりかけてあって、
さらに生海苔みたいな緑の海藻がもそえられている。
ボクはすっごいキャベツ好きなので、猛烈に食べてみたくなった。
すげーうまそうな気がしてきた。
別のメニューを見たら、 そこに小さく塩ラーメンの写真がでていて
「自信の新作!」とか 書いてあるではありませんか。
ああ、悔しい。慌てないで 新装した店内をちゃんと見てからメニューを選べばよかった。
と思いながら普通のラーメンを食べたのだが、なんとなく、 気のせいか、麺に根性がなくなってるような気がする。
それと前から思ってたけど、ここ時々スープがしょっぱい。
まあ、塩ラーメンが羨ましくてそう感じたのかもしれない。
それで、今日、数日ぶりに同じラーメン屋に行き、頼んだ、塩ラーメン。
来た。
見て、軽いショック。
キャベツだと思ってたのは、レタスだった。
しらがネギに見えたのは、大根の千切りでした。
青海苔みたいの、少ない、かなりちょっぴり。
そーかあ。ちょっとここでガッカリ。
スープはほんのり茶色で、いわゆるタンメンみたいな塩味の白濁とは違う。
ひとすすり、あ、ここのラーメンの味。いわゆる塩味のスープとは違う。
ふーん。まずくはない。けど、大根・・・レタス・・・。嫌いじゃないけど淡泊すぎるというか。
思っていたものと現物の違いのように、スープと具にちぐはぐさをいつまでも感じた。
というか、食べすすむうち、やっぱ、これ、ちょっとしょっぱい。
こないだ食べた普通のラーメンより、さらに塩ッパイ。塩からい。 わずかなんだろうが。
麺もやっぱり、心なしか柔らかいというか、 うーん、やっぱり根性がなくなってる・・・。
茹でた人のせいか。 まあ、まずくはないけど、もういいや、という感じだった。
自動ドアに代表される「合理化」が、麺の根性を無くさせているのではないか。
見た瞬間の目新しさばかり追及するのは、企画先行で、一番大切なものが弱まるのではないか。
フィルムからビデオになると、ワンシーンの映像に根性が入らなくなる。
一眼レフフィルムカメラからデジカメになると、1枚の写真に根性が入らなくなる。
Photoshopに取り入れて色付けすると、もとのイラストに根性が入らなくなる。
こうして根性無しが蔓延していく。
と思っちまう、あっしは古い人間でござんす。
2月15日(木) まずいチョコ、似てない新吉
昨日は美學校だった。
美學校のボクのクラスの授業(?)というのは毎週違うことをやるのだが、
昨日は「切り絵」をやった。オリジナルのものと、ボクの作った切り絵のコピーを
切るのをやったけど(ワークショップと同じやり方)、みんなのオリジナルが
(ボクが言うとおりに下絵を描いてもらって切るのだが、でき上がるとあまりにもみんな違う)
すごくよくてボク自身楽しかったしみんなも見せあってゲラゲラ笑えてよかった。
絵を描いたり、文を書いたり、新聞を読んだり、ゴジラを見たり、鍋を作ったり、ドイツゲームをしたり、
スライド見たり、新婚家庭を見学したり、ゾウの国に行ったり、超個性的な女子車掌を発見して興奮したりと、
まあ、毎年、 どうなるかわからない毎週一回の一年だ。
今年は女子生徒に結束力が強く、 3人は毎週バイクで登校、メールなどでやり取りして、
昨日も自主的に「チョコレート制作」を申しあわせて来たらしく、
「新吉チョコレート」などをもらった。
しかしどう見てもどう考えても「とうとうロボが来た」の 新吉には見えないのだが
「新吉です」
と断言されると、うなずいてありがたく承るしかない。
買ってきた人も、わざわざすこぶるマズイチョコレートを持ってきて、
「マズイです、どうぞ」と出された。なぜかしょっぱいチョコで、確かにまずくて閉口した。
くだらないバレンタインデーだが、こうして「自主課題」にして楽しむのは大いに結構。
←上も新吉、下も新吉
というわけで、今年もボクのクラスは5月生募集中です。
詳しくは美學校まで。
帰りにひとり高円寺で下車、古本酒場コクテイルに切り絵展とトークの日取りなど打ち合わせに行ったら、
明かりが消えていたが、中にたくさん人がいる。なんだろうと思ったら、昨日はお店を早じまい
してみんなで飲んでいたのだった。結局打ち合わせにならなかったが、面白かったからよし。
「クスミさん、愛ってものは、あるんですかないんですかこの世の中に?」
と何回も聞いてきた奥さん、きっと今日は全然憶えてないんだろうな。
飲んでいるとカウンターの向こうからドーンと人の転ぶ音がしたりしたが、
今日は「謎の青あざ」が できている人などいるのだろう。
吉祥寺に戻り、闇太郎に行く。日曜日に立ち退きの裁判の2回目があったのだ。
闇太郎の御主人は、ボクが書いた雑誌の記事や、いろんなお客さんの作家やマンガ家の書いた
ものも全部もって、その存在価値と35年の歴史とを語ったらしいが、第一回とうって変わって
裁判長も好反応だったそうで、ホッとした。
オヤジさんが引退するまでは、今のまま続いて欲しい。
開店から30年以上全く変わらない居酒屋なんて もうそれだけで価値がある時代だ。
ボクにできる応援はしたい。
2月14日(水)卵の勉強
生卵かけごはんの反響がすごくてビックリしたのだが、ボクの食べ方だと、
生卵の白身の中にある「白いモヤモヤ」が取られないまま入ってしまうのが気になる、
という御意見もあり、それであの白いモヤモヤは何かと調べた。
生卵を割ったときにある白いモヤモヤは「カラザ」という。
それは「殻座」ではなくて、「chalaza」という英語でした。
発音は、記号がここでは打てないんだけど「カレイザ」みたいな感じで
意味は「(卵の)卵帯」と研究社の英和辞書には出ていましたが、
新明解国語辞典には「卵帯」という言葉は出てなくて
「鳥の卵の黄身を中央でささえる、ひも状のもの」
と出ていました。
尖ったほうからねじれあった2本(何となくわかる)、
反対側から一本のカラザが黄身をハンモックのように支えている。
カラザがないと、黄身が寄っちゃうのね。 ゆで卵作ったら、
黄身が尖ってるほうにピッタリくっついて いたりしたら気持ち悪いだらう。
あれを「胚」だと思ってた人もいるようですね。感じはわかる。
成分はほとんど白身と同じで食べても全く問題がない。
どころか、含まれるシアル酸は細胞を外敵から守る役割を しているので、
むしろ食べたほうがイイかもしれないそうだ。
近年ではガン予防の効果があるのではないかと研究されてる。
でも実際生卵をかき混ぜても、カラザは混ざらないから、
ケーキや茶わん蒸しに使うときは取り除いたほうが口当たりがいいようだ。
ボクは生卵は、スキヤキの時に食べるのも大好きで 一回のスキヤキに絶対2個生卵使っちゃいます。
熱い肉に冷たい生卵つけて食べると、熱さとしょっぱさが一挙にソフトになって、ウマイ!
ああ、今度はスキヤキが食べたくなってきちゃった。
2月13日(火)生卵かけごはん。
9時頃ひとりで起きた。いい天気だ。
ご飯が炊き立てだった。
そうだ、おいしい卵がある。
それで久しぶりに生卵かけごはんを食べた。
いいことを思いついたときは嬉しい。
お茶碗にまっ白いごはんをよそう。
真ん中にくぼみを作って、 卵をそこに気をつけて割り落とす。
卵はほかの器に割ってかき混ぜたりしない。
いい卵だ。黄身の色が濃い。黄身がしっかりしている。 うれしくなる。
その黄身を箸でつつき破いて、 醤油をたらす。この量がムズカシイ。
醤油がご飯のほうに流れやすい。 かけ過ぎは取り返しがつかないので、慎重に。緊張する。
そしたら箸でざくざくと混ぜる。
こうすると米の粒のおかげで、思ったより容易に黄身と白身と醤油とごはんがが混ざる。
おじいちゃんにこの方法を学んだ。
もうできあがり。かき込むように食べる。
口の中で、卵に残るわずかな冷たさと、ごはんの熱さが混ざり合うのがたまらない。
おいしい卵だ。おいしいごはんだ。醤油は偉大だ。
ウマイ。 本当にウマイと思う。他に何もいらない。
いや、ほんとは美味しいキュウリの古漬けでもあれば言うことはない。
でも贅沢は言わない。
卵かけごはんだけでも、十分完結している。
しかしあっという間に食べ終る。
ものの3分ぐらいの朝ご飯。
だけどすごく満足する。
お湯を沸かして、お茶を入れて、しみじみ飲む。
今日はいいことがあるような気がした。
2月12日(月) 「自由の筈」試聴と解説
を新たに2曲追加しました。トップページからいけます。ぜひ聴いてみて下さい。
よかったらジャケット画像をクリックして通販ページから買って下さいね〜。
2月11日(日) マンガ原作
たった12pのマンガの原作に一週間かかった。
本当に時間がかかるようになってしまった。この一週間、本当に苦しかった。
昨日できたのだが、最後がよくないので、ラスト2p描き直し。
2回全部描き直し、さらに2回数ページ描いては捨てた。
原作なのに肩と腰がすごく凝った。
今度のマンガは、今回初めて組む人なので、描く内容はほとんど決まっているのに
主人公のキャラクター 設定だけで半月、いや2ヵ月かかってしまった。
気がつけば絵の締め切りも目前に迫っている。
でも苦しんで苦しんだが、気に入ったキャラクターが生めたような気がする。
絵ができるのが、楽しみでもあり、恐くもある。今月待つに創刊するマンガ誌に載る。
2月10日(土) 吉村昭
去年亡くなった吉村昭の名著「破獄」と「戦艦武蔵」を立て続けに読んだ。
飾りが無く、本当に面白い。
前者は脱獄王の話、後者はそのまま武蔵の話。いずれも20年以上前に読んだ。
文庫本で買って読み直したが、やっぱり面白い。憶えているところと、全然新鮮に感動した
ところがあって、それも面白かった。
井の頭に住んでいたとき、公園のベンチで近所の人と話しているのを見たことがある。
話し方が穏やかで、誠実な人に見えた。
今度、高円寺の古本酒場「コクテイル」で切り絵の展覧会をやるのだが、お店から
作家の肖像を切らないかと言われている。
あ、今気がついたが、今日は弟・卓也の誕生日だ。
2月8日(木)著作権問題
youtubeにしても、i-pod他のデジタル音楽機器にしても 音楽配信にしても、
コピーにしても、一体これから著作権は どうなっていくんだろう?というのは気になっていたけど、
いよいよちゃんと考えなきゃならないですね。
こんな面白動画が話題になっているが。
http://www.youtube.com/watch?v=I5anNWJkw08
これはインターネット時代、世界中の問題なんでしょう。
知り合いのブログでこういうのを見つけて、ちょっと勉強しました。
アメリカのサイトでちょっと長いんだけど、日本語訳もついていて、説得力がある。
http://ittousai.org/lessig/lessig_free_culture_japanese_1.1.swf
そんな中、Appleのスティーヴ・ジョブスはハッキリと こういう声明を出していてカッコイイ。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20342506,00.htm
それにしてもJASRACはほんとにアヤシイ。
知り合いのエステでは、突然店にJASRACからTELがあり、
「店でCDかけてるから年間6.000円払え」と言われているそうだし。
2月7日(水)音楽活動
2月はちょっとライヴは小休止しますが、3月はまたいろいろやります。
3月1日(木)赤坂グラフィティ チッチ&クック(加藤千晶、久住昌之)
3月4日(日) 新宿ニューベリー BlueHipワンマン
3月14日(水・ホワイトデー) 新宿ネイキッド・ロフトwith杉作J太郎
ついでに ゴールデンウイークには
4月28日(土)仙台・火星の庭で弾き語り。
その後岩手に行く話もあるし、8月はまた京都でやる予定。
手帳、ケータイに入れておいてね〜。
2月6日(火)ナベゾが死んじゃった
イラストレーターの渡辺和博さんが亡くなった。 肝臓ガンだった。
前から入退院していたのは知っていたけど、 やっぱり病には勝てなかったのですね。
渡辺さんは、ボクが「泉昌之」でデビューした頃、 南伸坊さんに変わって「ガロ」誌の編集長をやっていました。
ボクが美學校の生徒だったときは、毎週のように 美學校の教室に遊びに来ていた(青林堂が近かったから)。
一緒に野球もやったし、飲みにも行った。伊豆に旅行にも行った。
渡辺さんの引越の手伝いもしたことがある。ピンクレディのLPが全部あった。重かったな。
その時は渡辺さんのバイク(500)の後ろに乗って、都心を走って 、すごく恐かったのを憶えている。
ぶっきらぼうだと思うと、やさしくて、 へそ曲がりだと思うと、案外良識があって、
ものすごく偏ってるようで、奇妙なバランス感覚があった。
子供みたいな大人だった。変態っぽいのに、ひどく恐がりだった。
「あの人、ヘンだよね」
という時のバカにしたような、でも嬉しそうな笑顔が忘れられない。
恐いもの見たさが人いち倍で、変な事件に偶然よく遭遇した。
そうして、そんな時も、どこ見てるのかわかんない風で、実はスゴイ観察眼だった。
辺境のものが大好きな癖に、流行も大好きで、
ホントに絵がヘタなのに、実に実に感じが出ている絵を描いて、面白かった。
初期のマンガは今でも大好きだ。
『タラコ筋肉毒電波』『タラコステーキ』なんて短編集はもう全部最高。
タイトルからしてもう普通じゃない。「お父さんの膜」なんてマンガ変すぎ。
「あたし達の青春」の不良のマブい子ととブスの感じ、ディテール、最高。
80年代に「金魂巻」というベストセラーを出した。
世の中をまる金とまるビに分けた、その視点とユーモアは ホントに鋭くて、かつ面白くて、流行語大賞も獲った。
この10年ぐらいは、ほとんど会ってなかったけど、 作品は見てたし、
病気の話はずっと気になっていた。 57歳なんて若すぎる。
まだまだ、このヘンチクリンな世の中の本質を描いて 僕達自身の恥ずかしさを、
白日のもとにさらけ出して 笑わせて欲しかったな。
とにかくお世話になりました。いろんなものをいただいています。
自分で思っている以上に、無意識にたくさんの影響を受けていることでしょう。
ありがとうございました。
心から御冥福をお祈りします。合掌。
2月4日(日)試聴、アップしました。
「自由の筈」を試聴・解説できるようにしました。トップページからどうぞ。
2月3日(土)富士吉田へ
富士デカイ
去年から行きたいと思っていた富士山のそばへ、日帰りで行った。
富士山、でかい。すごい。感動しました。わかっていても感動。
日本人として、本当に畏敬の念にかられた。特別な山。特別な存在。特別な自然だった。
肉眼で、目の前で見なければ、やっぱりダメだった。
あらゆる感覚的刺激を受けた。大富士山を浴びた。行ってよかった。
しかも雲ひとつ無い好天にめぐまれ、雪をかぶった富士の神々しい姿を
くっきりハッキリと、午前中から日が落ちるまで 見ることができた。行ってよかった。
そして、死ぬまでに一度は、あの頂上までこの足で登らないと、と思った。
そして、これまた去年から気になっていた「吉田うどん」を食べることができた。
おいしかった。富士吉田には40軒ぐらいうどん屋があるそうだが、
なるべく地元の人が行く店に行きたくて、バスの案内のおばちゃんに聞いて、
「美也川」という店に行った。「麺が固くてね、独特ですよ」と言われて行く道すがら
「“腰がある”というのはホメ言葉のような気がするが、“固い”とうのは、どうか」
と首をひねっていた。
吉田うどんは、キャベツと馬肉が入っているのが特徴、と言うもの人の日記で読んでいて
キャベツ好きとしては、大変に興味を持っっていたところだ。
店はお昼時で大変込んでいた。「肉天ぷらうどん」というのを頼んだが、
キャベツは茹でてあり、千切りに近いものが控えめにのり、揚げ立てのかき揚げ天と
馬肉の煮たものが入っていて、汁はちょっと味噌仕立てみたいな感じで、
一口すすると、なんともやさしい味がして、なんだかホッとした。
麺をたぐると、なるほど、固いという意味がわかった。
讃岐うどんのような、ツルツルしてシコシコ、ではなく、もう少し麺が 不器用な感じ。
ドルドルドルッと口に入って行くような、柔らかなデコボコの抵抗感があり、
しっかりした噛み心地がある。
これがオレです。と普段着で笑っている田舎の青年が見える。
そして、噛みしめるとうどん粉の味がする。すごく天然な味。
このうどん粉の微妙な味が 食べ終るころにだんだんいとおしくなってくる。
なんとも控えめで、しかし正直な味。
ファースト・インパクトばかり狙った最近のラーメン屋に辟易しているので、
こういうおいしさに出会うと、心からうれしくなり、食べ進むうちにどんどんシアワセになる。
馬肉も癖はなく、汁に合っていた。ここからにじみ出た味が汁に深み加えているに違いない。
キャベツは素朴な甘みを全体に加える役割をしている。
店の作りは新しかったけど、同席した夫婦に聞いた話だと、もう何十年も やってるそうで、
「昔はもっとホントに人ンちの座敷で食べてるようだったけど、商売っ気出ちゃってね、ここも」
とのことだったが、その夫婦もずーっとここだということだった。
イイ店に当たってよかった(あとでバスの案内のおばちゃんに報告)。
しかし、とにかくその安さに驚いた。肉天ぷらうどん、350円!揚げ立てもコロッケ50円。
ボクは母親が山梨県上野原出身ということもあり、子供の頃は休みといえば
上野原に長期滞在していた。だからお客さんや、お店の人の 山梨言葉が、とても懐かしく、
気持ちが軟らかくなるような思いだった。
「水族館に行くだったら」
という方言に思わず頬が緩んだ。
夜になって、地元の人が行くような居酒屋に行きたくて、スーパーマーケットの店長さんに
聴いたら「ゆとりぎ」という店がイイと教えてくれた。
言われるままに探すと、聞き間違いで、「いとりき」だとわかった。
「カレーのおいしい居酒屋・糸力」という看板が出ていた。
中に入ってから「あ、ここもしかして糸井重里が書いてた店だ」と思ったらサインがあった。
バス釣の帰りにいつも寄る居酒屋のカレーがおいしくて、とうとうレトルト商品まで
作ってしまった、というのを「散歩もの」を連載中の「通販生活」で読んだぞ。
料理も酒も大変においしく、最後に締めで食べたカレーも、スパイシーで独特で
本当においしかった。
中央線で爆睡帰京。
2月2日(金)試聴・解説開始!!
まだ「自由の筈」を聞いていない皆さま。試聴&解説ページを公開始めました。
トップ・ページのアルバムの下をクリック下さいまし。いや、ここでもいいや。
まずは「死体戦隊ホトケンジャー」から。だんだんアップしていくので、お楽しみに。
1月27日(土)面白かった〜。
面白映像&ライヴでは、テレビでけして放送できない 面白映像の連続で会場は爆笑の連続でした。
あの墨田区のオジサン最高だったなあ。
皆さんこの企画、ホントにオモシロイですよ。次回はぜひ!
ザ・バックバンドの演奏もよかった。
ボクが22歳ぐらいの時に作った曲を2曲もやったのだが 古くないというか、
できたときから古かったんだなと。 音楽そのものには新しい古いはない。
やってる人間が歳をとったり死んだりするだけだ。
とはいえ、70年代に作ったのを演奏してるベースとドラムは 23歳と26歳なんだから面
白い。
イイメンバーです。 来てくれた皆さんありがとう。初めて来てくれた方達にも感謝。
1月25日(木)土曜日のリハ
面白映像トーク&ライヴ。
w.jaz ↓
http://www.wjaz.info/
にて、6時半会場7時開演。
チャージ2000円
出演 久住昌之&ザ・バックバンド
メンバー クスミ(ボーカル&エレキ) 全曲エレキギターで、ガンガン行くぜ。
バック・テッタ(エレキ&ボイス) 若く、背がデカイ。オレと同じ色の335をジャズっぽく弾きやがる。
バック・オグ(ベース&ボイス) 若く、大人しい。5弦ベースで若々しくも堅実なベースを展開しやがる。
バック・ラオ(ドラム&ボイス) ブルーヒップから参加。ブルーヒップの時よりロックっぽく叩きやがる。
ゲスト:シャケ(生ピアノ&コーラス) 3〜4曲、ゲストと称し店の生ピアノ弾きに手ぶらで来やがる。
ブルーヒップとはまた違った4人編成のロックバンドです。
このバンドのために新曲を半ダースほど作りました。
加えて 20年ぐらい前に作った歌、25年前に作った歌の歌詞を全部変えたもの などもやります。
ブルーヒップの曲も、アレンジを変えて数曲やります。 つまりある意味全曲新しいです。
とにかく「肝はロック!」の男らしいバンドで、若いメンバーを 従えて、
即興性もタップリ取り入れた、ブルーヒップとはまた違った、 でもボクらしいバンドだと思いますよ。
お時間のある方はぜひ、この「ザ・バックバンド」の ファーストライヴ、お越し下さい。
面白映像では、また映像考現学者のOT氏を迎え、他ではちょっと観れない映像を大画面
でお見せします!
これも見逃せないですよ。爆笑必至。
今夜も夜半にリハ。新曲「バックバンドのテーマ」「やっぱりジャズが好き」「タイガー・バター」、
「TIGER BUTTER」「懐イ街」「タマッテンダロ」、さらに「ボロボロ」「落ち武者」などやる。
オモシロイだけじゃなくて、 目茶苦茶なだけじゃなくて、カッコ良かったですよ、マジで。
いろんな部分に即興性があるので、スリリングで、やっててイイ汗かくバンドだ。
1月21日(日)「ミュージックマガジン」誌にレビューが
今売ってる『ミュージックマガジン』2月号のアルバムレビューに 『自由の筈』が半ページ、紹介されている。
ここの掲示板で読んでさっき知った。うれすぃーよ、やっぱし。ちゃんとしたものと認められたようで。
だってまだ「そのCD、闇太郎でしか買えないんでしょ?」なんて悲しいこと言われたりするからね。
評した人は 『終始、時間の流れがゆったりしてて(略)いい意味でプロっぽくない』
と、
不思議なホメ方をしてくれてます。でも、よかった。だけど、
『「バカでよかった」「GAIJIN」などの被害者意識には、(漫画と)近いものを感じるが、
それ以外はホントに日常そのものが いささかストレートに出過ぎたように思う』
っていうのは、ちょっと(?)と思った。
ボクは、被害者意識でマンガも歌も、一度も作ったことないです。
前にも「泉昌之のマンガのシニカルな笑い」という風に書かれたことがあるけど、
ボクは皮肉でマンガを描いたこと、ないですね。「かっこいいスキヤキ」も直球ど真ん中に
投げているつもり、自分では。コントロールが悪くて変なところに放ってるかもしれないけど。
「バカで良かった」も「GAIJIN」のどこが 被害者意識なのか想像もつかない。
確かにいつも単純な言葉で、日常の単純なことしか歌ってないんだけどね。
いろんなふうに聞こえるんだな。 こうやってどんどん知らない人に聴かれたい。CD作って本当に良かった。
何はともあれ、老舗音楽雑誌に載せていただき、ありがたい。
ここを読んだ方で、『自由の筈』を聴いた方、できたら掲示板にどんどん感想書いて下さい。
そういう批判的というか「ここは退屈」とか「こういう風ならもっとよかったのに」という意見も
大歓迎です。
また、 今、全曲試聴できて解説・裏話などが読めるホームページを作っています。
お楽しみに。
今日は寒い日曜日だ。 夕方4時にまはもう、どんより暗くて、サビシイ気持ち。
1月17日(水)いろいろ直しとか
暮れから引きずった絵本の直しが遅れまくってやっと終る(いや、また一言ありそうな予感)。
まあいい、描き直したらずっと良くなった。描き直して本当によかった。
今年は7日ガチャガチャ3周年店内ライヴ
9日『自由の筈』BlueHip発売記念ライヴ
12日チッチ&クック
14日LONLON 花火の広場BlueHip
とすでに4回のライヴがあって、その 各リハーサルもあって、ミュージシャン色強い。
やっぱりCDという作品を作ると(しかも自主制作とかじゃないと)全然違う。意識も。
暮れには28日と30日にも加藤千晶さんのライヴに、ゲストで演奏しているし。
だけどその間に体調崩して1日寝込んだり、波乱含みの年頭 、ようやくひと段落、
というか、仕事がいわゆる平常営業になった。と思ったらもう今年も半月が過ぎている。
今年もよろしくお願いします、とやっと心から言える今日ではある。
二日ばかりパソコンい向かいっぱなしだったので、腰が痛い。体操・運動しないと。
1月15日(月)デレク・トラックス
去年の音楽的衝撃は、やっぱりギタリストのデレク・トラックスの登場かな。
こういう若者が出てきたのには驚いた。クラプトンは観なくてもいいが、デレクは生で観たかった。
と、思っていたら、大学時代の友人からの年賀状にも、それが書いてあった。
やっぱりねー。いわゆる機材にまったく頼らず、独自のやり方で独自の音を作ったのが
すごい。・・というか、昔の人はみんなそうなんだけどね。
1月14日(日)花火の広場
いやー面白かった。1時半の回はどうなることかと思ったけど、3時の回は余裕で
楽しめて8曲もやってしまった。 来て下さった皆さん本当にありがとう。
やっぱり吉祥寺ですね、音が出ると人がどんどん集まる。通りがかりの人が足を止める。
2階のから見てる人、エスカレーターに乗りながら見てる人、家族連れ、お爺さんにおばあちゃん、
店員さん、インフォメーションのお姉さん、子供、なんか危ない人、その中に
知ってる人の顔がちらちら見える。あ、あんな懐かしい人が。
自動ドアが開くたび冷たい北風が入ってきたけど、静かな曲でもみんなしっかり
聴いてくれて、「ホトケンジャー」では手拍子してくれて、感謝感謝。
一度目は押しが弱くてあまりCDも売れなかったけど、2度目はたくさん買ってくれた人が
いて、偶然通りかかって聴いて、買ってくれた人も多数いた。ウレシイ。
打ち上げは新年会もかねて、吉祥寺の海の家「美舟」で。メンバーとスタッフだけで盛り上がる。
(撮影tak.imz)アリガトウ
こっちからも客席を撮っておけばよかった。なんでビデオ回さなかったんだ!こんな機会滅多に無いのに!
1月13日(土)絵本と明日
暮れに描き直す事になった絵本が締め切りになってしまい、朝からその仕事。
風邪をひいたりライヴやそのリハがあって、なかなかはかどらなかった。
また違う感じにアプローチしてみる。気分を換えないとやってられない。でも楽しくなってきた。
さ、そして明日14日(日)は吉祥寺LONLON花火の広場でミニライヴ&サイン会ですよ!
CDを買ってくれた人にはサイン&限定バッジをくれるそうです。
時間は午後1時半と3時の2回。みんな来てね〜!
それが終ると、やっと今年の仕事が平常に戻る感じです。なんという年明けだろう。
1月12日(金)チッチ&クックLive at mona record そして今度の日曜日
今、リハを終えて本番待ちの間にこれ書いてます。
今度の日曜日、吉祥寺駅ショッピングモール・LONLON花火の広場 での
無料コンサート、今日タイムスケジュールが来たら、1ステージ5〜6曲やる
ちょっとしたミニコンサートになっているではありませんか!
普通インストアライヴは2曲か3曲やってオシマイのものです。ところが
なんか「イヴェント」になっているじゃないの。
というわけで、こうなったらこっちもメンバー全員、しかもゲストにサックスの
フクムラさんも交えて本気でやろうと思います。
しかし、何しろ地元だから近所のおばさんとか、同級生とか、いつも行ってる店の
店主なんかがたまたま通りかかったりしそうだなあ。恥ずかしい。
午後1時半と3時の2ステージです。
吉祥寺ロンロンの本屋と新星堂の前のエスカレータの下の一階、案内嬢が座ってる前のとこです。
ステージ無いです。お客さんと同じ床でやります。無料です。サイン会(握手会)が
その後にあります。誰も来ない恐怖に打ち震えています。 日曜の昼間、吉祥寺にちょっと遊びに
来ませんか?応援して下さい。よろしくお願いします。
さ、下北沢に戻ってブルースライヴだ! 行ってきます。
というわけで帰ってきました。
mona recordのライヴ、思ったよりもたくさんのお客さんの前で 思ったよりビシビシブルースできた。
特にマディの「I just want to make love to you」と オリジナルの「ナマズのブルース」は、
中原ナッナ由貴さんのドラムと 鳥羽トット修さんの指引きエレキギターが最高に熱く、かつクールだった。
チッチこと加藤千晶さんも、曲と歌はいつものように素晴らしいが、 ピアノのアドリブプレイにおいても、
なにか本格的にブルースの領域に入り込みかけている、その微妙な珍妙さが新しかった。
そういうわけで、お客さんから見たらいったいどう見えたか、わからないけど、熱い夜だった。
なんかチッチのアフロもクックの喪服も、似合ってきちゃって「オモシロイ」とずれてきたか?
トイレでコスチューム(?)のダークスーツに着替えたが、 帰りはそのまま電車に乗って帰った。
なんだ、家からこのまま来ればよかった、と着替えた服や靴や楽器を抱えて電車の中で思った。
結婚式の披露パーティでギター弾いてきた人、に見えただけだろう。
1月10日(水)ライヴ満員御礼
いやー、久しぶりのボクのバンドの「総合」ライヴでした。
フォーク・爆音・弾き語り・ジャンゴスタイルから口パク(笑)まで。
いろいろな形態でやり尽くしました(いや、そういうつもりでもなかったんだが結果
的に)。
前半はアルバム中心、後半は今とこれからの感じを。
前日は一日の半分以上体調不良で寝ていてホントに今日できるかと心配だったのだが、
なんとか最後まで楽しんで演奏できた。自分が 楽しくない演奏は人前でしちゃダメだと思ってる。
個人的には中盤からちょっと集中力が途絶えてミスも多かったけど、
バンドのメンバーが素晴らしい音とビートを出してくれたので 尻上がりに元気になった。メンバーにも感謝。
来てくれたたくさんのお客さんの皆さま、本当にありがとう。 CDもたくさん売れてよかった。
シエスタとの共演も1年ぶりぐらいだったけど、本番前のリハで バックバンドとも一発でとけあい、
いい感じにできたと思う。 初めて観た、というお客さんの反応が良かったこともウレシイ。
あと、1年ぶり(いや2年ぶりか)にWAKAが観に来てくれた。元メンバーが見に来ると
じっくり批判的に見られそうでほんのちょっと緊張する。打ち上げでクダラナい駄洒落を
連発して、こういうのが流行ってるんだよ、と全然相変わらずだ。
こういうお祭り的なライヴは当分ない。でも、いろんな形で音楽活動は今年もたくさんやる予定。
よろしくお願いします。
さて、明後日12日(金)夜は下北沢のmona
recordでボクと加藤千晶さんの ブルースバンド「チッチ&クック」
のライヴ 。 加藤千晶さんはアフロヘアで、ボクは喪服(スーツがそれしかないから)着てブルースをやります。
加藤さんの「バード・ウォッチング・ブルース」を 今日もらいましたが、最高です。
ボクも、今日「ナマズのブルース」を仕上げた。
「ショベルカーブルース」「夜をぶっ飛ばせ!」など へんてこなブルースをやります。
メンバーは他にトット(鳥羽修エレキギター)ナッナ(中原由貴ドラム)の4ピース。
まだ知名度が全くなく、お客さんが来るか心配です。ブルージーでかっこいいサウンドと
へなちょこ&へっぽこなブルースを見たい人はぜひ来て下さい。
僕らは3バンド出る最後の出演です。詳しくはモナレコードのホームページを。
1月7日(日) 今夜ガチャガチャで/風邪とオナラ
よく遅い夜中に行く吉祥寺の居酒屋「ガチャガチャ」が今日で3周年ということで、
ボクとGOCCIとSHAKE3人で、軽い店内ライヴをすることに。
というわけでお祝いに「ガチャガチャ3周年BLUES」を作った。
9時頃から乱入の形でやる。3曲。もちろんアルバムから 「手拭い」(ガチャがモデル)ほか3曲。
昨日のリハは楽しかった。久々の爆音もやったし、ポップな曲も ファンキーな曲も明るくてはじけてる。
9日の後半はツインドラムだぜ!フクムラくんの テナー&ソプラノサックス&リコーダーも最高。
もちろん馬鹿曲はホントに笑えると思う。演奏の真面目さゆえ。
ただ、一昨日の後遺症で、ちょっと鼻水が出て困った。
かんでみると水っぱながちょっとしか出ないのに、 鼻水がたれてくる感じがある 。
鼻水の切れが悪い。 残尿感ならぬ残洟感。実に不愉快。ステージで洟かみたくなし!
風邪が治っていくときって、恥ずかしい話だが正直に書くと 俺はオナラがたくさん出る。
数、量(見えないが)ともに出る。 布団の中でも仕事してても、時には歩いていても。
リハの途中でしたくなって、我慢してトイレに行ってしたら音無くでっかいのがフスーッと抜けて
お腹がすっきりした。こんなことメンバーに話せない。リハから帰って仕事場のエレベーターで
気が抜けて出た。今人が入ってきたらヤバイ。と思うが臭くはないのだ、不思議と。
でも布団の中で臭いのが出ることもある。何発も何発も。でもその都度気持ちいいのでウレシイ。
俺は異常だろうか。でもそれが風邪の「邪」が抜けていく感じがするんだ。いや、絶対そう。
屁で邪気が出てゆく。それで治る。屁で回復の実感。
だからどんどん出て欲しいといえば欲しいが、
そんな自分が非常に言い訳しようもなくカッコ悪い男に思えて、ひとり恥ずかしくもある。
そういえば、前に久々にプールに行って無理して泳ぎすぎ、気分が悪くなったときは、
トイレで吐こうとしたら、外に聞えるほど大きなゲップが出て、そしたらみるみる
気分が良くなったこともあったな。そういう体質なのか。
1月6日(土) 微熱
昨日、昼過ぎからだんだん調子が悪くなり、胃の具合が悪いような、背中が痛いような、
肩が懲りまくったような感じになり、ライヴも近いし風邪だったら大変なので、大事を取って
タップリのネギを刻んだものと生姜を擦ったものを、かつお節と味噌で溶いたものを
飲んで早々と寝る。いろんなことを考えてしまい寝つけないが、起きれもしない。
いつの間にかうとうとしていて、夜中の3時に大汗をかいて目覚める。
全部着替えてもう一度眠ったら朝10時まで寝た。その時点でかなり毒素が抜けた実感あり。
そして体調はすっかり良い。寝てよかった。寒いけど雨で湿度があるのはいい。
今日はリハなので、譜面を書いたり、個人練習をしたり。
ライヴではGOCCIの歌う「トロッコ」の、久住singバージョンをやろうかと思いつく。
1月5日(金) さあ!いよいよ発売記念ライヴです!
来週火曜日1月9日夜7時半から、「自由の筈」発売記念ライヴです。
もう最高のメンバーで、ぼくらの音楽を全部お見せしますので、ぜひ、
ゼヒともお友達お誘いの上、来て下さい!もちろんCDは売ります、サインもします、
映像も見せます。ほんと、よろしくお願いします!
もう、選挙前の立候補者の様な感じになってますが、そんな気持ちです。
お願いします!地元のクスミが、地元のクスミが、地方の皆さんにも、
中央の皆さんにも、全力をもって御期待に答えてがんばっております!
よろしくお願いします!
1月4日(木)昨日今日と早起き そして海苔の佃煮
朝9時に起きる。午前中にいろいろ出きる。正しい。いつまで続くか。
正月は例によって実家で飲み食い三昧だった。 暮れは無かったが正月はあった。
2日に帰るとき弟から、弟の友人実家(漁師?)の自家製海苔の佃煮を もらった。
正月明けは、これだけで白いごはんを食べるのが最高、だという。
そんなことは、言われるまでもない。
で、ちょっと飲んで帰ってきて、味見してみた。
炊き立てのごはんを茶碗にちょっとだけよそって、 海苔の佃煮をちょっとのせて、
行儀悪く立ってそこで食べた。
ところが箸で口に運ぶと、磯の香りでごはんの匂いもふわっと沸き立ち、
「うわ、こりゃ!」と慌てて口に押し込むように入れると、
日本人なら誰もが好きな醤油味が、海苔の香りと混じって 実に新鮮な「味」となって
全体を ひとつのうま味にまとめ上げる。爽やかなり。佃煮なのに「爽やか」言いたい。
なるほど自家製。確かに自家製。 瓶詰めのような粘っこさがまるでなく、
ごはんとともに口の中ではらはらほどけてゆくようだ。いや、まるで違う。断固、瓶詰めとは別
物。
なんだこりゃ。 うまい。たまらない。正月食いすぎてデブ入ってるから ほんの一口味見、
と思ったのだが、我慢できない。 茶碗に半分ごはんをよそい足し、今度は冷静に座って食べる。
ごはんの上に箸で海苔をちょっと広げてみると、 バラバラになる。海苔は海藻だ。海藻でした。
瓶からほじり出す黒いコールタールのような、糊のようなものではない。生きた海藻だ、今でも。そう見つめる。
佃煮、と言う感じではない。醤油で煮ただけ、 いや、煮たというよりそのあのなんだ・・・まあそれが佃煮なんだろうが、
いや、うまい。そうだ、俺は海苔って、好きだった。好きなんだ。そうでしたそうでした忘れてた。
うますぎる。止まらない。 もう半茶碗、いや七分腕、食べた。掻き込んだ。 なんだこれじゃ都合大盛り一膳。寝る前に。
だめじゃん。 デブじゃん。俺、意志、弱し。デブいいか?デブいいのか?
いや、これもこの佃煮の力だ。すごい。
でも明日の朝、これと出来立ての熱い味噌汁があれば、 世界になんにもいらない!と激しく思った。
もう早く食いたい俺がいる。味噌汁も、とか言ってる贅沢な俺がいる。
1月3日(水)仕事始め
まったく何も考えなかった2日が終り、実家で食って飲んで、知人のところでも
飲んで食って。もうやる気が出ないので、去年書けなかった年賀状を書くことからはじめる。
掃除もしないと。結局、仕事場、大掃除も中掃除も、小掃除もまるっきりしてないから。